祝世界一!!敏腕交渉人・栗山英樹2

 祝世界一!!大会前は「アジアラウンドと比べて段違いにレベルが上がる準決勝止まりだろうな」と思っていたので、嬉しい誤算でした。凄く嬉しい!!優勝記念として前記事敏腕交渉人・栗山英樹の続きを書きます。

 アメリカ戦で大谷、ダルビッシュが登板しました。「大谷はアメリカでは投げない」という記事があったので、今日二人が登板したのは、栗山監督(の意向を踏まえた日本のフロント)がエンゼルスとパドレスに「一イニング限定で投げさせてくれ、なんなら二十何球以内と球数制限を着けてもいい」と交渉したことが察せられます。

 「所属チームに言われたからしかたがない」ではなく、「ベストがダメならベターな方向に持っていく」という栗山監督の思考がなかったら、今日二人は投げられなかったと思うのです。

 日本は直近二大会ではメジャーリーガーを、2017年WBCでの青木しか招集できていませんでした。僕は「プロファーやシモンズを招集できたオランダより日本の交渉力は劣るのか」と情けなく感じていました。もし日本が過去のような思考なら、「誰とも面識がなく、知名度がないヌートバーはチームに馴染めるとは思えないからやめておこう」、「直近二大会に出ていないし、36歳になるダルビッシュが出るとは思えない」、「渡米一年目だから環境に慣れて、チームでの立ち位置を確立するのが先決だから、吉田に声を掛けるのはやめよう」と大谷と鈴木しかオファーを出さなかったと思います。そうなった場合、日本は準決勝の壁を越えられなかったと思うのです。

 栗山監督は「招集に応じるかどうかは本人が決めることだし、自分が出来るのは可能な限りベストなメンバーを組むこと」と遠慮せずにオファーを出しました。その積極的な姿勢が世界一に結びついたと思うのです。

 前回、強豪国と当たる準決勝では策を用意しているはずと書きましたが、アメリカ戦で「普通に抑えられる相手ではないが、初見では抑えることができる。投手はマックス二回で繋ぐ」と7人の投手を繋ぐ継投を繰り出しました。仕事でリアタイはできませんでしたが、試合終了後スコアを見て、やはり栗山監督は勝負師だと唸りました。敏腕交渉人であり、勝負師でもあった栗山監督だからこそ成し遂げることができた世界一だと思います。

 改めて、日本世界一おめでとうございます!!


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