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キューピッド                ――画像しりとりはじめました(#90)

(#89) 螺湾蕗→「き」→キューピッド

……最近、草食系だかなんだか知らんけど、

若いモンが、全っ然積極的に恋をせぇへんさかい、

こっちも得物をパワーアップせな、

やってられへんわなぁ…(嘆)



キューピッドとは、ローマ神話に登場する愛の神さま。
英語読みではキューピッド (Cupid) だが、オリジナルのローマ神話ではクピードー (Cupido) という。
見た目は可愛らしい幼児の姿で、人々に恋する感情を湧かせる「クピドの矢」を撃ち込み恋愛を促進させるのがお仕事である。

◇ ◇ ◇

リクルート社が運営するブライダル総研の『恋愛・結婚調査2019』によれば、20~40代未婚男女のうち、恋人がいる人の割合は32.1%なのだそうだ。
畢竟、キューピッドの出番は相当な割合で残っていることになる。

参考までに、その男女比を見ると、
女性より男性の方が恋人がいる人の割合が低く(男性26.9%、女性38.9%)
これまでに交際経験がない人の割合が高い(男性:33.8%、女性22.9%)。
特に、男性20代の交際経験がない人の割合がけっこう高い(39.5%)。

で、ここからがキューピッドのお仕事が難しくなっている要因にもなるのだが、現在、恋人がいないという人のうち、

「恋人が欲しい」人の割合は56.2%
明確に「恋人が欲しくない」が20.7%
「どちらともいえない」の23.1%を「積極的には別に要らない」と解釈するなら、恋人がいない人の約半数 (43.8%) は、

「恋人は別にいなくてもいい」

という考えを持っていることになる( ̄~ ̄)。

じゃあ、なんで?
どして恋人がいなくてもいいの?(・_・)?
――その理由 (複数回答) については、多かった理由順に見ると

・一人のほうが気楽だから (63.7%)
・恋愛が面倒だから (39.8%)
・好きな人がいないから (36.2%)
・時間を奪われるから (27.5%)
・お金がかかるから (24.4%)
・恋人より自分の趣味に力を入れたいから (22.0%)

となっている。

個人的に面白いなー♪ と感じたのが、あるひとつの理由を除き、総ての理由で、割合的には女性のパーセンテージが上だという点。

ここから見てとれるのは、「比較的」という但し書き付きではあるが、女性の方が明確な理由を持って「一人でいること」を選択しているということだろうか。

逆に、男性が唯一パーセンテージの高い理由が

「特に理由はない」

ていうところも、何かバカっぽくて笑える^m^
まあ、キューピッド的には、まるで笑えんわっ💢 と怒られそうだが💦
(でも、「特に理由がない」ってことは、キューピッドの「恋の矢」の性能次第ってことでもあるよねー♪( ̄∀ ̄)♪)

「恋人がいなくていい」という理由の大半を占めているのが
一人のほうが気楽だから
恋愛が面倒だから
というのは、分かる気もするけど、個人的にはそうでもないのにな~という気もする。

こと、恋愛に限らずでもいいのだが、人付き合いを面倒と感じるのは、つまるところ、自分の思うようにならないからだと思うところが大きい。

自分の思い通りにならないから腹も立つし、理解に苦しむようなことをされると怒鳴りたくもなる。

でもねー、だからこそ面白いのよ♪、人間って。

だって、自分と他人とは違うものなんだもの。そりゃ、基本、考えが違う方が大半を占めると考えない方がおかしい( ̄∀ ̄)。

その違う考え方の中でも、妥協できる点、わずかでも共通理解ができる点をすり合わせていく、その作業の繰り返しが「人付き合い」というものだし、人付き合いのうち最も濃密なものが「恋愛」なんぢゃないかなー、
そんな風に愚考する次第。

理解に苦しむ部分が多ければ多いほど、一旦、分かり合える部分ができた時は、そうした共通理解から生まれた喜びって、一人で得たそれとは比べようもないくらい大きな喜びになるんだけどねー^m^

まぁ、パートナーを作ろうともしていない(*1)自分がこんなこと言うても凡そ説得力なっしんぐやけどね( ̄∀ ̄)


さて、この愛の神さまクピードーであるが、ギリシャ神話ではエロスという。その名のとおり (ていうのもナニだがw)、まさに愛の神さまだ^m^。

で、このエロス、クピードーと同じく恋の矢を人に射ち込んで恋愛感情を呼び起こすのがお仕事なのだが、彼が持つ矢には二種類ある。

ひとつは黄金の矢。この矢で射られた者は激しい愛情にとりつかれる。
もうひとつが鉛の矢。この矢で射られた者は、逆に恋を嫌悪するようになる。

この相反する二つの矢を持つエロスが関わるエピソードとして有名なのがアポローンとダフネの物語。

アポローンというのは、主神ゼウスの息子にしてオリュンポス十二神の一柱というメジャーな神さま。ざっくり言えばエリートさんだ。
詩歌や芸術、その他、知的で文化的な活動全般を司るめっちゃイケメンさんの神さまとしても名高い。

