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2002年 カナダヒッチハイクの旅

 姉がワーホリでカナダに行っていたこともあって、その姉を頼りにわたしもカナダ旅行に行きました。
 季節は6月。
 当時、日本ーカナダ間は往復6万円。神戸元町の、山手幹線沿いのビル2階にある小さな旅行代理店で手続きをしたのを覚えています。
 姉からのリクエストで大量のうまかっちゃんとチキンラーメンを買い込み、スーツケースではなくバックパックで来いとのことだったのでそこに詰め込んで。服も大して持たず、下着の着替えだけ3日分くらい詰めて行きました。初めての海外旅行で、「せっかくだから一ヶ月くらい居なよ」の姉の提案に乗っかって滞在期間は一ヶ月でした。明らかに荷物が少ないですよね。
 でもそれも、姉からの指示なのでした。
 あらかじめ行きたいところを聞かれていたのでプリンスエドワード島(PEI)をリクエストしました。逆に言うとPEI以外にカナダのことは詳しくありませんでした。首都くらい?
 とはいえPEIへのわたしの憧れは結構なものでした。
 かつてNHKで放送されていたモンゴメリ原作の『アボンリーへの道』というドラマをご存知でしょうか?PEIを舞台にしたモンゴメリの代表作『赤毛のアン』シリーズのその後を垣間見ることができる、もうひとつの代表作ともいえる作品です。そのドラマ見たさに、部活にも入らず学校が終わると速攻家に帰りテレビの前に陣取っていました。
 赤毛のアンシリーズは、もちろん全巻持っていたし読んでいます。映画も何回も観ました。
 
 その場所に実際に行ける日が来るなんて‼︎
 初海外、初めての国際線だというのになんの不安もなく、わくわくで関空から出発しました。

 デトロイトで乗り換えて無事カナダはトロントに到着。夜19時くらいに着いて姉が迎えに来てくれていました。

 巨大なバックパックを背負って。

 なんとそこから、姉とわたしのヒッチハイク旅行が始まるのでした。

続く

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