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「でぃすとぴにゃ~猫極道二代目の苦悩~」第一話

(20XX年! 突如世の中に蔓延したNウィルスにより、猫の数が激減。
世界は深刻な猫不足に陥った。
猫の不足によるストレスの増大は社会現象となり、ますます人々は猫を求めるようになった。すると裏社会の猫繁殖ビジネスが興り、違法猫取引が横行することになる。)

・繁華街の裏道 夜
売人「お兄さん……いい子が揃ってるよ……」
サラリーマン「ふん……どうせ本物は一匹くらいであとはぬいぐるみなんだろう?」
売人「いやいや、うちは正真正銘本物の猫が五匹……しかも今ならまたたびスプレー付き! たっぷり触れあえますぜ!」
サラリーマン「なぬ!」
(闇猫カフェ、猫吸い屋、ち○~るの密売をしのぎとして勢力を伸ばす犬飼組。
しかし、その犬飼組の跡取り・ツヨシは大の猫嫌いなのであった。)

・犬飼組の居間 昼間
ひょっこりとツヨシの前に現れる猫。ツヨシは飛び上がる。
ツヨシ「ぎゃあああ! 誰だ猫のケージ開けたの!」
若頭「おもちとおはぎの運動の時間ですよ、ぼっちゃん」
ツヨシ「知るか!」
ツヨシ(ああ、ちくしょう! どうしたらいいんだ……)

犬飼組の跡取りの高校生ツヨシ。金髪にピアスのヤンキー風の出で立ちだが、猫を見て怯えた様子。
(高校を卒業したらツヨシは犬飼組の跡取りとして杯を受けることになっている。
だが、ツヨシは猫が怖くてたまらない)
組員にじゃらされている猫を見てぞっとするツヨシ。
ツヨシ(だいたいどこがかわいいんだあんなの。すぐ引っ掻くし、目つきが鋭いし、何考えてるか分からないし)

悩むツヨシの前に慌てた様子の組員が駆け込んでくる。
組員「たいへんだ! あいつがやってきた!」
ツヨシ(あいつ?)
組員「あの『猫カフェ潰し』がやってきた!」
(猫カフェ潰し、それは猛烈に猫からモテる女子高生の通称である。ひとたび彼女にじゃらされた猫は夢中になってしまい営業どころではなくなるのだ)
ツヨシ(噂のあの……どんなやつなんだろう)
次々に駆け出す組員たちの後ろを追いかけるツヨシ。近くの繁華街の地下の猫カフェに向かう。

・地下の猫カフェ 昼間
そこにいたのは黒髪の女子高生・井上カオルだった。
おとなしそうだが、何を考えているのか分からない表情のカオルが組員に取り囲まれている。

組員「おい、この「猫カフェ潰し」!! 商売の邪魔だ、とっとと出て行け!」
カオル「はぁ? 私はお客ですけど……?」
と、言いつつカオルの肩や足下には猫が群がっている。
組員「お前がいると仕事にならねーんだ!」
ツヨシ(あれ、あいつ……?)
ツヨシはその女子高生に見覚えがあった。
ツヨシ(あいつ確かとなりのクラスのやつだ)
組員「出ていかねーんなら、ちょっと痛い目にあってもらうぜ」
組員に腕を掴まれるカオル。その間にツヨシは割って入る。
ツヨシ「ちょっと待った!」
組員「あれ? ぼっちゃん!?」
ツヨシ「そいつちょっと知り合いなんだわ」
組員「そうなんですか?」
ツヨシ「おい、そこの。少し話があるんだけど……いいか?」
カオル「……ええ」

