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おすすめされた楽曲聴いてみた⑱

お疲れ様です。なんとか週イチ更新ペースが保たれています。ありがたいことですが割と絶え間なくリクエスト来る感じなので非常にストックが溜まっております。気長にお待ちください…

・ゲームボーイズメモリー / 挫・人間
(好き度:☆☆☆☆☆☆☆)

とうとう来たね。。。
このバンド、勿論名は存じてましたし観測する範囲での評判も上々だったんですがそのサブカルチックな感じから食わず嫌いであまり触れてきませんでした。そういう自分が遠ざけてたものとちゃんと向き合うよい機会ですね。

おもしろい!せつない!いい曲!
コミックソングみたいな感じ?と思いきやめちゃくちゃ郷愁を誘う感じですね、それでいて一曲に詰め込んでる要素が多い。基本的にはバンドサウンドなんですがAメロはちょっとシティ系のラップ軸で、Bメロでセツナ系のメロになってサビで転調してボーカルも相まって渋谷系ポップみたいになるのが聴いてて飽きないですね。筆者、ポケモンは赤緑しかやったことないんですがアラサー世代なのでど真ん中でもあります。

あとBメロ「学校向かうガキどもが~」のパンチラインでめっちゃ笑いました。ここ好きです。

・けもののなまえ feat. HANA / ROTH BART BARON
(好き度:☆☆☆☆☆☆☆☆)

ROTH BART BARON、名は知ってていつか履修したいバンドの一つだったので良い機会に。この曲はゲストボーカルにHANAさんという当時13歳の女子を迎えているそうで。雰囲気ありすぎだろ、嘘やろ。
音数少ないシンプルなトラック、キックの打ち込みとピアノと控えめなSEにボーカルが乗るという構成で全編流れていきますが、リスナーを楽曲の世界観に引き込む2人の歌唱力もあって曲としての密度は超濃いです。
ざっと他の曲も聴きまして、音楽的なジャンルはインディフォーク(ロック)なのかなと受け取りましたが、この曲に関しては女性ボーカルが強いこともありビョークみもありますね。
この曲に限らず、詞に関しては現在あまり弊noteでは取り扱ってないんですが「穏やかに、けれども確かな意志を伝える」作風だなと思いました。

・下宿屋ゆうれい / 台風クラブ
(好き度:☆☆☆☆☆)

あぁこれは好きな人めっちゃ好きだろうな…着飾らない3ピースのシンプルなギターロック。非常に泥臭い日本語ロックです。調べたらブルーハーツとミッシェルがルーツとのことで納得。
すごい高円寺の香りするぅ…と思ったら京都発でした。西でした。
気を悪くされたらあれなんですが、「売れない芸人・俳優界隈」とすんごい相性良さそう。好み的には自分はnot for me寄りです、すみません。

・インマイルームフェス / CENT
(好き度:☆☆☆☆☆☆)

昨年のアイドル楽曲大賞で名前を見た気がするなぁこれ…と調べたら元BiSHのセントチヒロ・チッチのソロなんですね~、この曲は本人作詞作曲とな。

詞では室内で楽しく過ごそうをテーマに、サウンドアプローチ的にはアジアンテイストっぽいどこか幻惑的なトラック。そしてサビの1コーラス一点突破ループと言ってもいい構成。このアンバランス感がなかなか一聴じゃ咀嚼しきれない、でも中毒性が高いみたいな曲だなと思いました。

・TONAi GiRL'S / 都内某所
(好き度:☆☆☆☆☆☆☆)

水ダウクロちゃん企画の豆柴じゃないほうだっけ?彼女いるほうだっけ?ぐらいの知識です。調べたらその子は抜けてるみたい。
コロナ禍以降のWACKは逆張りだけじゃなく正面からマーケットに向き合ってる曲も多い印象ですね、この曲もちょいK-POP意識しつつブランドは保ちつつみたいなバランス感なのかな~と思ったら作曲がBACK-ONの方でびっくりしました。こんなサウンド作れるんだ。
あと3人とも歌がめちゃちゃんとしてる。煌びやかなダンストラックの中でそれぞれの歌声の抜け感がフックになっててこの曲に関してはシナジー産まれてますね。アイドルというより女優の方のボーカルぽい気も。好き曲です。

・東京 / ピロカルピン
(好き度:☆☆☆☆☆☆)

女性ボーカルバンドですね、名前だけは存じてました。曲に触れたのは初めてです。
なんか竿楽器はじめやたらグルーヴがレッチリぽくない?って思い調べると公式ツイートでまさにそんなこと書かれてました。これにシンセが乗ると一気にサイケな雰囲気になりますね…ボーカルの少年感も加わってカオスな様相です。おもしろい。
他の代表曲とか聞いてみるとちゃんと?スピッツやUKに影響されたサウンドで安心しました。

