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予備論文受かるまでの勉強

こんにちはうたんです。
前回テキトーに振り返りを書いたのですが、今回はもう少し真面目に何をいつ勉強していたか等を書いていこうと思います。
参考になれば幸いです。


1.はじめに

簡単に自己紹介をすると、
・一橋法
・学部3年時に予備論文合格(口述結果待ち)
・2年が短答170点くらい、論文188点くらい
・3年が短答200点くらい、論文280点くらい
・ほぼ独学(studyingで基礎講座とくっついてる論文講座みたいなやつ)。2年で論文受け終わったあとは完全に独学です。
・2年10月~3年10月体育会主将(今もやってます)
です。
戦略としては、憲法行政法民法は勉強時間の割に実力つかなさそうだなと思っていたので、憲行民をEからC、他はAorBをとるつもりで勉強してました。
結果は
憲法B、行政法B、民法B、民訴法A、商法A、刑法E、刑訴B、経済法A、実務Aでした。
最初の3つが思ったより良かったことと、刑法ミスっちゃたこと以外は大体目標通りでした。

2.勉強スケジュール

これはけっこう前のと被ります。
全体的に部活にかなり時間を食われているので、隙間時間に勉強してることが多いです(必然的にインプット多め)。

1年

・9月~11月
司法試験、予備試験受験を決心し、勉強を始めました。目標は、部活全出席しながら3年時に予備合格、4年時に司法試験合格にしました。
studyingの基礎講座を隙間時間に見て、復習は一切しませんでした。最初は復習してもあまり頭に入ってこないと思っていたので、とりあえず一周することを最優先にしていました。
・12月~2月
短答の過去問を復習を兼ねて全科目1周しました。全然解けませんでしたが、解説読みながら基礎講座の内容を思い出すみたいな感じでした。
・3月
論文講座を見るだけ見て、三段論法とか規範とかあてはめとか論文の書き方のルールと雰囲気を学びました。
勉強時間は慣らすと0~3時間くらいだと思います。

2年

・4月~5月
論文試験を一回受けたかったので、短答の過去問を回しまくりました。各科目3,4周以上して問題と答え覚えるまでやりこみました笑。今思えば判例六法等インプット教材を使うべきだったと思いますが、仕方ないです。
・6月~7月
会社法でロト6当てまくったのと一般教養に救われすべりこみで短答合格(170くらい)。
この時点では手持ちの教材が短答の過去問しかなく、
①法務省のHPから過去問ダウンロード
②答案構成、頭で考える
③ネットに上がってる参考答案等を眺める
を漠然とやっていました。大会もめっちゃあったので、全く勉強しない日の方が多かったです笑。
実際論文受けれればいいやと思っていたので、本番もふざけており、無事死亡。→民訴で「よくわかりませんでした」、経済法1行書いて瞑想等。
188点で1800位。
ただ今思えば、答案構成を繰り返したおかげで論文の型みたいなものは習得した気がするので、3年時に受かるという目標からすると悪くない勉強法だったのかもしれないです。
最初からがっつりインプットしても知識の使い方がわからないので、とりあえず過去問等使って書き方を学ぶのが良いと思いました。
・8月~12月
各科目の基本書や演習書を買いました。
移動時間中は基本書を読む、座って勉強できるときは、演習書読むor実際に答案構成してみるといった感じです。
自主ゼミを組み、それに合わせて1週間に1回のペースで予備論文の過去問を解いていました。
慣らすと大体4時間くらい?部活で全く勉強しない日もありました。
・1月~3月
勉強内容自体は8月~12月と同じ、冬休みに入り部活の時間が増えたため、隙間時間で勉強することが増えました。
まとまった時間があまりとれなかったので、読む時間が相対的に増えていきました。
インプットばかりだとだれてしまうので、まとまった時間がとれる日は、1日で10年分くらいの過去問の答案構成をして、全体的な復習兼アウトプットをしていました。
この時くらいから、会社法と民訴法は書き方をつかみ始めた気がします。
部活前後にカフェやマックに入り浸るようになりました。集中して勉強する時間が増えたのでカフェ勉おすすめです。

