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【人生のためになる言葉】「天上天下唯我独尊」を深掘りしてみた

「天上天下唯我独尊」

ヤンキー映画で特攻服に刺繍されていたり、J-POPのタイトルにもなっているのでご存じですよね。

この場合、たぶんノリとしては

「オラが一番つええぞ!※」

みたいな熱意だと思うんです。

(※悟空はそんな台詞いってないかも。それに『ドラゴンボール』シリーズの世界観は“神”さえ超越するのですが、それは置いといて…)

「オンリーワン」という解釈

お釈迦さまが誕生したときに右手で天、左手で大地を指さして

「天上天下 唯我独尊(てんじょうてんが ゆいがどくそん)」

と叫ばれたといわれます。


意味についての解釈はいくつかありますが、一般的に

「天の上にも下にも。我は宇宙に一人だけの尊い存在である」

「一人一人がかけがえのない存在である」

と考えられているようです。

これは個人的見解ですが、金子みすゞさんの代表的な詩『私と小鳥と鈴と』にある

「みんなちがって、みんないい」

SMAPのヒット曲『世界に一つだけの花』(作詞・作曲:槇原敬之)で歌われる

「もともと特別なオンリーワン」

などもその考え方に影響を受けているのではないでしょうか。

仏教的に深掘りした解釈

仏教関係の識者によると、お釈迦さまはこの宇宙にさまざまな存在があるなか「人間として生まれた」使命を説かれたのではないか、と解釈しています。

すべての生命に上下はなく、色々な生き物に生まれ変わりながら生死を繰り返すことを「輪廻転生」といいます。

ぐるぐる回って苦しみ続ける迷いから抜け出すには、仏教を聞いて阿弥陀如来の本願力によって救っていただくしかないというのです。

仏教を聞ける世界でなければ、この迷いの解決はできないということです。
その仏教を聞ける世界が、人間界だけなのです。
それで、「唯我独尊」の「唯」は、苦しみ迷いの輪廻の中で、ただ人間に生まれたときだけにしか果たすことができませんよ、ということを教えられているのです。

「現代人の仏教教養講座」  「浄土真宗」入門講座

特に仏教的な解釈は奥が深いので、興味がある方は検索していろいろな資料に目を通してみてください。

「天上天下唯我独尊」の意味をしるほどに身が引き締まる思いです。

もしかすると、特攻服に「人間に生まれた目的」を果たす願いを込めたヤンキーも…いる…かも…。

最後までお読みいただきありがとうございました。

※画像は『イラストAC「イラスト素材:天上天下唯我独尊 お釈迦様 作者: たまおむら」』

#天上天下唯我独尊 #仏教 #お釈迦様 #ヤンキー #世界に一つだけの花


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