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ライブでヘドバンができない

ヘッドバンギング とは主にロック、ヘヴィメタル、ハードコアなどのギグ、ライヴコンサートで見られる共鳴的動作の一つ。リズムに合わせて、頭を激しく上下に振る動作である。しばしば略してヘドバンとも呼ばれる。

Wikipedia より

自分は音楽フェスというものに行ったことがない。
正直コンプレックスのように思っていて、インスタグラムのストーリーにフェスの様子が映ると、羨ましくてつい飛ばすように素早く右へとタップをしてしまう。
「音楽と、それに包まれた空間をたのしむ」という命題のみを共有した、たくさんの人たちが一堂に集まり、ステージへ視線を集め、高揚する姿はとても眩しく見える。
いつかそんな大きなものに呑まれてみたいと、何度となく思った。

でも、音楽の楽しみ方を自分はあまり知らないと思う。
知らないというよりも、どんな楽しみ方に則ろうとも、少し恥ずかしさを覚えてしまうのだ。
まず、ヘドバンができない。頭を激しく振る動作なんて、友人ないしは他人にも、毛頭見せたくない。そして全てに共通する感情として、”うわ、自分ヘドバンしてる。”というややこしい自我がはたらいてしまう。
これぞ少しの恥ずかしさの根源なのだと思う。
同様の理由で、モッシュ、手振りがむずかしい。

目の前で広がる光景、流れる音楽、まとう雰囲気に身体を預け、
自然と体が動いてしまう。
そんな儚くも尊い現象、みんなはどこで体得するんだろう。
気になって仕方がない。

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