3年

・4月~6月上旬
基本的には上記と同じことの繰り返し。
ようやく覚えようとしている知識がどこで活きるのかを考えながら勉強し始めました。→規範で使う知識なのか、あてはめで使う知識なのか、理由付けで使う知識なのか等。
5月中旬くらいから、短答の勉強も並行して始めました。一回試しにR4の問題解いたら法律だけで120くらいしか取れずかなり焦りました笑。
大会等で一日潰れない限り毎日息を吸うように勉強していました笑。
・6月中旬~7月中旬
短答に全振りしました。
全科目1周して間違えたとこは解き直す。あとは、判例六法、基本書読み込みを繰り返す、といった感じです。
この時期は大会が多く座って勉強する時間があまりなかったので、常に判例六法を持ち歩き暇さえあれば判例六法を読んでいました。
→短答200↑で合格。去年より30点くらい上がって嬉しかったです。
・7月下旬
規範だけの自作論証集をWordで作りました(規範だけの論証ありじゃね、みたいなツイートを見て、自分に合ってそうと思い、取り入れました)。イメージは
○強制処分
意思に反する、重要な権利利益を侵害制約
みたいな感じです。
8月で印刷したものにいろいろ書き込むつもりでした。各科目A4で10~20ページには収まりました。
・8月
(一応主将だったこと、論文2週間後に一番大事な試合があったことから部活には全出席しました。5泊6日の合宿もありました。)
演習書を読み、上記の自作論証集に理由付けにあたる部分や、論文で使えそうな知識をメモしていった。電車内では、上記論証集を高速で周回し復習した。
部活+バイトで7時間くらい削られるので、勉強時間取るために娯楽排除して睡眠時間を削っていたのでしんどかったです。もう二度とやりたくないです笑。
経済法と刑訴はこの時期で一気にいけてきたぞって感じになりました。
・9月~論文まで
1週間前だけ部活を休み、論証暗記しまくりました。一切答案は書かなかったです。
→無事合格。280点くらい(100点くらいアップ!)
・10月~11月
だらだらちゃんとした自作論証集を作ったました。それ以外はほぼ何もしていないです。部活に没頭。
・12月~1月
一応合格発表までに大島本等口述必須アイテムを1周しました。
合格発表後は口述の勉強をたくさんしました。

3.使用教材、各科目やったこと

総論

2年で論文落ちた後以降、3年の短答本腰入れる前までの勉強のベースは、ひたすら基本書と演習書を繰り返し読むことです。
8月だけ自作の簡易論証集にメモする→暗記を繰り返す。
といった感じでした。
あとは、自主ゼミで週1のペースで過去問を解いてました。独学勢からすると、他の受験生の答案を見る機会が滅多にない(というか全くない?)ので、とても良かったです。

憲法

・教材
憲法学読本、合格思考、憲法ガール
憲法ガールは1周して諦めました。持ってただけです。
・勉強内容
合格思考で各人権で使うフレーズ等をストックしました。2年の冬休みに少し、3年の夏休みに使いました。
R4で労働権出てマイナーな人権がでたらやばいと思ったので、憲法学読本で合格思考に載ってない人権は補充してました。2周くらい通読してました。
合格思考は判例知識を保障で使うのか、制約で使うのか、審査基準定立で使うのかをわかりやすく解説してくれているのでおすすめです。
憲法は上記の通り半分捨てていたのでこれくらいしかしてないです…

行政法

・教材
基本行政法、基礎演習行政法、実践演習行政法、行政法解釈の技法
・勉強内容
処分性と原告適格、裁量の逸脱濫用固めておけばなんとかなるだろうという気持ちでした。R4でもC取れたので、この3つちゃんと書ければCはとれるだろうという感じです。規範暗記して、あとは周辺知識を少しずつ広げていくイメージでした。
基礎演習行政法は5周くらいしたと思う。ド典型論点についてわかりやすく解説してくれているのでめっちゃおすすめです。
基本行政法も5周くらい。行政法とっつきにくいですけど、具体的な事例→解説といった感じでわかりやすかったのでおすすめです。
実践演習行政法は基礎演習行政法を書かれた先生が予備行政法の過去問を解説してくださってます。とても勉強になります。
行政法解釈の技法は短答後に買いました。短時間で1周できそうだったし、今ある知識に肉付けする感じの本だと思ったので、直前だったけど躊躇わなかったです。今年の原告適格について載ってたし、実際に答案に活かしやすい本だと思います。おすすめです。

