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【猫のこと】ペットを飼いたい

いつからだろう。
寂しいような、寂しくないような。物足りないような、足りてるような。
そんな微妙な気持ちが芽生えてきたのは。
今の生活になんの不満もないし、幸せは幸せ!
だけどふとした瞬間に「わたし一人なのかも」と思うこともあって。
とにかく漠然と「家族を迎えたい」と思った。


そもそものペット歴


時を遡ることウン十年、わたしが生まれるずっとずっと前のこと、祖父の家にはたくさんの犬がいたそうだ。
紀州犬という日本犬。キリッとしてて白くて美しい犬だ。
そんな環境だったから、わたしの母は犬が好きだったように思う。それにわたしも、その話を聞いて犬を身近に感じていたし、「いつか飼いたいなぁ」なんて思っていた。
だけどわたしが生まれてからは、一度だって犬を飼うことはなかった。
わたしが「飼いたい」と何度ねだっても「世話しないでしょ」「死ぬのが悲しいから」と母は首を縦に振らなかった。

そうして何年も経ち、わたしが中学生の時、祖父が再び犬を飼った。今度は北海道犬だ。紀州犬と同じく、真っ白で美しい日本犬だった。
初めて近くに犬がいる。その事実が嬉しかった。
「蓮」と名付けられたその犬は、はじめの頃こそこぐまみたいに小さかったが、あっという間に大きくなった。
祖父の家は近所だったから、犬にはわりとすぐに会える。とはいえ、ずっと一緒にいるわけじゃないから、やっぱり成長スピードはうんと速く感じた。
私に会うとウレションして喜ぶ姿は、可愛くいじらしいんだけど、その大きさと勢いに完全にビビってしまう私……。
大きくなったと言ってもまだ子犬の部類に入るので、加減を知らないのだ。手を差し伸べると噛もうとする。こうなると、もう撫でるのは怖くて無理だった。

そうか。「しつける」ということは、こっちがビビってちゃだめなんだ……。もっと毅然とした態度で、主導権を握って、犬に示してあげなくちゃいけないんだ。
今までぼんやりと想像していた「犬を飼う」ということが、とてつもなく難しいことなんじゃないかと感じたできごとだった。

んで、猫は?


ここまで読むと犬のことしか書いてないし、うすうす勘づいてる人もいると思う。
そう、私はぶっちゃけ「犬派」なのだ。
でもそれも仕方のないこと。周りに猫を飼っている人は一人もいなかったし、犬の方が身近だったから。
もちろん、ずっと猫を可愛いと思ってはいた。だけど問題は、ふれあい方が全くわからないことだった。
何度か猫カフェに出向いたけど、「猫ってたしか、グイグイこられるの嫌なんだよね」という微かな知識から、せっかくの機会なのにまともに猫の近くにいけない。
猫の方もしっぽを振って寄ってくるわけがないから、距離が縮まることはなかった
好き、だけど、微妙な距離感。それが私が猫に感じていた感情だった。

そんな私だけど、いま、猫を飼おうとしている
なんで猫を飼うことにしたのか、そして初めての猫を飼うにあたっての不安、ドキドキ、よろこび……なんかをこれから書いていこうと思う。


つぎ












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