梅ロードマラソンは結局選手として応募しておいて走ることができなかったけれど（スティーブさん!ごめんなさい!）、代わりにFM TANABEからいただいたUMEフェスPRリーダーのお仕事はわたしの連休最後の日をとってもすてきな1日にしてくれた。現場のレポーターなんて今までにそれっぽいことをやったことが無かったから、こんなのいきなり生放送で事故ったらメンタル終わるなぁ〜とかこいつぁダメだと次から呼ばれなくなっちゃったらどうするよ〜とか後ろ向きなことばっかり考えていたけど、社員さん達に励まされていざ楽しい雰囲気の現場に飛び込めばカラオケで自分の番にかかるイントロくらい軽い気分になっていて、なるほどノリと勢いとはこういうことかあ！！と納得した。とはいえ喋りながらもあーなんでそんなちょっと遠回しな言い回ししてまうねん！とかもっと尺考ええ！とか帽子ひらわんでええから喋れ生放送中やぞ！とか頭のなかにいる比較的しっかり者のだれかにめちゃくちゃツッコまれたので、今度またこんな機会があれば全部改善してやるぞという気持ち。MCのおふたりがとってもとっても素敵だったので、あんな感じにすごくなりたい。

 そのままわたしはとても気分が良かったので、帰りにせいぜい車で走りながら横目に見るしか無かった公園の河津桜をようやく見に行った。もう満開のピークは過ぎているせいか公園に花見客は誰もおらず、雨上がりのぬかるんだ地面の上に花びらがいっぱい落ちている、桜でんぶみたい、そういえば次の金曜日はちらし寿司を作らなくちゃいけないけど上手くできるかなと思っていたその瞬間にもはらはらと新しいピンク色が芝生の上に音もなく落ちる。踏み込めば脚先にじわじわとしみ出てくる水の音が面白くてわざわざ大きめに立てながら（靴の中に浸透するのが怖くなかったのは、厚底のCONVERSEを履いていたから）歩いていけば蛇口を見つけて、蛇口の中に浮かれた色の服を着た実際浮かれている人間が居てなんかぐにゃぐにゃしているのを3人くらい見つける。わたしは陣崎草子の
好きでしょ、蛇口。だって飛びでているとこが三つもあるし、光っているわ
という短歌を思い出して、うん、好きー！！と心に叫ぶ。