民法

・教材
民法全、ロープラ、伊藤塾の赤本、アガの論証、大島本
・勉強内容
民法全は2周くらいしました。民法が1冊にまとまっていたので買いました。内容もわかりやすくおすすめです。論証とか覚えるというより民法の全体像をなんとなくつかむイメージで使ってました。コスパ重視勢の僕からすると、何冊も民法の教科書買いたくなかったのでめっちゃ助かりました笑。
ロープラは1、2周したけどあまり論文に活かせた気がしません…
伊藤塾の赤本は、3周くらいです。典型論点の書き方の習得におすすめです。実際、典型論点の書き方と要件事実さえわかれば民法なんとかなるんじゃないかと思っていました。論文直前は事案把握の練習に使ってました(民訴で詳述)。
アガの論証は何周かしたけど、ただ覚えただけになった論点が多かったです。大島本と絡めながら覚えようとはしていました。→今年の請負の危険負担についても載ってました泣。
民法は、主張反論構造をちゃんと理解して適切に論証展開するのが大事なのかなと思いました。ちなみに自分は全くできていません。
民法は範囲が広くコスパ悪いなと思っていました。保障はできないですけど、手を広げすぎずとりあえずアガ論証のAランクと大島本にある典型的な紛争事例をたたき込めばなんとかなるんじゃね?とは思います。

民訴法

・教材
リークエ、論点解析民訴法、ロジカル民訴、伊藤塾の赤本、アガの論証
勉強当初ダントツ嫌いだったんですけど、今では一番好きなくらいはまりました。なんか数学っぽくないですか?笑
・勉強内容
リークエは1周だけしてあとは辞書的に使用。さすがに分厚すぎるのと論文に出ないだろってとこもちゃんと書かれているので何周も通読する必要性は感じませんでした。弁論主義とか既判力とか複数請求訴訟辺りは何周もしました。
論点解析民訴法は2年の1月~3年の6月まで使いました。旧司の過去問解きつつ論点の理解を深められるのでめっちゃおすすめです。
ロジカル民訴は3年の短答後に買いました。論文までに3周ほど。難しすぎず、簡単すぎずちょうどいいバランスだと思いました。あとリークエとリンクしてるのが良いです。民訴は事例長くて、かつ答案例ついてる演習書があまりないなーと思っていたので両者を満たしてるロジカル民訴は個人的にめっちゃよかったです。
伊藤塾の赤本は2年の論文落ちた後と、3年の8月に使いました。前半は、民訴の基本的知識を入れるため(2年の時知識なさ過ぎて、論文本番で「よくわかりませんでした。」かましているので笑)、使いました。後半は、事案把握のために使いました。民事系は事案把握できないと論点抽出のやりようがないので、事案把握の練習は大事だと思います。
アガの論証も大体全部覚えました。訴えの交換的変更も載ってたし網羅性高いと思います。おすすめ。
基本的には全部通読、3年の8月だけ適宜使えそうな知識をメモしていくという感じでした。民訴は知らないとどうしようもない問題割と出るし、知識を増やしていくのが一番な気がします。
あと、論証展開の空中戦になりがちなイメージですが、訴訟物、請求原因、当事者等具体的な事案を意識して民訴を解くようになったら、壊滅することが格段に減ったので、論証だけにならないようにするのがコツかなと思います。既判力とかは訴訟物、弁論主義は主要事実とか、重複起訴の訴訟物の知識ないとわかりませんし。基本的な知識の定義を正確に暗記して、あとは事案をイメージしながら知識を増やしていくのが一番だと思います。