・NEVERLAND / iNTOYOU
(好き度:☆☆☆☆☆☆☆)

いいですね、これ。
小文字iがつくのはLiSAかWACK界隈のどっちかと思いきやどっちでもなく昨年デビューのアイドルさんみたいです。
何と言うか、すごい「トレンドを取り入れつつ邦楽にチューニングを合わせきった」感じが非常に好感持てます。いわゆるK-POPみも取り入れつつ、でも音数少なめのトレンドやニュージャージーとかに行くのではなく、あくまで軸はEDMと生で再現できそうなバンドサウンド。かつメロのキャッチーさも大事にしてる歌謡曲ラインもある。いわゆる最先端を追ってる音楽オタクにはそこまで刺さらないかもだけど、そこらへんの折衷範囲がうまいことやっとるなーと思いました。今後の曲次第では全然上に行けるんじゃないかな?と思い調べたらメンバー2人早速抜けるみたい。がんばれ。

・僕に願いを / yosugala
(好き度:☆☆☆☆☆☆☆)

yosugalaいいですよね!「ヨモスガラ」は良盤だと思います。
自分がこのグループを知ったのは、もう解散しちゃったんですがFor Tracy Hydeというバンドの菅梓さんがTwitterでお勧めしてたのを見たのがきっかけです。あんまちゃんとプロフとか調べてなかったんですが2022年結成と最近なんですね。PassCodeとかuijinの事務所さんなんだ。

このグループの好きなところは「広義の邦ロック」をプライド持ってやってるとこですね。王道のバンドサウンドに耳馴染みの良いメロ、そして確かな歌唱力。自分が弊noteやXアカウントで言ってる「アイドルのクリエイティヴに必要なのはまず良い曲と良い歌」を体現してるアイドルさんだと思います。下手にトレンドとか意識せずこれをずっと突き進んで欲しい。

そしてこの楽曲、ただでさえ根っこのパッションが強いのに更にこれをアンセムにするんだ!感が強い。「夜明けの唄」に連なる系譜ですね。この熱量をどう捉えるか問題もありそう、2番入りのアコギ&チョッパーからのブレイク入れてソロパートはベタっちゃベタですがすごい迫力。名曲を作ろうとして実際名曲になったすごい曲だとは思うんですが、自分の性格上もあってかこの押せ押せ感を100で受け取り切れないというのも多少あります。でも凄いのは認めざるをえない、アイドルファンにもっと広まってほしい曲。

ちなみに自分のこのグループ推し曲は「ひとりごと」です。めっちゃバンドサウンドなんですが構成は完全に10年代中盤のEDMでツボすぎる。

・ロタティオン(LOTUS-2) / 平沢進
(好き度:☆☆☆☆☆☆☆)

今回のラスボスはこちら。ついに弊noteで平沢進御大の楽曲が取り上げられることになるとは…この方の楽曲レビューしろってなかなかの鬼門じゃないでしょうか。言うても実は筆者がヒラサワに触れたのはけっこう最近で。2021フジロックを配信で観ていてその世界観にやられてしまったんですよね…それでサブスクにあるやつとかベストを軽く掘りました。それまでも「世界タービン」とか「パレード」とかは知ってたけど。
この曲は初見でした。今敏監督『千年女優』の主題歌とのことで。ちなみに今敏監督の作品は『パーフェクトブルー』だけ履修済です。

壮大な世界観をもつ楽曲で、彼の作風の一つである異国情緒を漂わせる雰囲気ですね。あとそもそも論ですがクソ歌うまなんすよねヒラサワ…
彼の楽曲に「LOTUS」という作品がありますが、この楽曲の副題にもあるように全体的なサウンドメイクはそれを踏襲しているようで。リフの譜割的にもかなり意識してますよね。
ロータスは直訳で「蓮」。生と死、輪廻のシンボルとしても扱われているようです。ロタティオンはフランス語で「回転」を意味するそうです。英語読みのRotation。まさに輪廻の意ですよね。
映画は未見なのですが、ひとりの女性の生涯を描く内容とのことで作品の主題歌として聴くことにより更にこの楽曲の世界観に浸れる気がするなと思いました。調べたら直近でリバイバル上映やるんですね。
…こんな感じで許してください。


今週は以上。
基本的に現在このマガジンでは歌詞考察や楽曲分析というよりはあくまで右脳的な直観の音楽感想スタイルでやっていく方針です。

それでも良い!という方は、あなたのおすすめ曲を教えていただければこの記事シリーズで短めの感想書きます。上の質問箱リンクでもいいですし特に送ってくれた方のお名前出す気もないのでTwitterでもこのnoteコメとかでもいいです。随時募集中ですが記事に反映されるまで1ケ月前後くらいはラグあると思われます。ご了承ください。
それでは、また次の記事で。

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