こんな細かいところまで気にしているのはオイラくらいだろうけど。

先日、「ファファード&グレイマウザーシリーズはエピソード間の繋がりが緩い」と書きましたが、それについてグネグネと。
この辺は1度Twitterにも書いたのですが、文字数の関係で細かく別れてしまうので、まとめて自分なりの考えを書いてみようかと。

何が困ったかと言えば、2人の冒険の主な舞台になる城塞都市ランクマーの君主の名前が2巻の「痛みどめの代価」までのカースタック・オヴァータモーテスが(1話挟んで)3巻冒頭の「憎しみの雲」でいきなりグリプケリオ・キストマーセスに変わっているのです。
時間軸がバラバラで発表順に読んでいたらそれほど気にならなかったかもしれませんが、続けて読むと違和感がすごい。

もうひとつ。2人が根城にしている酒場〈銀鰻亭〉の主人の名前も2巻「痛みどめの代価」ではブラッギ、4巻「ランクマー最高の2人の盗賊」ではスレヴィアスに変わっています(余談ながら、1巻で宝石を奪われる盗賊と、2巻で結社の頭目になる盗賊の2人もスレヴィアスがいます)

そんなわけで2巻と3巻の間には明らかに何か区分のようなモノを感じて、未訳のエピソードがあるのでは?語られていない設定があるのでは?…とウンウン頭を抱えていた訳です。

そこで鍵になると思われるのが3巻最後に収録されている「魔道士の仕掛け」です。
この中編は2人が活躍する異世界ネーウォンではなく、現実世界のレバノン地方を舞台にしています(最初期に書かれたモノでまだネーウォンの設定がなかったのでしょうけど)
このエピソードを単行本に組み込む為に、2人は「海王にかけられた呪いを解くために〈七つ目のニンゴブル〉の洞窟へ出かけて次元の狭間を越えてしまう」訳です。

つまり、「魔道士の仕掛け」が終わってネーウォンに帰還する際にも次元の壁を越えてる訳で、ここで別の時代に着いてしまったのではないだろうか…と言うのがオイラの結論です。
違和感があるのは2巻からいきなり「憎しみの雲」が始まるからで、本来「憎しみの雲」はもっと後に挿入されるハズで、ここに収まるしかないのはその直後の「ランクマーの夏枯れ時」から「魔道士の仕掛け」までが連作だからでは、と。
そして本来なら4巻と5巻の間に入るエピソードじゃないかしら。その根拠は3巻「憎しみの雲」で2人がグリプケリオに仕えていたとの台詞があるけど、4巻「ランクマー最高の2人の盗賊」で報酬としてグリプケリオへの紹介状を貰うハズだった=この時点ではグリプケリオと面識はなかったのでは?…と思うのです。

原作者はもう亡くなっているので真実はわかりませんが、この考えに辿り着いて自分の中ではスッキリと収まったのでした。
おしまい。

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北浜勇介

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