ウサミヒロ

自問自答はつづく。

ウサミヒロ

自問自答はつづく。

最近の記事

半透明

わたしは他者依存型人間だ。 誰かの目を通さないと自分が見えてこない。 誰かの頑張りでしか達成感を得られない。 からっぽな自分から目を背けることでしか わたしはわたしを維持できない。 どなたか横に居させてください。 わたしをわたしたらしめるものを どうか一緒に探してくれませんか。

    • いたいんだもの

      傷つくのが怖い、それと同じくらい傷つけるのが怖い。 わたしは意気地なしの臆病者なんだろうか。 「針でひと刺し、刺されたところは笑顔で見せつける。」 この世界を生きていくうえで必要な考え方らしい。 なかなかどうして理解に苦しむ。 むやみに人を傷つけ、傷口を笑って差し出させることになんの意義があるのだろう。 わたしの思考に入り込む余地などまったくなかった。 誰に認められなくてもつまらない人間でも構わない。 自己愛の自己保身と言われたらそれまでだけれど、 傷跡は勲章なんかじゃな

      • バイバイプレイヤー

        自分なんて誰かの世界の端役くらいだと思ってた。 ゆるやかに面白みもなく終わる人生のはずだった。 何かがおかしい。 出番がなかなか終わらない。 展開はずっと止まったまま。 何年も過ぎてようやく悟った。 わたしがこの物語を綴っていたんだと。 この先はわたしが書き続けなければいけないんだ。 出遅れた。 まだ間に合うんだろうか。 それでも書くしかない。 こうなったらヤケだ。 文体なんか気にするな。 誤字脱字なんて知るもんか。 筆を止めるな。

        • あぱしぃ

          一緒に行こうと差し伸べられた手を 振り払ってしまう自分が情けない。 どこにも行けない、 なにもできない、 殻に閉じこもっても何も始まらない。 頭ではわかっていても動けない。 燃料切れのオンボロ車で一体どこへ行こうというのか。 タイヤの空気もとっくに抜けている。 廃車の日はそう遠くないのかもしれない。

          寂しい夜

          亡き祖父の夢を見た。 わたしの名前を呼ぶあの声。 当時は鬱陶しくてたまらなかったあの声。 今はホームビデオでしか聞けないあの声。 わたしを呼ぶ祖父の声を聞いて、 また祖父に会えるという喜びと、 どうしようもない寂しさで胸がいっぱいになった。 目覚めても寂しさだけは残ってる。 今夜は祖父への想いと共に、 夜が明けるのを待つことにする。

          ゆうげ

          料理の結末は食べる人にかかってる。 少々焦がしてしまったり、 味付けがしっくりこない日もあるだろう。 そんな恐る恐る並べたおかずで あなたの「おいしい」が聞けたのなら、 わたしの心は救われるのである。 次回はもっと美味しく作りたいな。 ひとまず今日のところはおそまつさまでした。

          地元の主

          年季の入ったその毛並み。 黒に茶が混じった渋い色合い。 堂々たるその風格。 短い尻尾が愛らしい。 甘く繊細で小さな声。 人懐っこさが染み出てる。 かれこれ2ヶ月は会えてない。 涼しくなったら顔見せてくれるかな。

          自己嫌悪

          わたしはわたしが嫌い。 でも、あなたはわたしを好きと言う。 あなたはあなたを嫌ってる。 だけど、わたしはあなたのことが好き。 今はこれで精一杯。 ふたりでなんとかやり過ごそう。 いつか一緒に赦せたら良いな。 自分に優しくなりたいな。