で、このイケメンさん、文武両道に秀でてる上に見てくれも良い、となればそら性格がやや高慢ちきになるのは世の常である (←イケメンに対するただの言いがかりやな( ̄∀ ̄))。

ある時、いつものように黄金と鉛という二つの矢を駆使して仕事に励むエロスと出くわしたアポローンは、

「フハハハハハ! なんだね、そのチンケな矢は!」

とエロスの得物を小馬鹿にした。
まぁ、アポローン自身、人に当たれば苦痛を感じる間もなく絶命させられるという物騒きわまりない金の矢の使い手である。「遠矢射るアポローン」なる異名を持つくらい弓矢の腕前にも大いなる自負を持っているからこその嘲りともいえよう。

駄菓子菓子だがしかし

この嘲りにカチンと来たエロスは、速攻、黄金の矢をアポローンに射ち込むと、その一方で、たまさかそこを通りかかっていたダフネという精霊ニンフの美女に鉛の矢を射ち込むという報復を敢行したからさあたいへん。

ダフネに恋したアポローンはアイラヴユー💛✨
アポローンを嫌うダフネはノーサンキュー👎💢

逃げるダフネと追うアポローン。

エロスの鉛の矢の力で「アポローンまぢムリなんですけどぉ💢」モードのダフネは力の限り逃走するも、所詮はうら若き女性。対するアポローンは体力も (恐らく精力も) 有り余るほど絶倫な神さまである、やがて追いつかれるのは火を見るより明らかというものだ。

こうしていよいよ進退窮まったダフネは、父親である河の神さまペーネイオスに助けを求めた。
そして、そのヘルプに応じたペーネイオスの力で、ダフネは忽ちににして月桂樹へとその姿を変えてしまう。

(お父さん、私、そんなコトまでは頼んでないんだけどっ!!)

――とダフネが内心そう思ったかどうかは定かではないが、とにもかくにも、彼女は美しい精霊ニンフから一本の月桂樹へと変じ、アポローンは変わり果てた姿に変じたダフネを前に大いに落胆する。

だが、アポローンもそこはさすがにオリュンポス十二神に名を連ねる神さまである、
ならば、とばかりに月桂樹のダフネに「せめて私の聖樹となってほしい」と懇願 (……立ち直りが早い(・_・)💧)、
ダフネもその要請に応えるかのようにアポローンの頭上に月桂樹の葉を落とした。

ちなみに、この時落とされた月桂樹の葉のエピソードは、聖地デルフォイで行われるピューティア大祭での競技の優勝者に与えられる月桂冠となり、それは今なお、オリンピックで表彰台に上がる選手たちに贈られている。

ナリは小さくてもエロス、侮りがたし、というお話( ̄∀ ̄)♪


さて、今日の一曲。
キーワードはやっぱクピド―の得物である弓矢関係が適当だろうか。
今週の3曲目、Sound Horizon で『恋人を射ち堕とした日

サンホラ関係で「矢」といえば、アニメ『進撃の巨人』のOPで、2013年の紅白にも登場したLinked Horizonの『紅蓮の弓矢』が真っ先に思い浮かぼうものだが、そこはあえて、ズラして( ̄∀ ̄)♪

別に、あの歌詞がオフられた件を云々という意味深な理由などでは全然ないのよww

ただ単に、『恋人を射ち堕とした日』というタイトルが、ちょっとクピド―っぽいテイストやな♪と感じただけだす( ̄∀ ̄)
……もちろん、歌詞にも曲の内容的にも、クピド―要素はひとつもないけどね^m^


おっと、今宵ももうこんな時間だ。
今日も仕事がハデに押したので、またギリギリのスリルを味わうハメに陥っている(*´Д`)

〽ギリギリのとこまで 来てる
  逃がさない 抱きしめて
  わるいアポロと呼ばれても
  …放さない
(イェイ イェイ イェイ)――言うてる場合か(・_・)

ちなみに、こんな感じで「うわさのキッス」を女の子にあげてしまった山○某は、イェイ イェイ イェイどころでは済まなくなってしまった(*´Д`)。
「うわさのキッス」をあげようとする時は、何よりもまず、相手がそれを求めてるかどうかが最優先事項やで(o^-')b♪

Good Luck!


そんなこんなで、
明日も、なるべく多くの人が
こまっしゃくれた愛の神さまなんぞに頼らなくても、日々のときめきを感じられるようなステキな一日でありますよう💗✨



■ おまけ

 今回の画像しりとり列車 (90両目) の前の車両です。タイトル「螺湾蕗」と右下のネタ画像で、なにこれ?て引っかかりを覚えた方がおられましたら、時間が許すような時にでも、覗いてみてやってください。

■ 参考・出典

 ブライダル総研『恋愛・結婚調査2019』(pdf)




*1:パートナーを作ろうともしていない:これは多分に個人的なエゴです。人が悲嘆に暮れる姿はもう見たくないというわがままです。
 今は、一日一日を、その24時間を精一杯生き抜くことの積み重ねが、自分に与えられた最後のレゾン・デートルであり、こんなろくでなしをここまで生かしてくれたありとあらゆる命に対しての最低限の義務だと思うので。




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