シーチキン

今では川島しか見かけなくなったお笑いコンビの麒麟がテレビに出たての頃、鉄板ネタとして何度もやられていたのが、幼稚園か何かで先生から朝ごはんを聞かれて、園児に扮する川島がなんかオムレツみたいな高級品を朝ごはんで食べているのに対し、田村がシーチキンと答えて笑いを誘うというものだった。

なんでこんなことを思い出したのかというと、最近、朝のパンに塗るシーチキンマヨネーズを買って美味しかったことと

私自身、幼稚園くらいの頃に、夜ご飯がシーチキンだったことがあるからだ。朝食の田村の方がマシである。

私はいつも家に一人でいたのだが、幼稚園児に料理を作れるはずもなく、シーチキンの缶を開けて、それを食べていた。
両親ともに夜働いていたし、家賃が2万という貧乏暮らしだった。

大学生で一人暮らしするので2万の家賃は耐えられるが、家族で暮らして2万はなかなかハードだ。当時は自分の置かれた環境を比べる相手もいないのでそれが普通だと思っていたし、特に不幸だと思ったことはなかったが。

別にシーチキンは嫌いにもならず、今日の朝も美味しく食べたのだった。

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