がんばれ地方議員ズ

昨今、自民党派閥の裏金問題で、国政はヒッチャカメッチャカなことになってますね。政倫審が始まって、またいろいろ物議を醸していると聞いています。

この今の政治状況を「世の中のみんなどう受け止めているのか」っていう視点は、すごく大事だと思います。

とりわけ、「特に支持政党がありません」という人が、今もう半分ぐらい居るわけですね。でもそういう人たちも、話をしてみると、決して政治に興味や関心がないわけではないんですよ。何かしらニュースやワイドショーや新聞とかを通して、情報をチェックしている人は結構多い。

そういった人たちが今、正直どういう気持ちでいるのか、どんなことを思っているのか。ちゃんとアンテナを張ったほうがいいんじゃないかと僕は思っています。


やっぱり僕がここ数日で話した何人か…そんなに数は多くないんですが…共通して言っているのは、「もうウンザリだ」っていうことなんですね。

自民党に対してでもなく。 もうどこの政党がとか、そういうレベルじゃないんです。政治、あるいはそれに関わっている人、我々のような支持者、支援者も含めてね。「政治」というフィールドそのものに対して、政治に関わっているすべての人に対して、ウンザリしている。


今に始まった話じゃないんです、これは。

与党にも野党にもウンザリだ。政治っていうのは、俺たちの暮らしや仕事を助けてくれるものなんじゃないのか?一体、俺たちは何のために税金を納めてんだ?

必要なことをロクにやらずに、中途半端なところでやったフリ感だけ出している政府与党。華々しい外交だけやってりゃ、それでオッケーだと勘違いしてるんじゃねーのか?対する野党も野党。ぎゃあぎゃあ騒いでるだけで、結局のところ何もしてねーんじゃねーのか?SNSに目を向けりゃ、いろんな党の支持者みたいな人たちが、党派性ゴリゴリで、あっちもこっちも喧嘩ばっかりしてやがる。

こりゃもうだめだ。政治に期待するなんて馬鹿らしい。あの連中が用意したルールの中で、なんとか自分が生き延びていくことだけを、生活を守っていくことだけを、必死になって考えなきゃあ、どうしようもないだろうと。

そこまで口に出しては言わないけれども、そういう肌感覚の人たちって結構多いんじゃないかと思いますよ。


こんなこと言えばね。各党各会派、各支持者の皆様方、いくつも反論出てくるでしょう。我々はこんなことやってんだとか、こんな努力してるんだとか、あるいは、なかなか今の現状は難しい中で、それでも頑張ってるんだとか。

それでやれ何とかが悪いの、誰が悪いの、報道しないマスコミが悪いの、結局のところ、そうやって他人を責めてばっかり。他責志向。

そう、こういうトコね。
こういうことだからウンザリされるんです。


この積もり積もったウンザリ感。今に始まった話じゃないんです。長年ずっと、こういう政治のあり方そのものに対して、いろんな人がいろんな立場から、いろんな理由によってウンザリしてきたんです。

そういう状況の中で、今回この裏金問題が浮上した。
ウンザリされてんのは自民党だけじゃないんです。

どうせ政治なんてやっぱり結局こんなもんだろうと。

それは自民党がやったことは、なかなかもって腹に据えかねるさ。でも対する野党の皆様方よ。ここぞとばかりに自民党を追求しているけれども、「あなた達に対しても我々はうんざりしてるんですよ」と。「なに他人ヅラして自民党のことを叩いてんですか?」と。「どうせ結局、同じ穴のムジナなんでしょ?」と。

街頭に立ってる議員の皆さん、言われたことありませんか?「どうせお前ら政治家なんて、みんな汚ぇことやってんだろ?」って。


今に始まった話じゃない政治不信。どの党がとかじゃなくて、政治そのものに対して、不信や不満、あきらめ。「汚い」「胡散臭い」「近寄りたくない」。

皆さん振り返ってみてください。この記事を読んでいる方は、どこかしらの政党を支持していらっしゃる方が多いと思う。「私はこの党を支持しています」「この党の党員です」「サポーターです」って、リアルで出会った人全員に言えますか?職場の同僚や上司に言えますか?親戚に言えますか?友達に言えますか?全員には言えないって人が多いんじゃないでしょうか?

なんで?

それを考えてもらえれば、僕が長々と書かなくても、みんなわかってるはずなんです、こんなことは。


でもじゃあ、どうすればいいんだって話ですよ。

今この瞬間の現状を考えるならば、結局のところ国政は今、自民党派閥の裏金問題に向き合わなきゃいけないタイミングですよね。それはもう、やらなきゃいけないことなんだ。

本来ならば進めなきゃいけない政策がある。整えなきゃいけない法律がある。みんな分かってるでしょう。でもだからといって、この裏金問題を、ナアナアに出来るわけがないんだ。そのことは岸田総理だってわかってるから。だから総理、政倫審に出たんでしょ?皆さんもわかっているはず。

党派性とか、そういうものが無い大勢のみんなも、だいたいわかっちゃいるんです。みんな大人だから分かってんの。今この問題やらなきゃいけないよね、国政は。でも、これを”やらなきゃいけない”ってことにウンザリしてる。

ガソリン代あいかわらず高ぇよ、物価高ぇよ。雀の涙ぐらい給料が上がっても?その分、社会保険料が値上げされて持ってかれます?冗談じゃあない、やめてくれ。一体これどうすんだ、俺たちの暮らし、俺たちの仕事、俺たちの未来、どうすんだ?

そこに対して永田町が答えを出すことができない状況にあるのであれば、もう期待する意味ないよね?

こういうウンザリ感、つもりに積もったウンザリ感が噴出している今に対して、答えを出すことができるのは誰なんだ?って考えたんです。

そうするとね。地方議員さん、非常に重要なんじゃないかと思うんです。


幸いにも、国政は国政、地方は地方ということで、国政のゴタゴタや争いと距離を取ることができている地方議員さんは、結構多いと思います。

国政が今、政治・政策を進めることが難しい状況にあるのであれば、地方がやるしかないんだ。

地方議会、地方議員、地方自治体の皆さんが、地域の人たちひとりひとりに、改めて、目配せ気配り、しっかりして頂いて。

そして政治っていうものが、テレビの向こうで偉そうなおっさんおばさんたちが騒いでいるものではなくて。ちゃんと僕らの暮らしや仕事にコミットするものなんだと。俺たちと同じ、等身大の人間が、一生懸命まじめにやってるものなんだと。国政が裏金問題に向き合わざるを得ない今この状況下で、それを行動で示すには、地方議員さんの役割がとても重要だと思うのです。

そりゃね、地方議員さん、大変だって聞いてますよ。お金もない人手もない。それほど力があるわけでもない。横断歩道ひとつ作るのに五年十年かかります。保育園のおむつ持ち帰らなくてオッケーですよってルールに変えるのに三年五年かかります。そんな話は山ほど聞いてますよ。

でもね。街に出て、いろんな所に足を運んで、いろんな人の話を聞く。声を聞く。思いをちゃんと受け止める。僕みたいな若造にいちいち言われることじゃないと思うけれども。そういう基本中の基本、当たり前の活動っていうのが、今ものすごく重要性を増していると僕は思ってるんです。

だから頑張ってくださいと。そういうことを言いたくて、この記事を書きました。

以上です。