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私はずっと夢の中で生きてきた

私は生まれるように眠りに落ち、死ぬように起きる。小さい頃から、リアルな夢ばかり見ていた。夢を引きずったまま現実の世界を生きることのしんどさを、相談できる人はいなかった。

子供の頃から、朝決まった時間に起きることができなかった。夢に支配されると、起きることすら難しかった。子供の頃は、夢遊病で、深い眠りについた後、笑ったり泣いたり歩き回ったりして、起きたら疲れ果てていた。悪魔祓いの映像を見た時に、自分を見ているようで怖かったのを覚えている。心霊番組で、霊に取り憑かれた人が気分が悪くなって倒れてるけど、わかる。私も子供の頃、起きる瞬間に吐いてた。生きている場所が切り替わる瞬間、血圧が急変し、気分が悪くなって嘔吐する。起きること自体、命懸けだった。

今朝はどうしても起きられなくて、ずっと夢の中にいた。先生に会いに行きたい。優しい先生に会いに行きたくて、毎日、先生に会いに行ってた。夢の中の私にとっては、日に日に心の拠り所になっていた、大好きな先生。現実の私にとっては、そんな先生はいないし、全く知らない人。だいたい、起きられない時というのは、夢の中の私が死にたくない時みたい。夢の自分を生かし続けるために眠り続けている時ほど、起きた時、消耗して体がボロボロになっている。胃が痛い。今朝は、そんな状態で起きた。寝る前に見たクロアチアとモロッコの3位決定戦が、ずっと前のことのように思う。新聞には、一面に、大阪の心療内科のクリニック放火事件から一年、という記事。先生。確かに、お医者さんだった。結びつけるのは安易だけど、私が夢で感じた恋に似たあの気持ちは、全く、私のものではなかった。

7週間ほど前にも、不思議な夢を見た。事故で死んで、その後コンサート会場を探して、見知らぬ街を彷徨った。夢では、6時半開演の宮本浩次のコンサートに行くのに、6時25分に知らない大通りを歩いていた。確かに、そう書いた。実際、ロマンスの夜の開催を知ったのがその直後。しかも東京は延期になり、神戸だけの特別なロマンスの夜。ホテルのHPにあった、この大通りの写真に身震いした。似ている。親切な車が止まったのが、真ん中の、この交差点の辺り。さらに当日、窓を見下ろして会場までの道のりを確認したら、会場はその交差点の左手の建物だった。コンサートが終わってから、さすがにその道を、夢で向かっていた方向に夜歩くのは気持ち悪いなと思ったので、翌日散歩した。その道の先には、東遊園地という公園があった。阪神・淡路大震災の慰霊のモニュメントがあり、追悼行事が行われる場所だという。親切な黒い車には私以外にもすでにそれっぽい人が何人か乗ってたけど、やっぱりあの道は霊の通り道だったのかな。霊はお墓にはいないって言うけど、好きな場所なのかもしれない。

星的に言えば、このような症状は、惑星では海王星、星座では魚座と関係している。血圧が低く、朝起きられず、夢から醒めず、染まりやすい。お酒と薬と自殺もこれに関係する。現実の私ならしないことを、夢うつつでしていることもあるから注意しないといけない。見えないものでなく、傾向が数字でわかるから、君も調べてみるといい。

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