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夢日記970 ~ 理性の欠けた芸人 ~

 父の運転で、私の家族はドライブをしていた。その途中、父が急に私や妹に蛍を見せたいと言い出して、蛍がいそうなところに車で向かっていった。父は、それらしいところで車を停めて、窓を開けた。まもなく、妹が大きな声で「ほらー! こんなんなったー! やめてやー!!」と叫び始めた。妹のようすを見ると、妹のサングラスの両方のレンズに蛍が何度も何度も激突していた。どうやら、蛍には「光学性」という性質があるらしく、その性質のせいでサングラスのレンズに果てしなく激突してしまうらしい。妹はサングラスを外して手に持ったが、その後も、蛍はずっとサングラスのレンズに激突していた。
 数分後、妹は車の窓を開けて、窓からサングラスを突き出して蛍をムリヤリ振り払った。こうして蛍がいなくなったところで、我々はドライブを再開した。しかし、気づけば、私は夜の街にいた。私の前には2名の芸人がおり、彼らは「錦鯉」の長谷川雅紀を待っているようであった。しばらくして長谷川がやってきたが、明らかにテレビで見るよりも一回り太っており、右足を引きずっていた。どうやら、不健康な生活をしたせいで、体に異常をきたしているらしい。
 芸人たちはこれから飲み屋に行こうとしていたが、長谷川は尿意をもよおしたらしく、立ちションをしようとズボンを下ろし始めた。長谷川は、もはや理性も欠落してしまったのか、人がいるほうを向いたままズボンを下ろし始めた。そのため、我々は慌てて彼を制して、道端の電柱に向かって用を足させようとした。芸人たちによると、このような状況になったのは今日2回めらしい。私は、長谷川の今後が不安になった。
                            < 完 >

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