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女装トイレ問題ねえ。

話題の件を女装してほっつき歩いている僕の見解だ。

先に結論を書いてしまう。

  • 女装自体は別に犯罪じゃない

  • 本来用途ではないトイレへの侵入は犯罪だ。

  • 犯罪でなくとも社会通念上の受忍限度を侵す行為はダメだ。

女装男性は、男装女性は割と見かける

割と女装している男性はいる。みんなが思ってるよりも。まあ逆に男装風味な女性も案外いるよね。

で、最近巷で話題の女装した男性が女性用トイレに侵入する案件について。

僕の考えではダメだと思う。僕も女装してほっつき歩いているし、ぱっと見では男性にも見えないらいしい。あと内心では男性率は30%ぐらいだから70%は女性だ。

だからって女性トイレに入っていいとは微塵も思わない。

そもそもあれは内心の性別に関係なく、外形上の性別によって分けられている。トイレに入る人にいちいち「あなたの内心は女性ですか?」って聞き取って毎回認証するなんてナンセンスでしょ。

それに自分としては女に化ている時に性別を意識させられるのは嫌だね。

トイレの男女別にする目的

そもそもトイレを男女別にすることの目的は性犯罪とか盗撮の防止ではなくて、堅い言葉で表現するなら「善良な風俗の維持」が目的で「他の利用者が困惑したり、羞恥心を感じさせること」、要するに「他の人に迷惑をかけないでね」ってことだ。

ちなみに昔の中国では非常にオープンな構造の公衆トイレがあったらしい。その地域ではそれが「他の利用者が困惑したり、羞恥心を感じさせること」ではなかったからだろう。

通常目的の使用と犯罪目的の使用と

僕の知る限り、女装している人の外見には2種類がある。

「スルー率が高い人」と「スルー率が低い人」だ。

前者は街角でほっつき歩いていてもぱっと見女性にしか見えない。というのも女性に化けることが目的だから。彼ら彼女らは女性トイレに入っても正直バレないと思う。

でも基本的に彼ら彼女らは多目的トイレか男性トイレに行っている。だから大きな問題になることは少ない。

後者は少し事情が違う。さらに細分化できる。「そもそも女装初心者だから」というパターンと「好奇の目線を受けることが目的」というパターン。そして最後は「犯罪目的」だ。

犯罪目的の人にとって女装することは目的じゃない。手段だ。本来自分が入れない場所に侵入するためのね。

それが原因かどうかはわからないけど、概ね女装が上手じゃない。「とりあえずウィッグかぶってスカート着てきました!」だったりする。

その状態で女性トイレに入ってこられたら居合わせたのが女性でなくとも絶対に嫌悪感を感じると思う。

「好奇の目線を受けることが目的」の人はあえて女性トイレに入ってきたりするので困った存在だ。

ただトイレの男女別の制度の目的が「他者に余計な迷惑が掛からなくすること」だということと、そもそもトイレは用を足したり、簡易な着替えをする場所であり、目的外での侵入は犯罪と思われる。

じゃあ公共の場では「好奇の目線を受けることが目的」の人を規制するのかというのはまた話が別。表現の自由は保障されているし、日本では「男性は男性の、女性は女性の服飾をすること」という法律もない。つまり女装自体は犯罪ではないし、他人に危害を与えなければ規制できないだろう。

ちなみに女装初心者は多目的トイレを使うことが多いので問題にならない。

あと女装がめっちゃ上手い人が盗撮で捕まったケースは、聞いたことがない。そもそもそんなことのために女装しているわけじゃないしね。

多目的トイレはみんなのトイレである

ここまで女装している人の多くは多目的トイレを使うケースが多いという話だった。

多目的トイレが設置している主な理由は、車椅子ユーザーだったりオストメイトの方といった方々の外出をより促進するためだ。それに加えて「誰でも使えるトイレ」という位置付けになっていると思う。

我々も使わせていただいてはいるが、あくまで「誰でも使えるトイレ」という位置付けの範囲で使用している。女装だからという話ではなく、多目的トイレの趣旨に即して他の利用者に迷惑をかけないよう心がける必要はあるだろう。

性別に拘りすぎてないか?

外形上は男性で、内心はどっちかよくわからない僕から見ると、世間の最先端で男性が女性がと言い続けている人々に違和感を覚えている。なんかフロイトの世界観で生きているように見える。

言葉とは逆に、むしろ性別とかジェンダーの解放という目的から遠ざかっているようにすら見える。

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