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CPOになりました。3ヶ月ほど前に。

iCAREブログをご覧のみなさん、おはこんばんちは。iCAREの中野雄介です。

いやぁ、note更新がずいぶんと滞っちまいまして、最終更新は6月30日でした。下記がそれに当たりますが、ただただ6月30日であることだけを告げている全く芸のない音声配信でして、特に聴いていただく必要はありません。

そんな無味乾燥とした音声配信の翌日、2022年7月よりCRO(Chief Revenue Officer)からCPO(Chief People Officer)へと役割が変わり、人事管掌役員を務めることとなりました。

RからPに変わり、アルファベットの形状的には地面に接地する線が一本無くなったように見えるので、「これまでは二本足で立ってたけど、これからは一本足で立っていきます!」と此度の転身を形容するに相応しい抜群のボケだと思って、就任当初はよく吠えていたのですが、あまりにも反応が鈍かったため就任後即座に打ち止めました。

これまでずっと事業側/ビジネスサイドの人間として生きてきたこともあり、役職変更の発表前後では社内外から多くの驚嘆の声をいただきました。特に社内では、驚かない人がいないくらいの一大事だったようです。

ということで、就任から3ヶ月が経とうとしていますが、CPO就任に寄せたnoteを記して、6月30日で止まっていた時計の針を動かしていこうと思います。

CPO就任に至る小話

種々の経緯を、とても丁寧に緻密に赤裸々に書いていこうとは考えていたのですが、その矢先にCEO山田洋太に先を越されてしまいました。自身で詳細を書きたい気持ちが溢れかえっていたものの、一応代表を立てないわけにはいかないので、大変残念であり悔しさがで一杯でありますが、詳しいことは下記に譲っておくことにします。

出来事的にはすべてこちらに書かれている通りですが、個人的に心に残った紹介されていない小話をひとつだけ。

とある日の会議室、これまでの組織状況についての振返りや反省点について認識を合わせながら、光明も見通しづらいような今後の人事体制について役員陣で頭を悩ませていた際、CEO山田洋太が突然ワシの方を向いて一言。「準備体操、しとけよ。」と。

CEO山田洋太の中では時間をかけて悩み続け、ようやくたどり着いた答えだったのでしょう。とはいえ、突如言われる方としては当然不意を打たれます。その時の我輩の辞書に「準備体操」という文字は微塵もなかったわけで、この代表取締役医師は何を言っているんだとさすがに狼狽しました。「準備体操、しとけよ。」と言われる準備体操がまずもってできとらんわい、こちとらは。という具合に。

しかしながら、置かれている組織の状況や課題、見据えている iCARE の未来や方向性を鑑みた時に、CEO山田洋太の決断が現時点の最善手であることは即座に合点がいき、惑うことなく承諾を伝えたことは上記noteの通り。

iCAREに勤めてからもうすぐ7年、追憶できるほどの印象深いシーンは数知れずありますが、あの時のあの瞬間を、ワシはこの先も忘れることはないでしょう。小さいころから準備体操の指示は何度も受けてきましたが、人生で一番重たい準備体操の指示でした。

そんなこんなで、今に至ります。「積み上げたものぶっ壊して 身につけたものとっぱらって」と言ってしまえば全力少年でもあるし、他方、自身のキャリアとしてはゼロ発進となるため「僕の心はひび割れたビー玉さ」と言ってしまえば硝子の少年でもある。そんな明暗分かれる二面性を孕んだ岐路であったとはいえ、今回の転身に対しては「私の心は夏模様」とばかりに自身では快く受け止めています。

「組織が機会を創り出し、機会によって人材が育つ」組織に

そんな清いお気持ちのままで、CPOとしてどんなことを実現していきたいかの野望を、今回は書き記しておくことにします。夢はつまり、想い出のあとさきってことで。

2015年11月に入社して以来、ワシはiCAREという会社で本当に有難い軌跡を辿らせてもらいました。その道中をひた走る中で自身も想像しないほどに成長させてもらいましたが、成長の根源にあったのは「機会」なのだと自身では振り返っています。そう、Chanceです。

