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XIIXのライブに初めて行ってきたよ、という話。

こんちゃ。ユニゾンのファンクラブ限定ライブが発表されましたね。
今年もファン投票形式ということで、

こんな感じにしました。
悉くマイナー曲に入れたけどどれか引っかかるといいね。

ということで、
XIIXのライブに行ってきました。生で観るのは初です。

人見記念講堂という事で、夕暮れの女子大にアラサー男子が単身乗り込むことになりました。
普段のユニゾンは男女比 4:6くらいだと思うんですが、
XIIXは斎藤宏介プロジェクトということもあり、2.5:7.5位の比率だった気がします。(3:7でも2:8でもなかった気がする)
男子客はだいたいぼっちでした。
女子勢は確かにパッと見「斎藤さんのこと好きそう」感が溢れる子が多かった気がします。
別に変な意味は無いです。なんなら自分も斎藤さん大好きなので言うなれば同担です。

人見記念講堂は普通にライブホールとしての扱いされてるのであれなんですが、大学の講堂ホール行くと何だか昔を思い出して懐かしくなりました。


全然関係ない話ですが、大学在学中就活してた際に他校の女子と仲良くなったことがあって、
自分が横浜に越した3年前くらいに、現在東京に住んでるその子が連絡をくれて軽く会食し、その場のノリで翌日も遊ぶ予定になったんですが、
タピオカ屋からのスカイツリーでイベント展覧的な流れを予めお互い決め、その後突然相手方が「夜に六本木のバーにて異業種の同世代が集まる会合」にかなりガッツリ誘われたんですが、
うわパリピ怖っと思ってそのセクションだけは断って一緒に出掛ける約束したんですが無事当日にドタキャンされて全部無くなりました。
思い直してみればあれはハニトラ兼ねたマルチの可能性が。
大学繋がりで嫌な事を思い出しました。


さて、ここからは表題通りXIIXライブについて書こうと思いますが、
別にライブリポートという訳ではありません。
あくまで今回のライブ行ってXIIXに色々思った感想です。

セトリは勿論、ライブ内容についても核心のネタバレはしないですが、この曲良かった、あの曲やって欲しかった等多少は書くので、
一切の情報を遮断したいという方は以降は見ない方が賢明です。
むしろセトリ見たい、って人はツイッターとかに上がってたのを認識したので、各自情報収集してください。


では。

いきなりユニゾンの話になるんですが、

まず、当然ながらユニゾンとXIIXは違うということ。

XIIXを好きになった9割の人がユニゾン入りだと思うので、
自分含めそこは別物と肝に銘じる必要があると思います。

XIIXに演奏中突然上手から下手にダッシュして舞台袖で見切れながらベース弾くおじさんは居ないし、何故かカーディガンを目隠し状態で被ってドラムソロを叩くスティックくるくるおじさんも居ません

改めて、ユニゾンのライブって特殊だなぁとは思いました。
フリークとしてはあれに完全に調教されてるけど、
ほぼ3ピースのバンドサウンドのみ、MCも本編、アンコールに1ブロックずつボーカルがちょこんと喋るのみ、照明演出はあれど映像ギミックは全く無し、観客に一切レスポンスを求めず、
ほぼノンストップで90分、曲間もコンマ何秒でシビアに繋ぐヒリヒリするストイックなライブショーなんて稀なんだよね。

あれは完全に麻薬です。お薬です。他のアーティストにあれを求めてはいけません。自分は年2,3ペースであのお薬を生でキメないと多分死にます。


で、XIIXの話に戻る。

バンド編成はギタボ斎藤さん、ベース須藤さん、
サポートでドラム、キーボード、DJの5人編成でした。
根幹のバンドサウンドは意地でも3ピースなのは拘りなのかな。

印象としては、ホールという事もあり
「ライブ感とコンサート感が入り混じる空間」だったなと。

XIIXはアップテンポな曲もあるけど、占めるのはミディアムナンバーだし、ロック色強い曲も縦ノリ率少ないし、
歌と演奏をじっくり聴かせる空間だったなぁ、と思います。

ライブ始まる直前、客電が消えて「じゃーぼちぼち立つかな」と思ったところ、「いや待てXIIXの音楽性って立って腕振るような感じか?」と思い直しLIVE on the SEAT形式で見ることにしました。リズムにはめっちゃ乗ってました。事実3割くらいの客は座ってた。

