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踊る犬の魂は今叩かれている

ママの病院の帰り、踊るように走る犬を見た。元気な犬が嬉しそうに走ってる、そう見えた。否。前足が一本なかった。ハッとした。

人間なら、もし、体の一部を失ったら、たちまち元気を失う。だけど、足を失った犬は、たいてい健康な犬より元気に走っているように見える。失った部分の元気を、残りの体に行き渡らせるように生きている。3本の足があって嬉しい、と言わんばかりに飛び跳ねる。足を失った犬や猫は、元気だけでなく、能力の面でも100%を超える。

その部分だけ見ても、犬猫は人間より偉い。前しか向いていない。人間は、生きるのが苦手な生き物だから、いつ死ぬかも分からないのに、先のことばかり心配して生きている。そして何も成せないまま死んでいく。今目の前にある雑用こそ一番大事だということに気付いていないからだろう。犬は一年後のことなんて考えていない。命という字は、今、叩く、に似ている。

今叩く命と言えば、先週は宮本浩次の全曲カバー曲のコンサート、「ロマンスの夜」の延期で一夜だけになった東京公演を見た。バタバタ忙しく、なかなか感想が書けないままで申し訳ない。

イノチとは、5種類の素量の粒子が変遷し連帯して持続するものだと楢崎さんが言ってたけど、宮本浩次はまさにそんな「命」を感じる稀有な人だ。双子座でラッキーナンバーも5。双子座の部位、大きな手の5本指を天に翳して、這いつくばって踊っている、まるで舞踏家。わざわざ自分から、雨に濡れに行き、今死んでもいい、というように踊り、歌う。100%で生きる人は、踊る犬のように、今の命を叩いてイノチを紡いでいるように見える。また、歌詞が超苦手。今回も「恋人がサンタクロース」の歌詞が飛んで面白ハプニングが起こった。しかしこの欠点こそ、唯一無二の能力を伸ばす力になる。不足気味の状態が、満足を求めてこの世界を回す。完璧な球なら回らないという。歪はありがたい。欠点はありがたい。

歌詞を忘れ、一旦演奏を止めてやり直す
忘れたフレーズに集中しすぎてその前の歌詞も飛ばす

P.S.
緊張しいなんだろうね。双子座は精神が高速回転し、考えすぎて、失敗する。緊張しないおまじないは手に人という字を書いて飲み込むけど、星的にも正解だ。手は双子座。精神は双子座。呼吸も双子座。言葉も双子座。精神が乱れると呼吸が乱れる。呼吸が乱れると精神に異常をきたす。精神を強くするには、ハンドクリームをぬればいい。簡単でしょ?手に刺激を与えると、自然と元気が湧いてくる。自信のない人は手を隠し、精神が活発な人は、手を振り翳して話す。精神は手に表れる。手は、宇宙に一番近い部位。だから、歌う。表現する。双子座代表、宮本浩次を見てみよ。

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