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看護師の苛立ち

認知症の進行を遅らせて、できるだけ楽しく機嫌良く過ごせられるには・・・

一般病院に勤務する中において、この看護は必要ないと思われるかもしれない。しかしながら、治療を必要として入院したことで、住み慣れた自宅に戻れなくなる認知症の人も数多くいる現実がある。

患者さんにとって、入院生活は人生の通過点にしか過ぎない。この通過点をいかに颯爽と走り去って、元の生活に戻られるような関わりをすることが私たち看護師の役割であると考える。

しかしながら現場では、認知症は全て一括りにされている現状がある。
疾患も認知症の程度も関係なく、看護がなされている。この影響で、患者さんの行動や言動が理解できない、患者さんの理解不能な行動によって業務が思うように進捗しない苛立ちを看護師は常に抱いている。

この苛立ちは認知症の人に与える影響は大きいと思われる。おそらく態度や雰囲気が表出されているだろうと推測する。

この苛立ちを解消させるにはどうすればいいのだろうか?

看護師という職業を選択している以上、どこの職場に行けども認知症の人の看護は避けては通れないと思われる。

煩雑な業務の上に、ナースコールが多い現状で、認知症の人への看護を充実させる働きかけに対して、これ以上どうしろというのかと・・・

しかしながら、この思考を続ける限り、業務はさらに厳しさを増し、自分の首を苦しめることになるだろうと考える。

患者さんに苛立ちをぶちあてながら、排泄介助をしても・・・
おそらく更に落ち着かなくなるだろう。
逆にそうでない想いで介助をするのにもケア時間にはさほど差はないだろうと思う。

この苛立ちを緩和させるために・・・

頭で思うように業務を進捗できなくてもいいというより、そんな思うようにできるわけがない。自分が決めた順序ではかどることなんてない。優先順位も必要だけれども・・・

看護師のプライドを傷つけないように、ケアの質を変化させる伝え方があればと思う。

とりあえず、ケアを掘り下げて具体的に伝える。
簡単と思うケアを丁寧に実施していくことが、いかに大切であるか・・。


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