教科書理解の方法〜インプットとアウトプットの匙加減〜

思いがけず時間が空いたので書きます。私事ですが現在自動車教習所に通っており、学科の授業を受け、試験に備えています。そうした勉強をする中で、これは受験にも使えるのではないだろうかと思ったところ、高校時代の勉強法で思い出したことがありましたので、書いていきたいと思います。

運転免許の試験は、高い正解率が求められます。本免、仮免ともに9割取れなければ落ちます。仮免などは50問なので、6問以上間違えてはいけないわけです。そうなると、教科書の内容で穴がないよう勉強しなくてはなりません。こういうところは、共通テストが「落とせない」皆さんと共通するのではないかと思っています。

なお、この記事が対象としているものは、古典文法、英文法、日本史世界史の教科書本文を想定しています。選択していない科目に関してはわかりませんが、もしかしたら地理や理科にも使えるかもしれません。

授業中

授業が、最初のインプットで一番大きな役割を果たすと考えています。先生の方で進めてくれ、説明も手厚いというのがその理由です。

授業を受ける際に注意してもらいたいことは、「のちの自分が助かるように受ける」ということです。例えば、「ここは大事だから赤線を引いておいてください」などの指示がある人もいるかと思いますが、線を引いただけで理解が促進されるかといったらそうではありません。「そこは大事だよ」という先生のメッセージだけを反映させれば、自分がやりやすいものでいいわけです。自分は重要フレーズにそのまま線を引くのがあまり好きではなかったので、その中でも特に重要な語句にだけ丸をつけたり、「これだ!」という一節にのみ波線を付したりしていました。

授業中に先生が口頭でのみ説明したことや、より理解が促進されると考えたことは、積極的にメモを取りましょう。自分のノートや教科書には、絵や概念図、自作のフローチャートなどが多いです。「これは他の受験生はわかんないだろ、これ理解できたら勝ちだな」という行動原理でした。

※先生によっては、授業の受け方を指定されることがあると思います。そういう場合は指示に従ってください。先生に逆らって自己流で受けると、授業中の心情もあいまって、リスクに見合ったメリットがない場合が多いです。

復習と教科書

授業を受けたら、テキストにもう一度立ち返り、重要事項のおさらいをします。これは「受けっぱなし」にならないようにするための措置で、そこまで徹底的にやる必要はありません。↓にあるように、読むだけで全てを理解するのはまず不可能です。次項で説明するアウトプットにおいて穴埋めを図ります。

アウトプット

ある程度インプットをしたら、アウトプットに入ってしまってかまいません。日本史、世界史ならまず網羅型問題集で、重要語句を押さえて、抜けをチェックしてください。次に選択問題をこなしていきましょう。古典文法、英文法などは、はじめから選択問題が多くなると思います。

力を伸ばす選択問題の使い方としては、「間違い選択肢は、どこを直せば正解なのかも考えてから答え合わせ」です。

このような勉強を続けていけば、自分の理解の甘さ、知識の穴がだんだん見えてくると思います。それは悪いことではありません。しめたものです。こうして数をこなし、穴を埋めていくことで「落とさない」、磐石な理解を得ることができるでしょう。

おわりに

以上、基本的なところについて書いてきました。なるべく偏らないように、多くの方に有用となるように書きましたが、バイアスを排除することは不可能ですので、全く異なるやり方でやっている方もおられるかもしれません。これはそういったものを否定するものでは一切ありません。読み、考えて、使えそうなものがあったら使い、今の自分のやり方を変えない方がよさそうなら変えない、といった風に利用いただければ幸いです。

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