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霊波乃光でドムドムバーガーを喰う

先日、千葉県野田市にある霊波乃光本部に行ってきた。
目的は施設内のドムドムバーガーを食べる事。
生きて帰ってこれるかな?

・新興宗教建造ロマン

ハッタリかますためなのか、新興宗教はとにかく建物がかっこいい。

東京のブラックピラミッドシング、霊友会釈迦堂。

甲子園の魔物、PL教団が擁する大平和祈念塔。

アーマードコアのAFか?世界真光文明教団本部。

やはり霊波乃光本部にもトンデモ建造物がある、しかも一般参拝OK。(ただし写真撮影NG)
ドムドムバーガーも入ってるというので、これはもう観光に行くしかなかろう。

・霊波乃光について

何の気なしに行ってミッドサマーしてもしょうがないので、事前に霊波乃光について下調べ。
ざっくり言うと「マイルドな幸福の科学」との事、まあ帰れないという事は無さそう。サンキュー大川宏洋。

霊波乃光とは「暖かい心はあいさつから。」がモットーの信徒90万人仏教系中堅新興宗教。
敷地周辺から信者さんの挨拶の頻度が確かに高くなる。 霊波の中でランク(?)の高い人は白衣袴という白装束を来ているのだが、そういった人は気合が入ってる。 赤べこになってるおっさんいた。

教団のシステムだけど、信徒が5,000円のお札を年一回更新していくというのがベース収入、そこから更に機関紙やお守り、ネックレス、ン万円のご祈祷、といった感じにグレードUPしていくビジネススキーム。
毎月お札を更新せえ、という宗教も聞いたことがあるので割と良心的。
雑魚信徒なら脱退しても、恨み言を言われる事は無いようだ。

実際、今回の訪問で入信を進められる事は無かった。

・すごいぞ霊波乃光

敷地内はキレイな石畳、植栽は日本庭園風で信徒の人たちが手入れしている。結構な人数だ。
多分みんなボランティアなんだろう。自分はこの手の活動に興味がないけど、参加者同士で談笑している様子を見るに、これもコミュニティ形成の一環なんだろうな。

まずは敷地内のトンデモ建造物を紹介しよう。
敷地は撮影禁止なので以下URLをご参考に。
http://www.forsight.jp/sekou.html

・礼拝堂

記事のヘッダのやつ。
幸福の科学もそうだけど、仏教系なのに神殿建築。
これが新興宗教の世界。カマしてるなぁ~

入ったすぐが受付になってて、その奥には教会風の大きなホールになってて、ここで毎日12時に教団のお偉いさんが説法をして、各教団に中継配信している。

神殿建築に教会風の内装、説法の時には信徒さんが太鼓をボンボコ叩く。うーん、和洋折衷。

・天使閣

新興宗教ってのはお城を建ててもいいんだ。(えーっそうなの!)
天守閣だから、少しもじって天使閣だってサ。

敷地の境界は城の石垣のようになっていて、日本庭園と調和が取れてる。
通行門越しに見えた天使閣の周囲は森のようだった。
あまりにアンマッチだからか、天使閣と礼拝堂は同時に見えないようにしているようだ。

・ドムる

本来の目的であるドムドムバーガーに向かう。
ドムバはRHKプラザのB1階にある。

RHKプラザの1階は霊波の紹介フロア。支部が全国各所にありますとか、よさこいグループが活躍してますとか、野田市から感謝状送られましたとか、対外PRのフロア。
2階より上はセミナー室とか信徒さん向けのようだった、立ち入り禁止とは書かれてなかったけど未踏。

そしてB1階は信徒さんのためのフードコートになっている。 ドムドムの他にも、中華、そば屋、軽食売店など。
長テーブルがズラっと並んで、壁のモニターには教団のPR動画が流れている。大学の学食を思い出させる。

さて、ドムドムの期間限定は餃子バーガー、揚げ餃子が挟まれていると。
まあ、なんだか味の想像がつくので、ビックドムのセットで。
ああそうだ、この感じ。 バンズがふにゃふにゃで、パティも肉っぽさがあまりない。
想定したハードルの少し下を行く、そんな感じだったなドムドムは。

ドムを食ってると12時になった。説法の時間である。
信徒全員が食事を中断してモニター側向かって起立。雰囲気に合わせて自分らも立つ。
今日は東京支部長の説法、信徒の隣家で火事があったが、無事延焼は免れた。
燃えた隣家との境界にはお祓いの榊を置いていたらしい、不思議ですね。

その後はお経、フードコートの信徒も全員唱えてる。雰囲気に合わせて自分らもむにゃむにゃ言う。
御守護神様、御守護神様、二代様、二代様。
ドムドムの方を見ると、店員は普通に洗い物をしていた。信徒じゃないらしい。

・結局

新興宗教建造物を楽しめて、敷地も公園のように綺麗、教団テーマソングを流した園内トロッコバスも走ってるし、飯も食える。
勧誘を受ける事も無かったので、安心してレジャーできるスポットだと感じた。(ただまあ、野田市自体が何もない。)

庭園の手入れをしている人たち、参拝に来たグループ、よさこいなど各地での活動など、(ハマらなければ)年5,000円のお札代でこういった霊波コミュニティに参加できるというのは人生の選択肢としてはアリなのかもしれないなと思った。
人間、宗教にのめり込む以上に孤独である事の方が毒なので。

宗教っていうとまあロクでもないイメージが強いですが、本部に居る人たちを見て、人の受け皿という存在意義があるなと思い直した。霊波ネックレス買おう。

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