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秋ドラマ 日程・内容(脚本・期待度)

※( )内は代表作、☆はメインライターもしくはチーフディレクターだった作品。

月9 PICU 小児集中治療室(10月10日~)

出演:吉沢亮、木村文乃、生田絵梨花、高杉真宙、菅野莉央、高梨臨、中尾明慶、甲本雅裕、安田顕、菊地凛子、大竹しのぶ 他
脚本:倉光泰子(☆「アライブ がん専門医のカルテ」、☆「刑事ゆがみ」)
音楽:眞鍋昭大(「アライブ がん専門医のカルテ」「モンテ・クリスト伯 -華麗なる復讐-」)
主題歌:「俱に」中島みゆき
演出:平野眞(☆「監察医 朝顔」シリーズ、☆「5→9〜私に恋したお坊さん〜」)
プロデュース:金城綾香

脚本の倉光泰子さんは代表作「アライブ」などをはじめ、一筋縄ではいかないクセのあるバディものを手掛ける方なので、本作も新鮮味のある医療ドラマになると良いですね。ただ、監督・プロデューサーが「監察医 朝顔」のスタッフなので、ハートフル全開の医療ドラマになる可能性もあります。やりすぎて感動の押し売りにならなければ良いのですが…。倉光脚本と朝顔スタッフがタッグを組んで良い化学反応を起こしてくれることを期待します。

月10 エルピス-希望、あるいは災い-(10月24日~)

出演:長澤まさみ、眞栄田郷敦、三浦透子、三浦貴大、近藤公園、池津祥子、梶原善、片岡正二郎、山路和弘、岡部たかし、六角精児、筒井真理子、鈴木亮平 他
脚本:渡辺あや(☆「カーネーション」、☆「その街のこども」)
音楽:大友良英(映画「花束みたいな恋をした」「あまちゃん」)
主題歌:
演出:大根仁(映画「バクマン。」、映画「モテキ」)、下田彦太、二宮孝平、北野 隆
プロデュース:佐野亜裕美、稲垣護

本作は佐野プロデューサーが脚本の渡辺あやさんとともに2016年からじっくりと準備をされていたそうです。個人的に構想にやたら時間が掛かっているドラマってあまり面白かった記憶が無いのですが、本作は期待できそうですね。渡辺脚本は「カーネーション」くらいしかしっかりと見たことはないのですが、毎回たった15分のなかに笑いと涙と感動が詰まっていてしかも半年通しての構成も良くできていて、朝ドラ史上最高傑作とよばれるのも納得の作品だったので、その渡辺さんが時間をかけて手掛けた本作はきっと面白いものになるのではないかと思います。テーマはこの間やってた「今ここにある危機とぼくの好感度について」に近い感じですかね?ゴリゴリの業界ドラマってあまり好みではないので、適度にエンタメ要素のある作品であってほしいです。

火9 科捜研の女2022(10月18日~)

出演:沢口靖子、若村麻由美、斉藤暁、山本ひかる、石井一彰、小池徹平、風間トオル、西田健、金田明夫、内藤剛志 他
脚本:櫻井武晴(☆「ヤメゴク〜ヤクザやめて頂きます〜」、☆「ATARU」)、戸田山雅司(☆「刑事ゼロ」シリーズ、☆「スペシャリスト」) 他
音楽:川井憲次(「まんぷく」「すべてがFになる」)
主題歌:「サイレント」坂口有望
監督:兼﨑涼介(「刑事7人」シリーズ、☆「IP〜サイバー捜査班」)他
プロデュース:関拓也(ゼネラル)、藤崎絵三、中尾亜由子、谷中寿成

放送枠を引っ越して復活(今シーズンは秋クールのみ)。木曜ミステリー時代と同じキャスト・スタッフが続投。なお、前シーズンで渡部秀さんが卒業され、新たに小池徹平さんが加入します。放送時間が1時間遅くなったということで、より攻めた科学ミステリードラマに期待します。

火曜ドラマ 君の花になる(10月18日~)

出演:本田翼、高橋文哉、宮世琉弥、綱啓永、八村倫太郎、森愁斗、NOA、山下幸輝、志田彩良、菊田竜大、川津明日香、木南晴夏、宮野真守、内田有紀、竹中直人、夏木マリ 他
脚本:吉田恵里香(☆「恋せぬふたり」、☆「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」)
音楽:
主題歌:
劇中歌:8LOOM
演出:坪井敏雄(☆「妻、小学生になる。」、☆「凪のお暇」)、加藤尚樹(「妻、小学生になる。」「コウノドリ」シリーズ)、宮崎陽平(「マイファミリー」「この初恋はフィクションです」)
プロデュース:黎景怡、宮﨑真佐子

