酷暑下で行われる甲子園大会の解決法

 数年前は甲子園大会を見に行ったものですが、今はもう行けないし、行く気はないですね。原因はコロナではなく、温暖化による酷暑です。元気な球児さえ熱中症になるぐらいなので、一日中甲子園で野球を見るのは、僕にとっては自殺行為です。

 よく「甲子園大会は京セラDでやればいい」と言われますが、それは難しいと思うんですよね。甲子園には使用料は発生していないそうです。おそらく「甲子園は高校野球をやるために建てた」といういわれや、阪神電鉄の「お客さんは阪神電車を使うので、高野連から使用料を取らなくてもビジネスになる」という計算なのでしょう。もし甲子園大会を京セラDで開催するなら京セラDは無料で貸す理由は無いので、相応の使用料を請求するはずです。そのとき高野連は京セラDの使用料を払えるのでしょうか?

 使用料を出すためにユニフォームに企業広告を着けさせたり、以前鷲田康が「DAZNから放映権料数十億円のオファーがあった」と書いていたので、放映権をDAZNに売ることが思いつきます。ですが、高野連はクラウドファンディングを実施するも、アニメ「邪神ちゃんドロップキック」が丸一日で目標額の2,000万をクリアして、最終的には3,600万余りを集めたのに対して、目標額一億円を掲げたものの、約1,400万しか集められずに、結果としてアニメに惨敗するほどビジネスセンスはないので、こういうアイディアは思いつかないでしょうし、もし思いついても実行する度量があるとは思えません。

 甲子園大会の時期を秋にずらすことも思いつきますが、プロ野球のポストシーズンがあるので、難しいでしょう。タイガースが「どのチームも使ってないからいい」と関西圏でプロ野球が開催できるほっともっとフィールドなどの他球場で、毎年ポストシーズンを戦うことに同意するとは思えません

 甲子園大会が甲子園での開催を諦めて、秋にプロ野球チームのない地方都市で開催するというのも現実的じゃないでしょう。「甲子園でプレーできる」という甲子園大会が持つ最大のブランドを捨てることになるので、高野連は難色を示すでしょうね。

 いっそのこと夏の甲子園大会は廃止して、春選抜に一本化することも考えましたが、三年生は出られないのがかわいそうなので、それもありえないです。

 結論としては、全く解決案が出ませんでした。とにかく、酷暑が収まるのを願うしかないという消極的な案しかないです。酷暑が収まって、甲子園大会を観戦できるようになるのを祈るばかりです。

 追記、「甲子園」と書くと高校野球の全国大会と、甲子園球場を意味するので、区別するために前者の場合は「甲子園大会」、後者の場合は「甲子園」と書きました。

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