マネージャー・部長・執行役員・取締役とあらゆる立場や役割を務める中で、自身の職能に照らしても、また周囲を見渡してみても、余りあるほどに分不相応な機会を与えてもらいました。そして立場や役割が変わる度に理想と現実を見つめて、果てしなく生まれるギャップを埋めようと足掻いてきたことで、今があると受け止めています。

だからこそ今回のCPO就任には、これまで自身が授かってきた余りある機会を、組織に還していく役目が自分にあるという自負を感じています。今度は自分が組織に対して機会を生み出す、いわば恩返しをする時がやってきたのだと。働くひとの健康を世界中に創るというパーパスに共感して、iCAREを選んでくれている仲間たちが、組織を通して最大限の成長を遂げ、得たいものを得る機会を用意する番なのだと。

また、機会というのは何も立場や役割だけではなく、こういった経験をしてみたい、こういった働き方をしてみたいなど、望む形は十人十色に存在するはず。実現するには時間がかかったり、様々な障害に妨げられることもあるかもしれませんが、iCAREで働く一人ひとりの仲間たちが、方向性と納得感を見いだせるような環境づくりにもチャレンジしていきたいです。

8月に行われた全社キックオフミーティングで発表した
「シン・人事制度」におけるメッセージ

人材輩出企業として名高いリクルートの創業者江副さんがかつて残した「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ。」という有名な言葉がありますが、翻って企業側の視点に立ったときには、「組織が機会を創り出し、機会によって人材が育つ」という演出ができると思っています。その演出を実現する総合プロデューサーとして、CPOという責務を全うしていく所存です。

というわけで、自社採用と自社イベントのお知らせです。

高らかに宣言こそしたものの、まだ何も実現しておらずすべてはこれからですが、iCAREさんおもろそうやないのぉと思われる方、こちらの募集ポジションだけでも覗いていってください。もしくは @y0uth_K までDMだけでも送ってみてください。

また、CPOとしての対外的な初の大仕事として、昨年大好評だった Carely Sustainable Expo 2022 でも登壇することになりまして、『Carely健康データを活用したピープルアナリティクス』についてお話します。ピヨピヨのひよっこ人事担当者にとってはH難度「シライ3」くらいのお題ではありますが、捻りに捻りを利かしたスライドを準備して頑張ります。

さいごに

昔、このようなブログを書いたことがあります。

当時のブログを引用しましたが、わざわざ開いて読むに値しないほどの代物ですので、言及したい部分のみ抜粋します。

振り落とされそうな環境に身を置き、目の前の仕事を全力でさばき続ける。そうして懸命に走り抜けた道をふと振り返ってみると、なんだかずいぶん遠いところまで来れた自分が誇らしく思える。

それでも道は続く。より一層、険しさを増して。それすらもなんだか明るくて、なんだか愛着を感じるものに思えてくる。そうやって闊歩していく道の途中で、自分のやりたいことはきっと見つかってくるし、やりたいことを実現させる力も知らぬ間に備わっていく。今では、iCAREでSales/Marketingチームの長を務めるまでになった中野雄介がそうだったので、みなさんもたぶんそうなんだと思います。
2019/06/22

約3年前の内容ですが、この考え方は今も変わっていません。徳川家康が生前に遺した『東照公御遺訓』の冒頭にも「人の一生は重荷を負ひて遠き道をゆくが如し」と書かれていますが、まったくその通りだなぁ良いこと言うじゃないか徳川家康くん、と思うわけです。

そしてこれからはCPOとして長い道程を歩いていくことになります。その果てにどのような自分が立っているのかは未だ知る由もないですが、道の途中でお会いする皆々様には何かお返しできるような人間になれるよう努めてまいります。今後とも何卒でございます。

9月の三連休で参列した新卒時代の同期の結婚式では、
「そこにいる中野雄介さんは某スタートアップ企業でCPO、
Chief Party Officerに新たに就任されたようで、今日の披露宴を盛り上げてくれます!」
と早速光栄なイジりをしていただきました。

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