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【特別講義:進藤先生】第13回産学官共創学習ゼミ2024/1/16

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
今回のnoteでは、2024年1発目の第13回を迎えた産学官共創学習ゼミの様子をお伝えします。

ゼミに興味のある方は下のホームページをチェック!途中参加も可能です。

 今回の授業では、ボストンコンサルティンググループ(BCG)などで豊富なコンサルティングの経験を積まれた、進藤先生に授業をして頂きました。

 進藤先生は、「経営のノウハウ」をソフトウェアに実装し、「人が人に教えなくても経営のノウハウにアクセスできる」ことを目標に精力的に活動されています。

 さて、今回扱ったテーマは、ズバリ「論点思考」。これだけを聞くと「???」という方が大半ではないでしょうか。(私もそうでした。)そんな我々のために、進藤先生は卒業旅行の計画を立てるワークショップをしてくださいました。(⁠◍⁠•⁠ᴗ⁠•⁠◍⁠)⁠
質問は2つ。かなりシンプルです。
①    「旅行の大枠を計画するのに、何を考えるべきか?」
②    「旅行の詳細な計画を立てるのに、何を考えるべきか?」
(進藤先生が授業で紹介して下さったものとは表現が若干異なります。本質は変わらないと思います。)


ワークショップの解説をされる進藤先生


 皆さんはどの様に考えましたか?恐らく、様々なことを考えたのではないでしょうか。
進藤先生は以下のように考えるそうです。
①    に関して:(1)誰と行くのか?
             (2)目的は何か?
        (3)いつ行くのか?
        (4)予算はどれくらいか?
②に関して:どのホテルに泊まるのか?交通手段は何を使うのか?etc.


 ①と②の答えの違いに注目してください。①のことが決まっていたら②のことはサクサク決まりますよね。そして、「どのような卒業旅行にするのか?」という答えの出しにくい質問から、①の答えにある4つの問いにすぐにたどり着くのは容易ではないですよね。

 ①の答えにある4つの問いのような、全体像を決める問いを「形作る問い」といいます。進藤先生によると、漠然とした問いを形作る問いに分解するのには難しさや抵抗感が伴うそうです。
 こういった難しさや抵抗感に耐えられず、思考が堂々巡りしてしまった経験は皆さんにはありますか?(私は何度もあります。)そういった思考は進藤先生曰く「ゴミ」だとのこと。
 プロは形作る問いをたてえるためのフレームワークを持っていて、それを活用して思考の堂々巡りを回避しているそうです。

論点思考の重要性を力説する進藤先生

さて、進藤先生は私たちが生産性を高めるのに有益な情報を提供してくださいました。特に大事なのは脳をツールとして使う際の「最適化」についてです。生産性を高めるなら、脳をしっかりツールとして使う必要がありますよね。
 そのために気を付けるべきことを教えて頂きました。
①    過去の思考パターンにとらわれないこと
②    論点思考の経験を積み、思考を進化させること
③    自分の思考(論点とそれに対する仮説)を文字にすること
④    検討すべき課題を疑問形で書き出すこと
⑤    自分の思考のフィードバックをすること。(仮説の答え合わせをして、なぜ仮説が合っていたか、なぜ合っていなかったかを真剣に考える)

もっとあったかもしれませんが、これで勘弁してください。

①~⑤を実現するために進藤先生は以下のような方法や考え方を提案してくださいました。
・1つの専門領域を極めるだけはなく、自分が取り組む課題の全体像を把握できるように知識や視点を持つ。(自分が取り組む課題の全体像を把握するのに何が必要かは「論点思考」で導きましょう)今の時代、価値のニッチは「専門領域の狭間」にあるのです。

2,3については、フレームワークを活用してMECE(漏れなく、網羅的)であるように論点を設定するのがポイントです。抽象的な問いを論点に分解することを心掛けましょう。
論点思考を使って、皆さんも生産性を高めましょう!!
このnoteではあまり詳しくは書けなかったので、気になる方は
https://liffel.com/logical-thinking/
を参照してください。

さて、次回は山口真由さんの講演です!

1/22に東大駒場キャンパス1号館159教室で大学生のキャリア形成についてお話しを頂きます。 山口真由さんは東大法学部全優卒、メディア&法曹界で活躍していらっしゃいます。
 そんな山口真由さんに在学中の全科目優の成績、司法試験合格、官僚、4大弁護士事務所、留学、ハーバード大学院、海外弁護士資格取得、研究者、大学教員など、東大生が悩むキャリア選択の決断についてお話していただく予定です。

参加はLINEに登録の上この画像のフォームからお願いします。

是非ともご参加ください。

文責 上原功太郎

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