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【12月:臨時】冬場の凍結・除雪にご注意ください!

こんにちは。

先週から一段と冷え、列島各地では雪が大量に降っていますね!

私の住む九州福岡(の山間部)では、土曜~日曜にはほんの少し積もるぐらい降りました。せっかくの機会ですので、ここぞとばかりに子ども達と雪合戦をしたり、雪だるま(小さいサイズですが)作ったりしていました。

大人からすると、雪遊びをがっつりできるような量ではないなぁ…とは思ったものの、子どもにはそんなこと関係ないようでして(笑)

しっかり息が切れるまで、雪遊びを楽しんでいました♪(^^)

ブレブレ(笑)
少ない雪でも、しっかり遊んでくれました(笑)
庭の南天を使ってのミニゆきだるま。
左のものは手が多いですが、これは千手観音だからだそうです(笑)
車庫の軒先の柿。
冬って感じです。

とはいえ、強烈な寒波によって、各地で色々な被害が発生していることも事実です。この時期特有の危険もたくさんありますので、気を付けたいところです。

そういったわけで、今回は冬場の凍結や、除雪作業に関して、ご注意いただきたいことをご紹介したいと思います!

※注意とお願い

私自身、北国での長期滞在経験がありません。注意啓発に関する記事を書く際は、可能な限り「実態に即した」ものを書くよう気を付けていますが、経験の乏しさゆえに、もしかしたら実態と乖離したものを書いているかもしれません。もしそのような部分がありましたら、忌憚なくコメント欄などでご指摘いただけると、とても嬉しいです。よろしくお願いいたします。


〇車での事故

地面が凍結していると、当然ながらスリップによる転倒の危険が増します。このことは雨にも言える事ですが、凍結の場合でははるかに危険性が増しますので、気を付けたいところです。

下のグラフは、路面状態の違いによって、車の制動距離がどの程度変わるのかを示したグラフになります。乾燥路を1とした場合、つるつる凍結路では約8倍も制動距離が変わると言われています。

(※これは同一タイヤを履いた際で、路面状態だけを変化させた場合の数字になります。)

社団法人日本自動車タイヤ協会「スタッドレスタイヤの手引き」より

もう一つグラフをご紹介します。こちらは時速40km/hの状態の車が、タイヤ状態の違いにより、どの程度制動距離が変わるかということを示したグラフです。

(※オートソックとは、布製のカバーのようなものをタイヤに被せるタイプのものです。チェーン規制に対応しているものが販売されています。)

(※スプレーチェーンとは、スプレー缶のなかに薬剤が入っており、タイヤに直接スプレーすることで一時的にグリップ力をアップさせるものです。チェーン規制には対応していませんのでご注意ください。)

それぞれ、耐久性の面や、使用中の最高速度の違い、乾いた道/濡れた道を走れるかどうか…といった違いがありますので、単純な比較はなかなか難しいところもあります。

ただ、制動距離という点だけに絞ってみると、圧雪路ではスタッドレスが、氷盤路ではチェーンに軍配が上がるという結果になっています。

JAF HPより

圧雪路ないし氷盤路を走る機会が多い方は、これらのことを頭に入れたうえで、しっかりと安全運転をしていただきたいと思います。

また、最近「ブラックアイスバーン」という言葉をよく聞きます。単に濡れているように見えて、実は凍っているという路面のことを指して使われるようですね。

JAFさんの動画に、ブラックアイスバーンの恐怖に関する動画がありましたので、お時間がある人はぜひ見てみてください。

最後にもう一つ、運転中に吹雪に遭遇すると視界が真っ白になって前が全然見えなくなる「ホワイトアウト」現象についてです。

昼夜かかわらず発生しますし、どちらが良い・悪いはないのですが…個人的には夜に発生するもののほうが、視界の悪さに拍車がかかっていて、特に怖いように思えます。

そもそもの話になってしまいますが、路面凍結にしても視界不良にしても、普段から車間距離を広めにとったり、時間に余裕をもってゆっくり運転することがまず大事です。

そのようにしておけば、たとえスリップしたとしても、激突は免れたりできるケースも多いものです。

冬のこの時期は特に気を付けてほしいですが…冬が終わっても、1年中心がけるようにしましょうね!(^^)