情報解禁されたときは、これまでの火曜ドラマにない新しい要素もあって、結構期待していたのですが、予告を見て期待値が駄々下がりしてしまった本作…。本田翼さんってぎりぎり3番手くらいまでは違和感ないのですが、メインとなるとちょっと今ひとつですね…。劇中のアイドルグループを現実でも実際にデビューさせるという企画に、公式もコケるわけにはいかないと気負っているのか、ドラマが始まる前からかなり熱心に宣伝されていて、それがむしろマイナスにならないか不安です。脚本の吉田恵里香さんはNHKなどで良い作品を手掛けられているものの、TBSではコレといった代表作がないのでそこも不安要素です。監督はホームドラマなどの演出に定評のある坪井敏雄さんです。

水9 相棒21(10月12日~)

出演:水谷豊、寺脇康文、森口瑤子、川原和久、山中崇史、篠原ゆき子、山西惇、芦名星、神保悟志、杉本哲太、仲間由紀恵、石坂浩二 他
脚本:輿水泰弘(☆「菊次郎とさき」、相棒 全シリーズ担当) 他
音楽:池頼広(「野ブタ。をプロデュース」「女王の教室」)
監督:橋本一(☆「BORDER 警視庁捜査一課殺人犯捜査第4係」、☆「臨場」シリーズ) 他
プロデュース:桑田潔(エグゼクティブ)、佐藤凉一(チーフ)、高野渉、西平敦郎、土田真通

亀山復活ということもあって期待値高めです。注目度も例年より高いかと思われますので、そうなってくるとやはり重要なのは脚本だと思うのですが…。昨年のシリーズは中盤の一話完結のエピソードのできが比較的良かったのでそのクオリティを今シーズンでも維持してもらいたいです。あとは、「科捜研の女」が1クールになるのでその分、櫻井武晴さんや戸田山雅司さんにも「相棒」の脚本書いてほしいです。

水曜ドラマ ファーストペンギン!(10月5日~)

出演:奈緒、鈴木伸之、渡辺大知、松本若菜、ファーストサマーウイカ、遠山俊也、志田未来、中越典子、梶原善、吹越満、梅沢富美男、堤真一 他
原作:「ファーストペンギン シングルマザーと漁師たちが挑んだ船団丸の奇跡」坪内知佳
脚本:森下佳子(☆「義母と娘のブルース」シリーズ、☆「JIN-仁-」シリーズ)
音楽:菅野祐悟(「ガリレオ」シリーズ、「ハケンの品格」シリーズ)
主題歌:「ミチヲユケ」緑黄色社会
演出:内田秀実(「悪女(わる) ~働くのがカッコ悪いなんて誰が言った?~」、☆「恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~」)、小川通仁(☆「ビューティー7」、☆「死体生活」)、今和紀(「彼女、お借りします」「恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~」)
プロデュース:武澤忠(企画)、三上絵里子(チーフ)、森雅弘、森有紗、阿利極

本作が最も安定して面白そうですね。見る前から保証されている気がします。実話を元にしているところは朝ドラっぽくもありますね。実話と脚色部分のバランスが気になるところではありますが、脚本は主にTBSで上記以外にも「天皇の料理番」「白夜行」など数々のヒットドラマを手掛けられた森下佳子さん。監督は「恋です」の内田秀実さんです。

水10 親愛なる僕へ殺意をこめて(10月5日~)

出演:山田涼介、川栄李奈、門脇麦、尾上松也、早乙女太一、桜井ユキ、髙嶋政宏、佐野史郎、遠藤憲一 他
原作:「親愛なる僕へ殺意をこめて」井龍一、伊藤翔太
脚本:岡田道尚(映画「マスカレード・ホテル」シリーズ、 「鍵のかかった部屋」)
音楽:☆Taku Takahashi(「人は見た目が100パーセント」「信長協奏曲」)
主題歌:「ウラオモテ」Hey! Say! JUMP
総合演出:松山博昭(☆「ミステリと言う勿れ」、☆「LIAR GAME」シリーズ)
プロデュース:草ヶ谷大輔

キャスト・スタッフともに「ミステリと言う勿れ」チームで臨む本作。「ミステリと言う勿れ」で賛否を呼んだ、劇伴についても引き続きテクノ音楽をガンガン流すスタイルかと思われます。しかも本作では松山監督は総合演出ですからね。監督が交代したら雰囲気が変わるとかもないかと思われます。既視感はありますが、松山監督作品は良くも悪くもクセが強いので、個性だと思って受け入れる必要がありそうですね。世界観はしっかりと作り込んでそうなので、そこに期待です。