・地下の猫カフェの上の路上 昼間
地上に出て、向かい合う二人。

カオル「なに、話って」
ツヨシ「えっと……井上だっけ」
カオル「カオル。井上カオル。君は隣のクラスの犬飼くんだよね。なんでこんなところに」
ツヨシ「あそこうちの組がやってる猫カフェなんだ」
カオル「えっ? 犬飼くんちってそういう……?」
驚いた顔をするカオル。ツヨシは黙って頷く。
カオル「はじめて知った」
ツヨシ「そら家が極道だなんて言って回らないよ、イマドキ」
カオル「そうなんだ……で、話って何?」
ツヨシ「あんた、あんなに猫に囲まれて怖くないのか?」
カオル「いいえ、私猫大好きだから。家でも飼ってるし」
ツヨシ「へぇ、猫を? 珍しいな」
(かつての猫の飼育頭数は900万頭ほど。だがその数はいまや100万頭を切ると言われている。その原因は通称猫死病――新型猫免疫不全ウィルス感染症によるものである。Nウィルスによって引き起こされるその病気は発熱、下痢、リンパ節種の肥大などを引き起こし、高い確率で猫を死に追いやる)
ツヨシ「家に猫がいるのになんで猫カフェに?」
カオル「私は違法に飼育されている猫がむりやり働かされてないか心配で……今、裏社会での猫取引が問題になってるでしょ。私は猫保護のNPO法人のお手伝いをしているの」
ツヨシ「ふーん。うちは問題ねーよ。定期検診も欠かさないし、休み時間も休日も作ってる」
カオル「そ、そっか。ならいいんだけど……」
ちょっとほっとした表情をするカオル。
ツヨシ「それよりお願いがあるんだ」
ツヨシはいきなりカオルの前に土下座する。
ツヨシ「頼む! 俺に猫とのふれあい方を教えてくれ!」
カオル「ええ……?」
ツヨシ「実は家を継ぐために猫にすりすりすることが必要なんだ。高校を卒業したら杯を受けるんだが、その時の跡目就任の儀が……」
カオル「……?」
ツヨシ「猫によしよししなきゃなんねぇんだ!!」
四つん這いで泣きはらすツヨシ。カオルは冷めた目で見ている。
ツヨシ「なんだその目は! こっちは死活問題なんだよ」
カオル「だって……それで私になんの得が……反社に協力する義理はないわ」
ツヨシ「そこをなんとか……」
カオル「うーん……そうだ、ねぇ犬飼くん。寄付してくれない?」
ツヨシ「寄付?」
ごそごそ鞄からNPO団体のチラシを出すカオル。
そこには抗Nウィルスワクチン開発の寄付のお願いが書かれている。
カオル「これに寄付をしてくれたら、犬飼くんのお願いを聞いてあげる」
ツヨシ「わかった! まかせろ! だから頼む!!」
こうしてツヨシはカオルの協力を得ることに成功した。
ツヨシ「やったぜ!」

・カオルの家 放課後
翌日、カオルの家に向かうツヨシ。
カオル「いらっしゃい」
ツヨシ「お……おう」
ツヨシ(そういえば女の子の部屋に入るの初めてだ……)
無駄にドキドキするツヨシ。
その足下に小さな衝撃。見ると濃い灰色と白のもふもふのハチワレ猫がツヨシを見上げている。
キイチ「にゃー」
カオル「あ、キイチ」
ツヨシ「ぎゃああああ!」
カオル「ちょっと! キイチがびっくりするじゃない!」
ツヨシ「ごごご、ごめん!!」
カオル(先は長そうね……)