商法

・教材
紅白本、伊藤塾の赤本、アガの論証、会社法事例演習教材、事例で考える会社法
・勉強内容
紅白本は持ってる基本書の中で一番好きです。答案に反映させやすい記述が多いかなと思います。5周くらいしました。
伊藤塾の赤本は民訴と同じ感じの使い方です。最初は基礎固め、直前は事案把握。
アガの論証は大体覚えてました。網羅性高くおすすめです。
会社法事例演習教材は2年の冬休み~3年6月まで使用。答案例がないのは残念だけど、網羅性が高く、紅白本使いながら読めば大体答えもわかる感じ。演習問題は一切やらなくても十分なくらいです。
事例で考える会社法は短答後に買い、2周しました。論点の理解がめちゃめちゃ深まりました。最初から手を出していたら挫折間違いなしという感じだったけど、ある程度基本的知識があればめちゃめちゃためになると思います。勉強当初は民訴と並んで嫌いな科目だったんですけど、今ではかなり好きです。
予備論文解いてて思うのは、会社法はパズルに近いなということです。事案把握すると自ずと論点がわかって、あとは書いてある事情をあてはめていくだけみたいな。数字とか、取締役の人数とか、その他の事情の意味がわかるようになり始めたタイミングで会社法めっちゃ好きになりました。
あと、会社法は条文けっこう覚えてました。割と逐一条文引くタイプというのと、数字覚えるのが好きというのとで、よく使うやつはもちろんけっこうマイナーなやつも覚えてました。条文知らないと書けない問題がたまにあるのと、覚えてると処理が格段に早くなると思うので、条文覚えるのも一つの戦略かなと思います。

刑法

・教材
基本刑法総論・各論、刑法事例演習教材
・勉強内容
基本刑法は総論各論覚えてないくらい周回しました。太字は丸暗記するつもりでやりました。口述勉強していろいろ疑問を感じる記述もあるなとは思いましたが、とりあえず基本刑法の知識抑えておけば大丈夫かなと思います(Eなのであまり信用しないでください笑)。
刑法事例演習教材も神。答案例をメルカリで買って、答案構成等をしました。多分5周前後したと思います。論文で出るような論点はほぼ網羅されていると思うのでやっておいて損はないかなと思います。
基本的に上記の教材をひたすら回していました。独学勢はとりあえず、上記3冊を回して、あとは過去問ちゃんとやれば大丈夫ではないでしょうか。
刑法A取るつもりでEだったのかなり悔しいのでちゃんと勉強します…

刑訴法

・教材
基本刑事訴訟法手続理解編・論点理解編、事例演習刑事訴訟法、エクササイズ刑事訴訟法
・勉強内容
基本刑訴は手続の方は2周くらい、論点の方は5周くらいしたと思います。とても読みやすく、わかりやすいのでおすすめです。
事例演習刑事訴訟法は、2年の冬休みからやりました。深入りしすぎずに使うのが一番いいと思います。論点の理解が深まりました。
エクササイズ刑事訴訟法は、覚えてないくらい周回しました。薄いけど書いてある内容はめっちゃ濃い。事例が長く、解説がほぼ答案例(規範→あてはめ→結論)みたいな形になっていて使いやすかったです。大体の論点載ってるしおすすめです。
勉強当初は刑訴簡単やん!とか思っていたが、勉強を進めると一番難しくない?と思うようになりました。知識を入れてもどこで使うのかがわかりにくいと個人的には思います。条文に引きつけにくいからなんですかね。論文前の8月にようやく論証の使い方を理解し、一気に実力がついた気がしました。結局「正当な理由」の①特定の犯罪の嫌疑②蓋然性③被疑事実との関連性④必要性のどこかしらが問題なんじゃん、とかを理解してから格段に問題が解きやすくなりました。論点をぶつ切りで覚えるんじゃなくて関連付けて覚えるのが大事だと感じました。公訴事実の同一性はいろんなとこで出てきてやっかいだったけど、結局は1個の刑罰権の枠内かってことでしょ、って感じで理解したらある程度は書きやすくなりました。
刑訴は知識ゲーな面もあると思うので、地道に関連付けながら覚えていくのが大事だと思います。

