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君と私は「恋人」

私は今まで、片想いをした相手と結ばれたことがなかった。だから「片想いは想い続ければむくわれる」なんて言葉は恵まれた人間の考え方だと思っていたし、信じてもいなかった。
相手からの好意がわかって好きになって付き合うことはあったけれど、自分から好きになって想い続けた末付き合えたなんてことは経験したことがなかった。

そんな私が2,3ヶ月前から想いを寄せていた彼と、9月6日に付き合うことになった。
こりゃびっくり。

彼はアロマンティックで人を好きになれないと聞いていたから余計に何が起こっているのかわからなかった。

「俺は君に好きかって聞かれて好きって答えれるかわからんけど、大切にしていきたいと思ってるから付き合ってほしい」
といつもの様に真っ直ぐ目を見て真剣に言う彼と、なんのこっちゃ頭が追いつかない私。
「いいですけど」なんてまた可愛くない返事をして照れ隠し。

私が好きになった人は絶対に他の誰かが好きだったり、私を恋愛対象から容赦なく排除したりしていたから今回もそうなんだと勝手に思い込んでいて、諦めていた。
けれど好きなもんは好きでその気持ちはどんどん育っていくから、想いが溢れ出る私を彼はよく「かわいい」と言って笑ってくれていた。
それがこうなるなんて。
叫び出しそうなくらい嬉しかった。

けれど付き合う前から付き合ってるような関係だった私たちだから、特に何か変わるわけでもなく普通に今まで通り過ごしている。

ただ私の中でずっと考えていることがいくつかあって、それらが私をずっと刺激してくるのが少し厄介。
例えば、すれ違った知人に「彼氏?」と聞かれたら堂々とそれを肯定できる関係になれたことや、これから友達に話す時「彼氏がさぁ〜」と口にしてしまえること、彼氏彼女という関係になれたことなどなど、、、。
これを書いている今も、心がはち切れそうなくらい幸せを感じている。

これからの予定もこれからすることも、全て恋人としてのものになる。恋人とか彼氏とか打つのも恥ずかしいくらいなのに。
どうしよう。幸せでいっぱいでほんとに息が詰まりそう。

「本当はクリスマスの時に言うつもりだったけど、気持ちが変わって欲しくなかった」
彼が付け足した言葉からほんの少しの独占欲を感じて、自惚れちゃおっかなぁと心が踊っていたことは彼には内緒です。笑
変わるわけないじゃん!ばかたれ!

彼の名前を呼ぶだけで心があったかくなる存在だから、彼にとっても私がそうなれたらいいな。

彼についての初めの投稿の題名。
君と私は「      」

「」の中が埋まってよかった。

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