・カオルの部屋 放課後
いったんカオルの部屋に避難したツヨシ。ツヨシの前にマグカップに入ったココアが置かれる。
カオル「はい。これ飲んで落ち着いて」
ツヨシ「はい……」
ツヨシ(いきなりかっこ悪いところを見せてしまった)
カオル「犬飼くん。君にはこれから猫に馴れてもらう訳だけど」
ツヨシ「はい……」
カオル「ひとつ知っていて欲しいことがあるの……」
ちょっとエロい雰囲気にドキドキするツヨシ。
カオルがのしかかってくる……と見せかけてベッドの脇からパネルを出す。
【カオルのねこねこ講座】と書いてある。
カオル「猫……イエネコの祖先は中東付近に生息していたリビアヤマネコと言われています。それらが9500年前古代エジプトからヨーロッパ、アジア全域に飼育が広がり、海を渡って日本へ。2100年前の縄文時代には猫と日本人は暮らしていたと言われています」
ツヨシ「う……うん」(勢いに引いている)
カオル「猫が家畜となったのは、農耕がはじまり、その収穫を保存するとネズミの被害にあうようになってから。そんなネズミを狩っていたのが猫なのです。そして猫は飼育のはじまりから遺伝子をほとんど変化させていない。つまり……」
ぐっとツヨシに顔を近づけるカオル。
カオル「猫は飼われているのではない。私たち人間が飼わせていただいているのです」
狂信者の表情のカオル。
ツヨシ「はあ……」
カオル「これくらいの気持ちでいてね」
ツヨシ「う……」
ツヨシはカオルの猫飼いとしてのプライドに圧倒される。が、冷静でいられたのはそこまでだった。
(がちゃ)部屋のドアを開けるカオル。
ツヨシ「お……お……」
ドアの向こうには猫のキイチ。
キイチ「にゃ~ん♡」
ツヨシ「おおおおお」
カオル「ほら、かわいいでしょ。キイチはとっても人懐っこいの」
ツヨシ「おおおおおおおお」
キイチ「にゃあ~ん♡」
ツヨシの足にふわっと体をすり寄せるキイチ。途端に悲鳴をあげるツヨシ。
ツヨシ「ぎゃああああ!」
ツヨシ(うう~ん)
気が遠くなっていくツヨシ。カオルが心配そうに見つめている。

ツヨシ「ハッ」
カオル「大丈夫? 気を失ってたよ」
ツヨシ「うわっ、ごめん!」
ツヨシ(ああ……かっこ悪い)
ツヨシ「……こんなんで大丈夫かな、俺」
カオル「犬飼くん」
ツヨシ「いくら家を継ぐためって言ったってさ……猫が寄ってきただけで倒れてちゃ……」
がばっと起き上がるツヨシ。脳裏に父親の組長の顔が蘇る。
ツヨシの父『がははは! これからは猫ビジネスの時代ですわ! 次期組長も猫を手のひらで転がせるくらいじゃなきゃなあ!』
若頭『おっしゃるとおり! では襲名の儀には猫ちゃんも参加させましょう! うわはははは!』
ツヨシ(オヤジのあの一言で、あれよあれよという間に猫すりすりの儀式が設定されていた……それもこれも若頭のせいだ。あいつは組の崩壊をもくろんでいるに違いない!)
唇を噛みしめるツヨシ。
そんなツヨシの肩に、カオルは手を添える。
カオル「犬飼くん、大丈夫だよ。さっきも言ったでしょ、人間は猫と共に生きてきたんだよ? アレルギーじゃないならOKOK」
ツヨシ「そ、そうだね……アレルギーじゃないんだし……」
カオル「犬飼くんは猫のどこがそんなに怖いのかな」
ツヨシ「そうだな……目つきと……あとねるっとした動きとか……」
カオル「なるほど。じゃあ私に考えがあります」
ツヨシ「本当か!」
がっとカオルの肩を掴むツヨシ。
カオル「ええ。だけど今日はもう遅いから」
その言葉に窓の外を見るツヨシ。外はもうとっぷりと日が暮れている。
ツヨシ「あーっ。じゃあ今日のところは! また!」
カオル「……うん、またね」
カオルの家から退散するツヨシ。マンションを出て、空を見上げる。
ツヨシ「俺はなんとしても猫を克服してみせるぞ!」
気合いを入れながらツヨシは帰っていった。

