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移住ちゃうねん、ただの漂流。

プランクトン(Plankton、浮遊生物)とは、水中や水面といった漂泳区を漂って生活する漂泳生物(ペラゴス)のうち、水流に逆えるに足る遊泳能力を持たない生物の総称である[1]。様々な分類群に属する生物を含む。微小なものが多く、生態系では生態ピラミッドの下層を構成する重要なものである。出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

どうもこんにちは。去年の10月から福井県鯖江市に漂流してきました。改めまして、たこがきです。水流に逆らえない系の23歳女です。

奈良から福井へ漂流したきっかけである「どこでも移住」に関しては、こちらの記事をよろしければご覧ください。

さて、鯖江に来て半年ほど経過いたしました。RENEWから始まり、素敵な景色をたくさん見させていただきました。周りの環境にも恵まれ、相も変わらず駅前でたこ焼きを焼いております。おかげさまでむちゃ可愛いたこ焼きを焼けるようになりました。大事なのは、油と火加減です。(聞いてない)

半年。365日の半分、15552000秒を鯖江で過ごしてきました。「自分探し」、なんて言葉をよく聞きますが、わたしの場合はそんなに聞こえのいいものではなく、「なんっっっっっっにもない時間」が欲しかったんです。

去年の9月末、新卒入社の会社を半年で辞め、反射的な勢いで福井へ来たわたし。ただ意気込んで来た割には、自分に対してどう向き合ってよいのかわからず、しばらくは自己嫌悪が募る日々を勝手に悶々と過ごしました。

《 半年で会社を辞めてしまう、甲斐性のない、あまちゃん 》

そう自分に言い聞かせることが最大の保身だと知りつつも、思わずにはいられない。
「もともとは、レールにきちんと沿ってなんとかやってきた人間。急には変われないのかもしれない。」
「頑張れなかった自分の存在が、うまく飲み込めなくて苦しい。」
そんな風に、頭の中はいつも自分のことでいっぱいでした。

ところがそんなとき、ふと隣を見るといつもそばに誰かがいることに気がつきました。シェアハウスがもたらしてくれる「ただ誰かと一緒にいる、ともに暮らす。」というシンプルなこと。
不思議なもので、そういうことが、あれこれ考えては渋滞する負の感情を徐々に吸い取ってくれるのです。

どこでも移住がくれた最も素敵なものは、そういった「誰かと何気なく過ごす時間」でした。

そうして気がつくと、あれだけ悩んでいた「わたしらしさとは何なんだろう?」なんてものに縛られなくなっていました。「そんなもの定義しなくていいんじゃないか。」と思えるようになりました。

「なんか、雰囲気柔らかくなったね。」
こんな風に、前のわたしをフリーズドライしてとっておいてくれて、そして今のじぶんを教えてくれる人。
どこの馬の骨かもわからないわたしを、すっと受け入れてくれた方々。

そんな人たちの存在があったから、少しずつ変われたと思います。

自分がわかるって素敵なことです。これからの時代はね、はじめから自分のやりたいことを許されるような時代で育った人がほとんどです。そういう人は案外自分を知らないです。だから、谷垣の自分を知るまでの道程を大切に覚えていてください。細かく気づいたことがたっくさんあるはずやから。

恩師がこんな言葉をくれました。回り道と思えることも、きっと全て必要な過程だったと信じて、咀嚼して飲み込んで、これからも漂うように生きていきます。

長くなりましたが、どこでも移住参加者としてのたこがきは、今日でおしまいです。濃密で、本当にかけがえのない半年間でした。

後にも先にも後悔なんてものができない性分ですが、ハッピーエンドを前提として生きていきます。

みなさんもどうか、ご一緒に。
出会ってくださって、本当にありがとうございます。

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#エッセイ



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