実務基礎

・教材
大島本、定石本、伊藤塾の赤本
・勉強内容
R4でCとれたため直前詰め込めばいけるだろと思っていたので、3年の8月からちゃんとやりました。
とりあえず、赤本1周して大島本、定石本2周ほどして試験臨みました。
実務基礎はけっこう過去問とかぶるので過去問ちゃんとやって、大島本と定石本で最低限の知識入れればなんとかなるかなと思います。
準備書面は、相手方の供述の信用性を落とせないか、何を証明したいのか、を意識しながら書くとお気持ち表明になることが減ったかなと思います。本番は、時間使って当事者の意見をちゃんと対立させて、何を要証事実とするのかを考えてから書いたのが良かったのかなと思います。
事実認定は、定石本の考慮要素覚えるのが一番早いです笑
実務基礎はある程度民事系刑事系の知識が付いていれば、めちゃめちゃコスパいい科目だと思います。多少小問ミスっても事実認定ちゃんと書けば耐えますし。ただ個人的には民事はともかく刑事に関しては、ある程度刑事系の知識がないと安定しないのかなとは思いました。

経済法

・教材
条文から学ぶ独占禁止法、1冊だけで経済法、論点解析経済法
・勉強内容
2年冬で条文から学ぶ独占禁止法をとりあえず1周→1冊だけで経済法を10年分くらい読む。なんとなくで一旦規範とかも覚えました。
一旦寝かせて短答後に詰め込みました。1冊だけで経済法、論点解析経済法をそれぞれ2周ずつくらいやりました。適宜、条文から学ぶ独占禁止法に戻って復習。 勉強量が他科目より圧倒的に少なかったので、8月中旬以降は毎日コツコツ暗記の時間を取っていました。
経済法は好きだったからか、簡単な言葉で説明できる論点が多く、自信がありました。競争排除か競争回避かややこしいところがありましたが、ちゃんと区別できるようになったし、考慮要素もちゃんと覚えていたので1番自信があったかもしれないです。実際本番でも、事実を全部納得いく形で使いきれて、むしろこの事情ないと問題的におかしい!みたいな感じで実際予想してた事情あって楽しかったです。漠然と論証を覚えるのではなく、深く落とし込めたのが良かったと思います。
論点解析経済法はやらなくても良かったかもしれないです。多分予備は1冊だけで経済法+インプット教材1冊で足りると思います。もちろんやれば力は付くけど他の科目とのバランスはあると思います。僕は公法民法は半分捨てていたので、その代わりに経済法に時間を使いました笑。
基本的にインプットはほとんどいらない科目。サラッと競争の実質的制限の規範とか覚えたら、すぐに過去問やるべきだと思います。過去問やりながら覚えていくのがコスパいいです。過去問やれば大体の論点も網羅できる。特に公正競争阻害性のとこがややこしいけど、競争排除と競争回避区別できるようになれば条文外すこともなくなるし、怖いものもなくなると思います。

4.短答

短答は気合いの面が大きいと思うので、細かいことは省略し、170→200↑になった要因について書こうかなと思います。
1年目はいわゆる武蔵理論で行けると思っていました。過去問をぶん回して答え丸暗記で望みました。法律は140くらいだったので般教に救われた感が大きいです。
2年目は問題集は1周+間違えたとこ詰めるだけで、他は判例六法、基本書使った暗記に時間をかなり割きました。もう少し、暗記の精度高められ場とは思いましたが、法律8割の目標は達成出来たので満足です。
感想はこれくらいで、短答はインプットの方が大事だと思います。1周はした方がいいかなと思いますが、とにかく判例六法暗記した方が点が安定すると思います。自信をもって肢切れる回数が増えました。あと、論文が気になるとは思いますが、意外と短答で知識固めると論文書きやすくなったりするので、オーバーキルするつもりでやってもいいかもしれません。司法試験と違って最終合格には関係ありませんが、規範のとこは正確に覚える、商法の条文覚える、判例知識増やす、といったことは確実に論文に活きると思います。僕は、短答前にも基本刑法や紅白本、リークエ等の基本書もそれぞれ1周ずつくらいしたと思います。

