中国国家電網公司とは?ChatGPTさんと一緒に調べた結果

本件について。

これは「資料にロゴが入っていた」ことが問題ではなく、中国国家電網公司の息のかかった人物が日本のエネルギー政策に関わっている可能性があるとマズい、という話です。

「そんなにリスキーな話なの?」
「いつもの嫌中派がイデオロギーで叩いてるだけじゃない?」

という疑問もあったので、中立性に定評のあるChatGPTさんと一緒に調べてみました。

結論から言うと、アメリカのCSIS(戦略国際問題研究所)、アトランティック・カウンシル等の研究機関や公的セクターから、中国国家電網公司の国際的な動きについて、経済安全保障の観点から警戒するレポートが出ています。

以下、筆者とChatGPTさんのやり取りです。


筆者:中国の国家電網公司について教えて下さい

ChatGPT:中国の国家電網公司(State Grid Corporation of China、SGCC)は、中国最大の電力会社であり、世界最大の電力公益企業の一つです。2002年に設立され、中国中央政府が所有しています。国家電網公司は、中国の電力伝送、配電、および電力販売を担当しており、中国の電力システムの安定と発展に不可欠な役割を果たしています。

この会社は、特に高圧と超高圧の電力伝送線の建設と運用において、国内外で多くの先進技術を導入しています。中国の急速な経済成長とともに、国家電網公司は国内の電力網を大幅に拡張し、改善してきました。また、再生可能エネルギー源の統合にも力を入れており、中国が2020年代に向けて炭素排出量の削減とクリーンエネルギーへの移行を加速させる上で重要な役割を担っています。

国家電網公司は国際的にも活動しており、アジア、中東、南米、アフリカなど、世界中の多くの国と地域でプロジェクトを展開しています。これには、電力インフラの建設、管理、そして技術的なサービス提供が含まれます。国際展開を通じて、中国の電力業界の影響力を世界的に拡大しています。

筆者:この企業の国際的な展開状況とその評価について知りたいです。特にアメリカをはじめとした西側諸国において、どのように捉えられているでしょうか。また、グローバルサウスにおいてはどうでしょうか。

ChatGPT:国家電網公司(State Grid Corporation of China、SGCC)の国際的な展開は、中国の「一帯一路」イニシアティブの一環として、アジア、オーストラリア、ラテンアメリカ、ヨーロッパ、アフリカにおいて顕著です。特に、フィリピン、ポルトガル、オーストラリア、ブラジル、チリ、エチオピア、モザンビーク、ギリシャでのプロジェクトがあります。これらの地域での活動は、電力伝送と分配、再生可能エネルギーの開発、スマートグリッド技術の実装に焦点を当てています​​​​​​​​。

https://en.wikipedia.org/wiki/State_Grid_Corporation_of_China

https://interpret.csis.org/translations/leading-the-way-in-serving-belt-and-road-construction-state-grid-international-development-limiteds-path-to-overseas-business-expansion/

https://archive.internationalrivers.org/campaigns/state-grid-corporation

https://www.csis.org/analysis/ccp-inc-greece-state-grid-and-chinas-role-greek-energy-sector

西側諸国、特に米国や欧州における国家電網の存在は、経済的な影響力を拡大する中国の一環として慎重に見られています。国家電網の海外進出は、技術や経営ノウハウを輸出し、中国の企業運営モデルを国際的に展開する機会と見なされていますが、一部の国では国家安全保障に関わる懸念から、その展開を巡って警戒感を持つ声もあります​​。

https://www.csis.org/analysis/ccp-inc-greece-state-grid-and-chinas-role-greek-energy-sector

一方、グローバルサウスにおいては、国家電網のプロジェクトはしばしば歓迎されています。アフリカやラテンアメリカの国々では、インフラ開発の必要性が高く、国家電網による投資は電力供給の安定化や経済発展に貢献しているとされます。特に、ブラジルやエチオピア、モザンビークでのプロジェクトは、それぞれの国の電力インフラ強化や再生可能エネルギーへのアクセス拡大に貢献しており、これらの国々にとっては肯定的な影響をもたらしていると見られています​​。

国家電網の国際的な展開は、中国のグローバルな影響力を象徴しており、その活動は経済発展、エネルギー供給の安定化、そして再生可能エネルギーへの移行に貢献する一方で、その拡大は政治的、戦略的な意味合いも持つと考えられています。

