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絶対行きたいin北米Vol1フェアバンクス~地球に生まれたならば、オーロラは見るべき~

こんにちは。くぼっちくぼぞうです。
「自転車で世界一周」の予習のため「いつか行きたい」スポットについて気が向いたときに記事を投稿します。

今回はその第一弾、フェアバンクス(アメリカ)です。

フェアバンクス

旅はアラスカから始めたい、と思っています。
英語圏でコミュニケーションが容易、観光客も多く情報が多い、治安がいい、などの理由からです。
南下していけば北アメリカ大陸を縦断できる、というシンプルさもいいですね。実際に「行かずに死ねるか!」の石田ゆうすけさんもアラスカから旅を始めています。

しかし、最大の理由は、
地球に生まれたならば、オーロラは見るべきである。
と思うからです。
ただ美しいだけではないんです。地球だからあのオーロラが見れるんです。
オーロラの発光原理を知ると、きっと、オーロラを見たくなると思います。

オーロラの発光原理

オーロラの発光には3つの要素が不可欠です。それは

  • 太陽風

  • 磁場

  • 大気

です。

では、順を追ってオーロラの発光原理を説明しますね。

太陽の表面には数百万度の高温の大気が存在しています。あまりの高温のため、原子が原子核と電子に分かれた状態になっています。この状態をプラズマといいます。炎なんかがプラズマの例ですね。
このプラズマ、太陽の重力ではおさえきれず、秒速500kmほどの高速で放出されています。これが太陽風です。

この太陽風、地球に直撃すると大変(地球の空気がなくなるとか)ですが
、地球にはバリアがあります。それが磁場です。磁場のおかげで地球は太陽風から守られています。しかし、地球の夜側の一部では地場の密度が低くなっており、そこから太陽風が侵入し、北極や南極に流れ込みます。

そして、プラズマの電子が地球の空気に衝突することで発光現象が起きます。これがオーロラとなるわけです。
ちなみに、プラズマが衝突する気体の種類によってオーロラの色が変わります。木星や土星では大気の主成分が水素であるため、ピンク色になります。

つまり「緑のオーロラが見える」とは、地球に磁場と酸素があり、生物が生存できる証拠なのです!

生命の奇跡を感じながらオーロラを眺め、世界一周のスタートとしたいじゃないですか!

オーロラが見える場所

実は、オーロラは極地に近いほど見えやすいわけではありません。オーロラが発生しやすいオーロラ帯というゾーンがあります。北半球、南半球、ともに経度が60~70度ほどの範囲です。
フェアバンクスは北緯64度。まさにオーロラ帯ど真ん中にあるわけです。
しかも、ベストシーズンは8月下旬から10月であり、気温も極寒とまではいかない。自転車旅は軽装になりますから、厳しすぎない環境はありがたいです。

ちなみに、磁場の乱れが大きくなると北海道程度の緯度でもオーロラは観測できるそうです。

参考文献

  • 赤祖父俊一「オーロラ:その謎と魅力」(岩波新書 新赤版 799)
    著者の筆力がすごい!科学的な話もわかりやすくて面白いですが、科学の発展のドラマを楽しめるのが一番の魅力!人間のエモーショナルな面の大切さに気付かされます!
    https://www.amazon.co.jp/dp/4004307996/

  • ヤムナスカ「オーロラ完全ガイド」https://auroranavi.com/aurora/index.html(閲覧日:2023年5月19日)


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