〇徒歩での事故

車での場合同様に、凍結路面でのスリップには重々気を付けていただきたいところです。

横断歩道の白線や、橋の上、歩道の踏み固められた場所(バス・タクシー乗り場なども)、鉄板やマンホール上、斜め勾配が付いた場所…そういったところは、ツルンと滑る危険性がより高いです。

また、積雪が深い状態だと、雪の下の路面状態が見えません。雪に埋もれて段差が見えず、思わぬところで躓くケースもあります。

小さな歩幅を心がけたり、滑りにくい靴を選ぶというのはもちろんですが、万一に備えて手で受け身が取れるよう、ポケットハンドはしないでくださいね!

簡易的な保護具として、帽子や手袋を付ける事も、転倒時の擦過傷を軽減するためには有効です。ぜひご活用くださいね(^^)


NHK HPより転載
中標津町 HPより転載


〇雪かき中の事故

この時期になると、雪かき中の事故に関するニュースをよく耳にします。

雪かきという作業は、必然的に重労働かつ高所作業を伴う、非常に危険な作業ということを、今一度再認識していただければと思います。

屋根からの転落したり、軒先から落ちてきた雪に埋もれたりすると、大ケガや死亡事故に直結しやすいです。そこまでのケガまでいかずとも、作業中に腰や足を痛めてしまい、ズルズルと長引かせてしまうというケースもよく耳にしますよね(><)

おそらく、雪かきが発生する地域にお住まいの方からすれば、毎年の恒例行事のようになっているのではないかと思います。そうなると、人間どうしても「慣れ」が出てきてしまうものです。

下に、雪かき作業に潜む危険について、分りやすく案内しているリーフレットを載せます。今一度確認しなおし、「そうそう、これ大事よね!」と思い直してもらう事こそ、一番大事なんじゃないかと思っています。

雪かき作業を行うことがある方は、ぜひお目を通していただけると嬉しいです!(^^)

ウインターライフ推進協議会作成「除雪のコツおしえます」 HPより


〇除雪機作業中の事故

もう一つ、雪かき関連のものになるのですが…

ここ数年、除雪作業中の事故に関する報道をよく耳にするような気がしています。なかでも、除雪機を使っての除雪作業は、いったん事故が発生すると、大ケガや死亡事故につながる恐ろしいものです。

下のグラフは、2011年度から2020年度までの直近10年間に発生した除雪機による事故(死亡事故及びけが)を、年齢別にまとめたものです。グラフの色が年齢の情報なのですが、やはり高齢者の割合が多くなっています。

なお、このグラフ上の事故発生総数は40件になりますが、そのうち死亡しているものはなんと25件もあります。(※グラフには表れていません)

このことからも、除雪機での作業中の事故は、死亡事故に繫がりやすいことがわかりますね💦

消費者庁 HPより転載

事故の内容としては、安全装置(除雪機から手を離したら止まる、除雪機から離れたら止まる、など)の機能を無効にした状態で、使用されているケースが非常に多いようです。

また、事故の様態としては、ロータリーに巻き込まれるケースや、後進中に足が滑り転倒したところに除雪機が覆い被さるケース、後進中に後ろの障害物(壁など)に気づくのが遅れ挟まれるケース…そういったものが多く報告されています。

除雪機を使用される機会のある方は、ぜひもう一度ご自身の使用方法について見直して、事故が起こらぬように気をつけて欲しいと思います!


・・・おわり

※※※ ここからはお知らせ ※※※

いつもは、子どもにまつわる防災や応急手当、日頃気を付けたいことに関する記事を、月1(+臨時で不定期)で書いています!どれも、忙しいパパ・ママ向けの、サラッとライトな内容なので、ぜひ一緒に見ていってもらえると嬉しいです(^^)下に、過去の記事をマガジン形式で纏めましたので、ぜひご覧ください!


また、私の日々思っていることや、好きなことなど、私がどんなやつなのか、どんな考えをもっているやつなのかが分かりやすい記事については、下の【ただのつぶやき】シリーズが、わかりやすいかもしれません。少しでも「パパ防災士:牛尾崇彦」個人に興味を持たれた方は、覗いていただけると嬉しいです!

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※※※ お知らせ終わり ※※※

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