木曜ドラマ ザ・トラベルナース(10月20日~)

出演:岡田将生、中井貴一、菜々緒、寺島しのぶ、柳葉敏郎、安達祐実、恒松祐里、宮本茉由、野呂佳代、吉田ウーロン太、前原瑞樹、池谷のぶえ、泉澤祐希、浅田美代子、松平健 他 (ナレーター:遠藤憲一)
脚本:中園ミホ(☆「Doctor-X 外科医・大門未知子」シリーズ、☆「ハケンの品格」シリーズ)
音楽:沢田完(「遺産争族」「ぼんくら」シリーズ)
主題歌:
演出:金井紘(☆「グッド・ドクター」、☆「ナオミとカナコ」)、片山修(「家政夫のミタゾノ」シリーズ、☆「はじめまして、愛しています。」)、山田勇人(「Doctor-X 外科医・大門未知子」シリーズ、「向かいのバズる家族」)
プロデュース:内山聖子(エグゼクティブ)、峰島あゆみ、大垣 一穂、山田 勇人、多湖 亮太

昨年の「ドクターX」でチラッとそれっぽいことやってましたが、そこそこ面白かったので、それなりに楽しみにはしています。さらに本作は久しぶりに中園ミホさんが(おそらく)全話の脚本を担当されるようなので、面白くなったら良いな…といった感じです。なぜテンションが控えめなのかというと、本作のスタッフは某秘書ドラマをはじめ、新作がことごとく枠の潜在視聴率とキャストの魅力におんぶに抱っこ状態の作品が続いていたので、本作もそうなってしまわないかという不安が少なからずあるからです…。ただ、演出スタッフが元フジテレビの金井紘監督だったりと若干変化をつけてきているので、今回は久しぶりに期待して良いのかなといった感じです。

木曜劇場 silent(10月6日~)

出演:川口春奈、目黒蓮、鈴鹿央士、桜田ひより、板垣李光人、夏帆
風間俊介、篠原涼子 他
脚本:生方美久(「踊り場にて」、連続ドラマ初担当)
音楽:得田真裕(「石子と羽男-そんなコトで訴えます?-」「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」)
主題歌:「Subtitle」Official髭男dism
演出:風間太樹(☆「うきわ -友達以上、不倫未満-」、☆「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」)、髙野舞(☆「アライブ がん専門医のカルテ」「昼顔~平日午後3時の恋人たち」)、品田俊介(「ルパンの娘(2019)」、☆「隣の家族は青く見える」)
プロデュース:村瀬健

今年の木曜劇場は一貫してラブコメ以外の恋愛ドラマを放送していますね。本作は「いつ恋」の村瀬健プロデューサーが久しぶりに地上波プライム帯の連続ドラマを手掛けられています。今度は比較的シリアスな恋愛ドラマになりそうですね。脚本は昨年ヤングシナリオ大賞を受賞された生方美久さんなのでどんな作品になるのか未知数です。監督はプライム帯初担当の風間太樹さんです。

金曜ドラマ クロサギ(10月21日~)

出演:平野紫耀、黒島結菜、井之脇海、中村ゆり、宇野祥平、時任勇気、山本耕史、坂東彌十郎、船越英一郎、三浦友和 他
原作:「クロサギ シリーズ」黒丸、夏原武
脚本:篠﨑絵里子(☆「竜の道 二つの顔の復讐者」、☆「クロサギ(2006)」)
音楽:木村秀彬(「オールドルーキー」「グランメゾン東京」)
主題歌:「ツキヨミ」King & Prince
演出:田中健太(☆「オー!マイ・ボス!恋は別冊で」、☆「恋はつづくよどこまでも」)、石井康晴(☆「オールドルーキー」、☆「クロサギ(2006)」)、平野俊一(☆「マイファミリー」、☆「インハンド」)

リメイクを同じスタッフが手掛けることって珍しいですよね。ただ、演出スタッフが交代しているのでもしかすると「ストロベリーナイト・サーガ」同様、中途半端に前作を意識しすぎて微妙な感じになってしまう可能性もあります。個人的には完全に同じ座組で作るかもしくは、キャストだけではなくスタッフともに総入れ替えするか、どちらかハッキリした方が良い気がします…。とはいえ、2006年版は見ていないので、私には関係の無いことですが。笑 とりあえず、黒島結菜さんには早いところ朝ドラのイメージを払拭してもらいたいです。

土曜ドラマ 祈りのカルテ 研修医の謎解き診察記録(10月8日~)