相変わらず斎藤さんのボーカルは素敵でした。
やっぱりユニゾンと比べると棘が少なくなってるし、素の斎藤宏介というミュージシャンを届けてもらったような。心なしか服装もカジュアルでオーディエンスに気を許してる感じがした。

かといって皆で盛り上がろう!みたいな感じはでは決して無く、
終始温かい感じでむしろゆったりライブ見たい一見さんにはお勧めの空間です。
バラードの時とか会場が優しい雰囲気に包まれて、「おもちゃの街」の時とか皆で手を振る流れとかになったらすごく嫌だな、と思ってたんですが皆マナーよく聴き入ってました。そこは流石ユニゾンで調教され済の客。
すってぃがクラップ煽ってたけどまぁ楽曲に入ってる箇所くらいだしそんな気にならなかった。というより郷に入れば、的なノリで自分も普通に手拍子してました。
そしてすってぃ予想よりコーラスしまくる。上手い。

どうでもいいけど須藤優ってフット後藤にちょっと似てるよね。

ただ、「Vivid Noise」「アカシ」「Answer5」みたいなバンド色強い曲ではがっつりロックしてました。高低差激しかったけどセトリ構成の妙で優しいとカッコいいが交互にしっくり来る内容でした。
MCもユニゾンより多め、フランクに喋るけどかといってダラダラした感じでは無くてやっぱり斎藤宏介はロックミュージシャンだと思いました。

ちょいネタバレで強いて言うなら、前作の「ilaksa」はやりませんでした。
XIIXの中でもTOP3に入る好きな曲なので、そこはちょい残念。
まぁ今回のUSELESSカラーにはちょっと違うかも曲だけど。
前作でも流石にPVある曲は演奏してくれたけど。

個人的に2020年で全アーティスト中自分のベスト1だった曲が聴けて嬉しかったです。

斎藤さんがPVでぬいぐるみ持ったジャズピアノロック「Stay Mellow」に知名度奪われた感あるけど、自分はこっち派です。

と言うのも、自分の好み的には前作「White White」とか【in the rough】シリーズのが好きなんよな。

思ったよりWhite Whiteが反応薄かったことも踏まえて、あえて今作の「USELESS」はポップに、マスに向けた作品を意識したってインタビューで言ってた気がする。
USELESS、自分的には凄い好きなアルバムなんだけど、けど、という。
斎藤宏介である必要性があるかというと、っていう。

でもこれはあくまで手札の一つ、3枚のアルバムでXIIXというバンドを紹介したい的なこと言ってたので
お洒落なジャズロックとイージーリスニング風の1st、ミディアムポップに振り切った2nd、そう来たら次は捻くれロックサウンドの3rdが来るな、と思ってたら新曲「アカシ」。
予想と遠からざる曲が来て、良い曲なんだけど、けどっていう。
自分にとってはちょっと解釈違い感は正直。
XIIXの音楽性にアニメ主題歌はなぁ。

そういう意味では今回のライブでのメンバー紹介踏まえた「あれ」が長尺で聴けたのはすごい良かった。
是非3rdアルバムに入れて音源化して欲しい。

「White White」は正直前半のキャッチーな曲から後半の玄人向けサウンドの流れが確かに一般受けするか、というとアレで自分も初聴の時は刺さらなかったけど、聴けば聴くほど体に徐々に入り込むスルメアルバムだったんだよね。

個人的にXIIXは流行りに迎合まではしないけど、現代の音楽性を柔軟に取り入れてるユニットだと思ってて、
ジャズやエレクトロを基盤のバンドサウンドの中で解釈して、いわゆる流行りのポップスに正統派で喧嘩を売れる音楽な気がするんだよね。
売れるマインドとかそういうことじゃなくて、あくまで音楽的に。

あくまで自分の主観と願望だけど、
もっとXIIXにはリスナーを裏切ってほしいと思っていたり。
一方で斎藤さんの創り出す温かい音楽性も持ち続けて欲しいと思ったり。
ともあれ、大量に曲作ってるってMCでも話してたので、
いずれ来る3rdアルバムとそのライブに期待したいですね。

直近では今月の20日に
XIIXとAwesome City Clubの対バン、
音楽性もけっこう共通項あるんじゃないか、って2グループのライブを観に行くので、その時は相変わらず格好良い姿とライブ今回聴けなかった曲とか聴けたら良いな。

では。

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