・自宅 夜

組員「ぼっちゃん! おかえりなさいやっす!」
ツヨシ(声がでけぇ)
ツヨシ「ただいま~」
若頭「おかえりなさい、ぼっちゃん。今日はどちらに?」
ツヨシ「……友達の家」
若頭「!!!!????」
異常にびっくりする若頭。そしてハラハラと涙を流し、その場に蹲る。
若頭「あの、友達がひとりもいないぼっちゃんが……友達の家に……!」
ツヨシ「そういう言い方やめてくれる!? 学校でつるむ友達くらいはいるから! 外で遊ばないだけで!」
若頭「へぇ?」
ツヨシ「外で遊ぶとお前らがいるだろ!」
ツヨシの脳裏に、小さいころの思い出が蘇る。ツヨシは外で遊ぶ度にいじめられていないか心配する組員からストーカーのように追い回されていたのだ。
ツヨシ「飯まで寝る!」
ツヨシは若頭を振り切って自分の部屋に逃げ込んだ。
ツヨシ「ふう……」
ベッドに横たわるツヨシ。
目をつむると、猫のキイチの顔が思い浮かぶ。
ツヨシ(かわいいはかわいいんだよな……。なんでこんなに猫がこわいんだか)
ツヨシは深いため息をつく。

・夢の中 夜
キイチ「にゃんにゃーん、にゃんにゃーん、うなぁ~ん」
様々なポーズをしたキイチが甘えた声を出している。
ダッと勢いをつけてキイチはツヨシの方にダッシュしてくる。
大きく手を広げてそれを受け入れようとするツヨシ。
だが、突然キイチが巨大化する。悲鳴を上げるツヨシ。
ツヨシ「わ~~~~!!!!」
ツヨシ(はっ……夢か)

・ツヨシの部屋 朝
巨大猫が夢だったと悟って、ツヨシは深い安堵のため息をつく。
ツヨシ「嘘だろ……メシも食わずに朝まで寝ていたのかよ」
それもこれも猫のせいだ、とツヨシは毒づく。
とりあえず目を覚ますためにシャワーを浴びようと起き上がるツヨシ。

・風呂 朝
シャワーを浴びるツヨシ。
ツヨシ(……俺は猫に馴れることが出来るんだろうか……)
お湯を止めて真面目な顔で鏡を見つめるツヨシ。
ツヨシ「ま、あいつに考えてもらお! 金払ってんだし!」
元気に風呂場を出るツヨシ。
組員「ぼっちゃん! 朝ご飯は卵と鮭どっちにします!?」
ツヨシ「両方!」
ほかほか和朝食を前に手を合わせるツヨシ。
男子高校生らしくもりもりと食べる。
そこにツヨシの父である組長が現れる。
組長「おうツヨシ。朝からがっつりいってんじゃねえか」
ツヨシ「……親父」
組長「俺は嬉しいぞ、ひとり息子が逞しく育ってくれてな……」
ツヨシ「あのさ、襲名の時に猫参加させるのやめない?」
思い切って組長に直談判をはかるツヨシ。しかし組長はバーンと激しくテーブルを叩く。
勢いで顔に味噌汁をかぶるツヨシ。
ツヨシ「あっっっつ!!!!」
組長「冗談を言うな! うちのしのぎは猫でもっているんだぞ!?」
嘆かわしい、と大きくため息をつく組長。
組長「暴対法以来、暴力団はもうからねぇ商売になっちまった。喧嘩や恐喝じゃイマドキ食っていけねぇ。猫ビジネスは救世主なんだ。お猫さまなんだぞ!!」
ツヨシ「わ……わかったよ」
ツヨシは説得をあきらめて、モソモソと朝食に戻った。