5.論文

各科目は上で書いた通りなので、感想等を書いていきます。
・時間配分
まず部活でかなり時間が削られるのは分かっていたので、最初から取捨選択をかなりしました。勉強すれば点数安定すると思った刑事系、民訴、商法、経済法を重点的にやりました。多分これら5科目で勉強時間の8、9割占めていたと思います。実務はそんなやらなくてもいけるんじゃないかと思っていたので、夏休み入ってから詰め込みました。公法は地頭的に無理だろうと思っていたのと、勉強して安定させるほど時間も取れないと思ったから、他の科目と比べると全然勉強しなかったです。実際、比較的目標通りだったので、作戦は成功したかなと思います笑。
・方針
賛否両論あると思いますが、基本的にアウトプットは時間の割にコスパ悪いかなと思います。特に自分の場合、70分測って1年分書くとそれだけで勉強した気になってしまい、また書くだけ書いてあまり得るものがない、といったことがあったのであまり書く意味はないなと思っていました。結局要件にあてはめるだけなので、やることは一緒かと思ってました。それなら、闇雲に書くよりたくさん知識入れた方が良いという感じです。ただ、僕より上位の方が100人以上いるので、正解だったのかは分かりません。部活やりながらだと中々まとまった時間が取りにくかったので、隙間時間で立ちながらでもできるインプットの割合が増えていった感もあります。まあ自分にあった方法で勉強するのがいいかなと思います!
※ただ、ある程度は論文の書き方を身につけてから知識は入れた方がいいと思います。闇雲に知識を入れてもただ使えない知識が増えていってしまうだけなので、型を身につけて、どこで使う知識なのかは考えるべきだと思います!
・暗記
論文は思考力も問われると思いますが、最低限の暗記をした人が思考力とか言っているだけであって暗記は絶対必要だと思います。規範とか定義とかはちゃんと覚えた方が絶対良いです。というか、一部の天才を除いて絶対必要だと思います。僕は地頭が良くないので、事前準備した以上のことはできないと思っていました。とりあえず、上述した規範は何周もして丸暗記、理由付けも可能な限り覚えて本番に臨みました。地道ですが、理解と暗記を繰り返すのが1番の近道かと思います。
・独学について
独学で1番まずいのは完全に変な方向にそれてどんどん合格から離れていくことだと思っていたので、Twitterに張り付いて情報収集はたくさんしていました。特に去年予備試験、今年司法試験受かった方のツイートはかなり参考になりました。今年もおぐんすさんやバッタくんを初めとするたくさんの方が有料級の内容のツイートを沢山してくださっているので、逐一ブックマークした方が良いです笑。Twitterに没頭するのはまずいと思いますが、Twitterロースクールのレベル高いですし、独学の人は特に有効活用した方が良いと思います。また、自主ゼミも組めるのであれば組んだ方が良いと思います。独学だと他の方の答案を見る機会が全くないと言っても過言ではないです。自分が他の受験生と比べてどれくらい書けるのか、他の人の型はどんな感じなのか、あてはめはどんな感じでやっているか、等々色々勉強になります。あと、シンプルに他の人の答案読んでアドバイス考えるのだけでも勉強になると思います。


