ルプー

東京ワークショップを終えて、まだ、興奮冷めやらぬおもいで松山の飛行場について、駐車場でじっとまってる自分の空色の車をみて、ちょっとほっとして、
エンジンをかけて、駐車場をでて、ここから40分くらいの帰路。あたまのなかではまだあれこれと東京での出来事を反芻していたところ、何気につけたラジオからながれてきたグリーグのピアノコンチェルトがすごくて、いっぱいだった頭の中に突然雷が落ちてきたくらいの衝撃。ねこそぎもっていかれた感。

演奏が終わって息を呑んで、そのアナウンサーが演奏者の名前をあげるのを聞いた。

ラドゥ・ルプーとプレヴィン・ロンドン交響楽団。
すぐ思い出した、ペライアと連弾してた人だ!モーツァルト。

帰ってすぐに、ラジオで流れていた演奏のCDをネットで注文。
これは、私のなかで、保存版だ。

それを今日やっと改めて聞いた。 私にはとても無理なので、解説はしない。

ああ、でも。
すこし、ルプーについて調べたら
「千人に一人のリリシスト」という言葉に出くわした。
リパッティと同期だったことも知った。
柔らかさを支えきる力。

私は弱いもの柔らかいものを手放したくない、といつも思うけれども
それを途切れさせないためには、よほどの覚悟がいるのだ。





愛媛の片田舎でがんばってます。いつかまた、東京やどこかの街でワークショップできる日のために、とっておきます。その日が楽しみです!