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魔女狩りの後の焼け野原で俺たちは歌い続けるんだ何度でもはじめるんだ

20240411

ほぼ2年ぶりに
中野野方 焼酎場ぁ〜 くんちゃんで歌わせてもらった。

コロコロ期の当時、あちこちのライブハウス、ライブバーが魔女狩りに遭っていた。
音楽の場が「いかがなものか」的な勇ましい正義の風潮で強烈に槍玉に上げられてた頃。
じゅんやくんがいちはやくチケット制のテイクアウトを企画して次々と淡々とお店を助けに動いてた。
そのひとつが、ここの店の名物カレーだったんだ。
彼はスクーターでいくつもの店の配達に回っていた。ジュンヤーイーツってじぶんで言ってたね。ほんとすげー漢だ。

あの騒動で焼け野原になった業界も焼け焦げて荒んじまった人の心も、なかなか元には戻らない。
でも、なんどでもはじめて新しい道を進めばいい。
新しい日々を、今日を、生きるしかない。
たとえそれが火傷でも、心の火傷はいつか消えていくんだ。

そんなことをじわじわと感じたよ。

じゅんやくんは諸々万全ではない中、全身全霊でトーク&ミュージックを魅せてくれた。いつもながら楽器の話と野球の話と仕事の話がとても楽しい。悲しみさえも慈しみ受け入れ共に走り続ける心がすごい。
彼は それこそがブルースだ と いつも言ってる。

歌っテルの番になって
まず前半は5曲、歌った。
01.理想
02.海峡
幼稚園から小学校はじめの頃に須磨に暮らしていたというくんちゃん(店のマスター)は、しがないアーティストたちに、いつもほんとうに心優しい。スマスイや須磨浦公園のカーレーターの話に花が咲いた。ついつい・・・兼八のお湯割りも二杯三杯と進んでしまった(そこかい!)。
明石海峡の話もしながら、あの海からインスパイアされた歌を、続けた。
03.すだち(ukuleleで)
04.オリオン(ukuleleで)
05.青い春には花束を

後半はじゅんやくんとのユニット「サカナガイイ」を4曲やった。
いつもと違った編成で、今回はアコギとベース。彼曰く、1960年代の名器「エピフォンニューポートベース」だとか。ウッドベースみたいなまろみのある低音で俺の歌を支えてくれた。これまた好き系な音で泣けた。
06.モヤモヤを抱えて生きるのは
07.どしゃ降りの涙
08.生きているということ
09.長い旅のはじまりに

で、さいごにじゅんやくんの歌の中でもとてもすきなうちのひとつ。
10.モモ(ukuleleで)
これをずっといつか歌いたいと思っていて、今回用意してきた。シンプルで美しく切ないラブソング。まさに彼の真骨頂の歌だよ。それをウクレレで三拍子ではじめて歌った。

そのあと、「テルさん、アンコールに歌ってよ!」って言ってもらえて
11アンコール.つばさ(ukuleleで)

コロコロで世の中が激変したり人の心が揺れちゃったり大切な人が亡くなってしまったりそれでも俺たちはずっと歌い続けてるんだななんてことをとても強く改めて強く感じた とてもだいじな 大切な 夜になったんだ。

平日の夜だったけれど、じゅんやくんが仕事で知り合った(でもたぶん仕事を超えて「人として」尊敬しあってる感がわかる)友達が来てくれた。
それもとても嬉しかった。二人のやりとりを眺めてるだけで、いい気持ちになった。

胸がいっぱいで町田駅からギターとウクレレ抱えてるっちゅーのに、歩いて帰ってしまった。45分のナイトウォーク。
翌朝。その帰り道で思いっきり花粉吸い込んでることに気がついたけど 後の祭り・・・
すんっげ〜〜 ズビズバモーニングなのであった。

まぁそれも、春なのだ。
生きているということなのだ。

・・・・


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