6.口述

合否不明の状態なので勉強法等は一切書きません笑
おそらく大体の人と被るであろう使った教材と感想のみ書いていきます。
・使用教材
①刑事:基本刑法、基本刑訴、定石本、刑法論証、刑訴論証
②民事:大島本上巻、辰巳赤本、民法全
③共通して条文素読、伊藤塾の模試を受けると付いてくる過去問
・感想
模試は実質無料で受けられる伊藤塾のものだけ受けました。2、3個受けられている方がかなりいらっしゃいましたが、zoomで練習していたことと、模試を受けるとめちゃめちゃ勉強した気になって受け終わったあと棒に振りかねないこと、高いことの3点から自分は伊藤塾のだけでいいかなと思いました。雰囲気掴むためにも少なくとも1つは受けた方が良いかなと思います。
本番の感想は、あまり緊張しなかったというのが1番です。よっぽど論文で最初に受ける公法の方が緊張しました笑。今までで1番緊張したこと思い出してそれに比べたら大したことないなという感じで対策しました笑。
待機場所の体育館内はめちゃくちゃ寒くて終始震えていました。暖房付けろよって思いながら最後詰め込んでました。防寒対策はちゃんとした方がいいとです(めちゃめちゃ防寒対策しましたがそれでも寒かったので)。ある程度自分の番が近づくと発射台と呼ばれる教室に行き、待機します。ちなみに、ツイートしてる方がいましたが、体育館から発射台に向かうまでの通路が神々しい感じでポケモンでもなんでもいいんですけど、ラスボス戦前の雰囲気あってテンション上がりました笑。向かったあとは、発射台で15分くらい待つことになると思います。で、順番が来ると個室の前に連れて行ってもらい、ノックして入るという感じです。内容は省略しますが、個人的には刑事の先生の方が怖かったです。
終わったあとは午後なら即帰宅、午前なら午後組が体育館に入り終わるまで待機という形になります。去年口述受かった方がツイート等してくださってましたが、2日目午前の方は暇つぶしの本や漫画等を持って行った方がいいと思います。僕は最後の方で待機時間短かったんですけど、それでも90分くらいは待機場所から出られなかったです。
来年短答からはもう嫌なので受かっていて欲しいです…

7.これやっておけばよかった

受かってもギリギリだろうと思っていたので、成績には十分満足(逆に悔しい)しているのですが、もう少し順位を上げるとすれば以下のことをやるべきだったなと思います。
・憲法
特になし。判例ちゃんとやるほど時間はなかったし、作文力もないからどうしようもなかったです。Bで大満足です。
・行政法
憲法とほぼ同じです。ただ、事案把握に時間がかかり分量をかけなかったので、もう少し初見の長い事例には慣れていた方が良かったかなと思います。論文後事例研究行政法を購入したので、やってみようと思います。
・民法
特になし。大満足。最小限の勉強でB取れて良かったです。あえていうなら、ありうる主張反論の型のストックとかためておけば良かったかなと思います。今年の危険負担の使い方なんて聞いたこともなかったので笑。
・民訴法
特になし。自己ベストの答案を書けました。今のまま勉強を続けていけばいいと思います。
・商法
特になし。今のまま勉強を続けていけばいいと思います。
・刑法
結構勉強したはずなんですけどね笑。上3つの対価ですかね笑。本番、GPS見たときに不法領得には気づいたんですけど、事情あるけど否定筋かな→器物損壊成立させるしスルーでいいや、という謎思考をしました。緊張していると、家で解いてたらやらないようなことをやるんだなと身をもって実感しました。とりあえず、謙虚に基礎基本をもう一度ちゃんとやろうと思います(その点で口述で基本刑法を高速で周回しまくったのは良かったです)。
・刑訴法
アウトプットというか事案意識したインプットが足りなかったと思います。知識しかなかったから、被疑事実の同一性を落としてしまいました。
・実務
勉強自体は特にありませんが、本番で焦らず事案をちゃんと読むべきでした笑。被疑者保釈はあり得ません笑。もう二度とやりたくないです!!
・経済法
特になし。このまま今の勉強を続けていけばいいかなと思います。
運で助かった面も多々あるので、どの科目も地道に謙虚に勉強していこうと思います!

8.終わりに

1年の夏休み明けになんとなく始めた勉強でしたが、ここまで過酷なものとは思っていませんでした。ただ、単純に法律は好きなので今後も勉強頑張りたいです。
一番のネックは部活との両立で、どうやって時間を捻出するかを常に考えていました。部活に拘束される分、逆に空いた時間ちゃんと集中できた面もありますが、年末年始口述に向けて1日中勉強してやっぱり時間あると一日にいろいろできて、ちゃんと復習の時間も取れていいなと思いました笑。予備論文に受かっただけなので偉そうなことはいえませんが、やはり可能な限り勉強量は確保すべきだと思います。口述発表後も上手く時間使って勉強も部活もどっちも頑張ろうと思います!
最後までお読みいただきありがとうございました!


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