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生徒の音楽に耳を傾けて

生徒がピアノを弾き始める。

あ、はじまったな、と思うと私は
前屈みになっていた身体を椅子の背もたれに委ねて
ちょっと手をくんだりして
生徒の思うままの演奏に耳を傾けます。

それは幼児さんのランダムな音の連なりだったり、
小学生のお気に入りの曲だったり、
耳コピのアニメ曲や
学校で習った曲だったり

覚えたての曲がすっとその子の中にはいって
それを何度も何度も確認したくて繰り返し弾いているのだったり

そこに、聞き手と演奏者というような
緊張関係はなくて、ただ時間を共有してて。

私が耳を傾けることで
生徒は自分の音にもっと関心をよせているようで
さいごにいつも私がいいね、というのを
待っているとも待っていないとも、
ただ、生徒はそのピアノを今弾きたいっていう
そのおもいが一番で。

そして、
あー、この宿題、できんかったねー。
らいしゅうねー。
そこは任せたねー。

なんて感じで終わったりします。

それでいい。

指導する方に
音楽学習の設計図があれば、
あとでいくらでもなんとでもなるもんやから。






愛媛の片田舎でがんばってます。いつかまた、東京やどこかの街でワークショップできる日のために、とっておきます。その日が楽しみです!