出演:玉森裕太、池田エライザ、矢本悠馬、濱津隆之、堀未央奈、YU、豊嶋花、原田泰造、松雪泰子、椎名桔平 他
原作:「祈りのカルテ シリーズ」知念実希人
脚本:根本ノンジ(☆「正直不動産」、☆「ハコヅメ〜たたかう!交番女子〜」)
音楽:サキタハヂメ(「おちょやん」「ど根性ガエル」)
主題歌:「想花」Kis-My-Ft2
演出:狩山俊輔(☆「知らなくていいコト」、☆「俺のスカート、どこ行った?」)、池田千尋(☆「メンタル強め美女白川さん」「大豆田とわ子と三人の元夫」)
プロデュース:田中宏史(チーフ)、藤森真実、戸倉亮爾

脚本も根本ノンジさんですし期待したいところなのですが、なんせ日テレは医療ドラマが苦手なイメージしかなくて…。最近今ひとつなのではなく割の昔のドラマまで遡ってもあまりよかった印象がなくて…。要はノウハウがないのではないかと…「トップナイフ」のショボい手術シーンしかり…。例えばテレ朝やフジテレビなら、脚本のできが多少悪くてもセットや演出などがしっかりしているのでそこまで悪いできにはならないのですが…。本作もサブタイトルにわざわざ"研修医の謎解き診察記録”とつけるあたり、医療ドラマらしいことはそこそこにミステリー的展開に逃げるのではないかと、勝手ながら心配しております…。面白ければそれでもいいんですけどね…。

日曜劇場 アトムの童(10月16日~)

出演:山﨑賢人、松下洸平、岸井ゆきの、岡部大、馬場徹、栁俊太郎、六角慎司、玄理、飯沼愛、戸田菜穂、皆川猿時、塚地武雅、でんでん、風間杜夫、オダギリジョー 他 (ナレーター:神田伯山)
脚本:神森万里江(「相棒」シリーズ、☆「記憶」)
音楽:
演出:岡本伸吾(☆「ファイトソング」、☆「この恋あたためますか」)、山室大輔(☆「キワドい2人-K2- 池袋署刑事課 神崎・黒木」、☆「ごめんね青春!」)、大内舞子(「妻、小学生になる。」「TOKYO MER~走る緊急救命室~」)、多胡由章(「TAXMEN」「美味学院」)
プロデュース:中井芳彦、益田千愛

こちらも結構楽しみにしていたのですが、予告を見て期待値が下がってしまって…。あくまで予告の雰囲気からですが、個人的に無表情でズケズケいく感じの山﨑賢人さんは求めてないといいますか…。正直に言うと「グッド・ドクター」の続編が見たいです…。とはいえ、いつもの日曜劇場らしい痛快な逆転劇みたいな話ならそこそこ楽しめるかなとは思うのですが、本作は脚本・演出ともに「この恋あたためますか」のタッグということもあってどうなるかは未知数です。脚本の神森万里江さんは「相棒」シリーズの元日スペシャルなども手掛けられていますが、当たり外れがあるかたなので本作はどちらに転ぶか…。

日曜ドラマ 霊媒探偵・城塚翡翠(10月16日~)

出演:清原果耶、瀬戸康史、小芝風花、及川光博、田中道子 他
原作:「medium 霊媒探偵城塚翡翠」相沢沙呼
脚本:佐藤友治(☆「シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。」、☆「ブラックスキャンダル」)
(脚本協力:相沢沙呼)
音楽:Justin Frieden(「トランスフォーマー最後の騎士王(吹き替え版)」「沈黙(吹き替え版)」)
主題歌:福山雅治
演出:菅原伸太郎(☆「君と世界が終わる日に」シリーズ、☆「美食探偵 明智五郎」)、南雲聖一(☆「悪女(わる)〜働くのがカッコ悪いなんて誰が言った?〜」、☆「ハコヅメ〜たたかう!交番女子〜」) 他
プロデュース:田中宏史(チーフ)、石尾純(チーフ)、荻野哲弘(統括)、古林茉莉、柳内久仁子、藤村直人(協力)

ぎりぎりまで脚本家が発表されず不安しかなかったのですが、無事放送までに佐藤友治さんが担当されることが発表され、とりあえずは一安心したところです。笑 ただ、相変わらず不安要素は多くて…。日曜ドラマとミステリードラマの相性の悪さ、脚本家さんの過去作、原作者が脚本協力として制作に入ることなどなど…。予告の雰囲気は悪くなさそうですし、原作は面白いらしいのですが…。申し訳ないですが、面白かったらラッキーくらいの気持ちで見ます。

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