・学校 始業前
ツヨシ「はーっ」
ツヨシの重たいため息に、友人のエイサクが反応する。
エイサク「んん! どうした? 恋か?」
ツヨシ「そんなわけねーだろ」
胃が痛くなってくるツヨシ。そんなツヨシの前に、カオルが現れる。
カオル「犬飼くん……ちょっといい?」
どよっとするクラスメイト。
ツヨシ「ななな、何」
カオル「今日も――」
ツヨシ「あっ。ちょっと」
ツヨシはカオルをつれて教室を出る。
ツヨシ「何?」
カオル「今日もうちに来るの?」
ツヨシ「いいの」
昨日は何も考えずに上がり込んだが、カオルが女子ということに気がついて尻込みをするツヨシ。
カオル「親にはNPO団体の活動だっていってあるから」
ツヨシ「あ……そ……」
カオルと別れて教室に戻ると、友人二人がニヤニヤしている。
エイサク「やっぱり恋じゃないか!」
ヤスヒロ「ひゅう!」
ツヨシ「そんなんじゃねぇよ」
エイサク「(聞いてない)どこで絡むようになったん? 井上さんと」
ツヨシ「いやその」
ヤスヒロ「D組で二番目にかわいいって評判だぜ」
ツヨシ(微妙なとこつくな)
ツヨシ「その……猫で」
エイサク「猫ってツヨシ苦手じゃなかったっけ」
ツヨシ「まあな」
ヤスヒロ「あれ、ツヨシどこに行くんだよ! もう授業はじまるぞ!」
めんどくさくなったツヨシは教室を出ていく。
友人ふたりはぽかんとして顔を見合わせた。

・学校の屋上 昼間
屋上に寝転んで、考え事をするツヨシ。
組員「ぼっちゃん、ぼっちゃん」
小さかったツヨシをかわいがる組員たち。
母親を早くに亡くしたツヨシだったが、組員たちに育てられてさみしさは感じなかったツヨシだった。
組員「ぼっちゃん……すまねぇ」
しかし暴対法が厳しくなるにつれ、組を離れる構成員が増えてきた。
家族とも言える彼らとの別れに心を痛める少年ツヨシ。
だが、その窮状を救ったのが猫ビジネスだった。
組員「猫吸い屋の三号店がオープンしました!」
組員「これでしのぎが増えます」
組員「犬飼組は安泰だ!」
バラバラになりかけた犬飼組をひとつにした猫ビジネス。
それを切り盛りするには猫が嫌いとは言ってられない。
ツヨシ「俺が……しっかりしねぇと」
ツヨシはひとり、呟く。

・カオルの家 放課後
カオル「上がって」
ツヨシ「お邪魔しま~す」
また無駄にドキドキするツヨシ。
カオル「私ね、いい手を考えたの」
ぴらり、と何かを手にとるカオル。それは枕カバーだった。
ツヨシ「なにそれ」
カオル「キイチはね、この中に入って遊ぶのが大好きなの」
ツヨシ「ふんふん」
カオル「だからこの中にキイチが入っている時に触れば猫に馴れるのも早いんじゃないかって」
ツヨシ「なるほど」
さっそくやってみることになる。
枕カバーを見て、うきうきで中に入るキイチ。
カオル「さ、さわってみて」
ツヨシ「うん……」
なぜかエロい雰囲気を醸し出すふたり。
勇気を出して手を伸ばしてみるツヨシだったが、枕カバーがぐにゃんと動く。
その猫っぽさに恐怖を感じるツヨシ。
ツヨシ「やっぱ無理!」
カオル「ええ~? じゃあこれならどう?」
カオルは目隠しを手にしている。
ツヨシ「え、嘘」
カオル「これなら見ないですむでしょ。少しずつ馴れなきゃ」
ツヨシ「うう……」
目隠しをしたままキイチを触ろうとするツヨシ。
ツヨシ「おお! 触れる」
猫の感触を楽しむことに成功したツヨシ。
調子にのって激しく触るツヨシ。
カオル「い……犬飼くん」
ツヨシ「はい!?」
言われて目隠しを取るツヨシ。
カオルは真っ赤な顔をしている。
ツヨシが触っていたのはキイチではなくカオルのおっぱいだったようだ。
ツヨシは慌てて手を離す。
カオルからはビンタが飛んできた。
ツヨシ「ご、ごめん!」


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猫のいるしあわせ

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