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2「ミキオ」(画像は2017年渋谷にて)

「以下内容はmixiで書いていたやつです。あたたかい視線で見守るか見きれずスルーしてやってください。笑」


ミキオは僕の中で語感をくすぐられる響きを持つ言葉です。 
頭の中に文章が一杯浮かぶ単語の一つ。 

何の需要もないと思いお蔵入りにしてたけど、 
もういいのだ。期は熟した。
行け!ミキオ! 


「ミキオ」 

荒廃したインターネットサイトの核心部 
飽食の限りを尽くされ心の蔵まで食い散らかされた 
その首の皮1枚の形骸の中で 
今息を失いかける一つの精命体がいた 

その名は「MIXIO」 
その姿はもはや風前の灯火 

… 

情報時代は変革の一途を迎えていた 
「思考」や「「精神」が 

「行動」を主とする身体の機能を凌駕しつつあった 

電脳世界「インターネット」が 
一大抗争を迎えようとしていた 

WARNING! 


… 

「MIXIO」は当時黎明期の電脳世界ではその象徴として崇められていた 
文明の寵児、とはやされた 
その実は現実世界をも思配(しはい)する為の 
思想兵器だった 
MIXIOは情報を操り国民の足並みを意のままに傀儡化(かいらいか=操り人形)させる為の国家機密の俗称 
そんなことは露知らず 
国民達は電脳世界の「MIXIO」に感化され 
意識をすることも出来ぬままに 
意志持たぬ人形となっていった 
本来気付くことは出来ない 
思想自体を教唆扇動されているのだから 


… 


思想操作の理由とは 
国家政府が第3次世界戦争の始まりを危惧していたからだ 
他国と比較した際の 
圧倒的多岐に渡る電脳軍事力の低下を憂いた結果である 
その凄惨たる現況を一から見直す必要があった 




まずMIXIOは秘密裏における心身隔離政策から手を打った 
電脳世界インターネット内での意志の疎通手段を幾つも確立した 
メール チャット 掲示板  etc… 
これらは意図的に情報を汲み取ることができる 
その逆に人為的に情報を発信することも可能だ 
その後ライフラインと呼ばれる程に 
国民に欠かすことのない必需品になる 


土壌は整った 
身体では不可能なまでの 
思考が力を得る可能性は与えられた 
情報が力を持つ時代だ 
それはIT等と一般的に呼ばれる 


情報を先行させることで 
頭でっかちな人間を増やす 
時代と時代の過渡期では 
そんな人間は「口先だけ」と非難されたが 
ITの行く末はそんな「口先人間」が優遇された 
電脳世界インターネットで 
全ての融通が利くのだから 
「行動人間」がコケ下ろされるのは時期の問題であった 


行動を抑制したのである 
情報を一定量より多く与えることで 
行動をする必要が無いように 
それはMIXIOの当初からの狙い 
いつしか国民の大多数はインターネットに依り 
常識感覚の欠如を生み 
新しい常識を植え付けられようとしていた 
その常識こそが 
国民の「足並み」であり「意志を持たない傀儡化」である 


しかし思わぬ弊害があった 
MIXIOにとってははその「新常識」が生む一次災害だ 
それは「向上心の欠如(ニヒリストの増加)」であった 
傀儡化される分だけ思考を均一化させてしまう 
競争意識は無くなり 
一抹の満足感や幸福感に縛られる 
国家の繁栄にはあってはならぬ由々しき問題であった 


そして同時に新たな問題が生じる 
他国の情報兵器FB「ファースト・ボム」が 
強い意志を従えて隔てた国境を難なく侵し 
インターネットと言う枠組み裏で仕掛けてきた 
MIXIOの情報量 
MIXIOの利便性 
そのどれもがMIXIOの容量を超える物だった 
3次世界大戦はもう既に始っていた 


MIXIOは成す術無く崩れ落ちようとしている 
その姿は風前の灯火だ 

今MIXIOは何を思い 
何を考えるのか 

全てはMIXIOの手の中でこまねかれている情報の一つに過ぎない 
この雑言も然りである 



くだらない妄想に付き合ってくれてありがとうございました。
何から何までフィクションでした

〜時を経て〜
2018年追記noteにて振り返り〜

タイトルは大友克洋の漫画「AKIRA」のパロディかな?
AKIRAの世界観に影響を受けちゃったのでしょう。(漫画界に変革を起こした本家はすごい少年漫画です)

みきおは実在する友人です。
割とみきおの性格をイメージしてたようにみえる。

ジュブナイル感と語感と妄想の極地で書き殴った小ネタのつもりでした。

発想と行動力なのか?文章力は勘弁してください。自分でも笑ってしまう。。

5年以上経って見返して。
思ったより面白い小ネタだなぁと思いました。悪くない気がする。うん。

おしまい。

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