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抱えているもの

昔を思い出してばかりいる時期と、今目の前にあることしか考えられない時期とがある。
昔を思い出すときは、生活が落ち着いているとき。
今しか考えられないときは、今やっていることに必死なとき。

今は仕事でもプライベートでも新しく手掛けていることがあって、それに必死なときなので、今しか興味がない時期のはずなのだ。
だけど夏休みという時節柄なのか、最近、自分の小さかった頃のことをよく思い出す。

子どものころはたいていのことを信じて生きていたと思う。
そのまま大人になる強さのなかったわたしは、いろんなものを身に付けて体重以上のものをずっしりと抱えている。
それらがあるからこそわかるもの見えるものもあるけど、まあそんなのなくても大勢に影響はなかったのかもとも思う。もっと身軽になってもいいのかも。

身軽なあの世から来たばかりの幼児と、身軽になってあの世に旅立つ高齢者は気が合うのかもしれない。

死者たちはもう帰りました。

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