筆者:ありがとうございます。引き続き、国家電網公司について経済安全保障の観点から調査を続けましょう。国際的な機関、政府、公的セクターから、何か示唆する情報やレポートはないでしょうか

ChatGPT:国家電網公司(SGCC)に関する経済安全保障の観点からの情報を探ると、その国際的な影響力と戦略についていくつかの重要な視点が浮かび上がります。SGCCのグローバルな電網統合計画は、中国の一帯一路(BRI)イニシアティブの一環として推進され、2030年までにBRI参加国でのエネルギー投資が27兆ドルに達すると見積もられています。特に、電力網建設への投資は7兆ドルにも上り、2億人以上の新たな雇用創出が期待されています​​。

SGCCの取り組みは、クリーンエネルギー源からの電力を遠隔地へ輸送し、炭素排出量を大幅に削減することで、環境負荷の低減に貢献しています。例えば、SGCCの報告によると、同社は900テラワット時以上の持続可能なエネルギー源からの電力を輸送し、二酸化炭素排出量を8億2000万トン削減しました​​。

また、SGCCは世界的な電力網、すなわちグローバルエネルギー相互接続(GEI)の構築を目指しており、このシステムは2050年までに世界中の持続可能な電力源からの電力を配布することを目的としています。この取り組みは、再生可能エネルギーからの電力を使用し、高電圧技術を利用して送電することで、化石燃料の使用からクリーンエネルギーへの転換を促進します​​。

SGCCのこれらの取り組みは、中国がグローバルなエネルギー分配において重要な役割を果たすことを目指していますが、その影響力の拡大は国際社会において様々な評価を受けています。経済安全保障の観点から見ると、SGCCのような企業の国際展開は、受け入れ国のエネルギー安全保障や経済発展に寄与する可能性がありますが、同時に一国のエネルギーインフラへの影響力が強まることによる地政学的リスクも考慮する必要があります。

筆者:これらの地政学的リスクについて言及する具体的なレポートを探してもらえますか

ChatGPT:中国国家電網公司(SGCC)のグローバル展開と、そのような取り組みが地政学的リスクにどのように関連しているかについては、多面的な懸念があります。これらはエネルギーの安全保障、サイバーセキュリティ、そして政治および経済的影響力の増大といった問題に触れています。

SGCCのグローバル展開の中核にあるのは、中国の一帯一路(BRI)イニシアチブの下での大規模なインフラ投資と開発です。アトランティック・カウンシルは、SGCCのグローバルエネルギー相互接続(GEI)のような取り組みが、経済的な企てだけでなく、広大な経済空間にわたる中国の影響力を拡大する戦略的な動きを表していると指摘しています。これは、中国のより広い政策目標と一致しており、UNFCCCやUN 2030アジェンダなどの既存の国際体制を活用して進められています。

SGCCのグローバルな電網統合を推進することで生じる地政学的リスクのもう一つの側面は、「債務の罠外交」と中国主導のインフラプロジェクトに関連する基準への懸念です。送電およびスマートグリッド技術への投資は、エネルギーの安全保障や技術供給チェーンに対してもその影響を及ぼし、地政学的な風景をさらに複雑にしています。特にアメリカは、世界のエネルギーインフラにおける中国の成長する影響力に対応して、自国の電網の改善や中国の拡大に対処するための外交政策を策定する上で、自身の課題に直面しています。

中国の産業政策と国際電力貿易へのアプローチも地政学的な風景を形作っています。SGCCが推進するGEIや、グローバルな送電市場への投資は、中国のエネルギーセクターにおけるリーダーシップの位置づけを固める広範な戦略の一部です。これには、中国の公益事業体による海外投資の大波や、特に超高圧(UHV)技術のための世界的な技術基準の確立などが含まれます。これらの取り組みは、SGCCのグローバルな活動と中国のエネルギーセクターにおけるより広範な戦略の地政学的なダイナミクスが、国際関係において注目され、潜在的な競争の領域であることを示しています。

https://www.atlanticcouncil.org/in-depth-research-reports/report/international-grid-integration-efficiencies-vulnerabilities-and-strategic-implications-in-asia/

https://reconasia.csis.org/global-energy-interconnection/