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無目的の旅

中学や高校のころ、試験が終わったらあれをやろうと思っていてもいざ試験が終わればやらないってことが多々あった。そんな感じで、どこか旅行に行きたいなーと最近頻繁に思うのは、自粛や自分の体調などを理由に今行けない(行きづらい)からかえってそう思うのか。

ドイツやイギリスに行きたいとは思っているけど、そんな大それた旅行じゃなくても、日本国内で今まで行ったことのないところにちょろっと行きたい。
国内旅行だとなぜかわたしは同じところに2回行ってしまう癖がある。べつにハマったというわけではないのになんでだろ。だから行ったことのないところ。

絶対に見たい観光名所などはとくにないので、歩いて移動できるような一つの街に一週間くらい滞在したい。その滞在のなかで美術館に行ったり、図書館を覗いてみたりしつつ、東京にいるのと大して変わらない生活をしたい。

その土地の名物料理を出すような店もいいけれど、スーパーのお惣菜をチェックするのもおもしろそうだし、なんならサイゼリヤでもいいしはま寿司でもいい。アーケードのあるあんまり活気のない商店街をぶらついて、うらぶれた喫茶店に入るのもいい。
あとは適当に在来線に乗って適当な駅で降りて、住宅街を目的なく歩いて、自分がここんちの子だったらみたいな妄想をしながらぷらぷらするのもいい。

そういえば以前、ある県に住む友人を訪ねていったことがあった。県庁所在地から車で1時間半くらいかかる海辺の街でいいところだった。
高速道路からは見られない景色を見ながら帰りは電車で帰りたいというのを、電車なんか乗ったってなにも面白くないわよと猛反対されて、結局車で送ってもらったことがあった。乗りたかったな。
だから地元民のおすすめはあえて聞かない。彼らにとっては当たり前すぎてつまんないかもしれないけど、あるいはある店は彼らにとってはたいしたことないかもしれない。だけどわたしにとってはおもしろいかもしれないし、そのお店にとにかく興味があって入ってみたいということもある。

どんなこともそうだけど、やってみてつまんなかったらそれでいいんではと思う。つまんなかった、おいしくなかった、使いにくいといった損の可能性をいちいち気にしてたら、そしてその期待値とちがった経験を損した損したと言ってたらなんもできないでしょ。

おっと偉そうになってしまった。とにかくわたしは自分の気の向くまま、のんびりした旅行をしたいのだ。
豪雪地帯の温泉旅館に泊まって、温泉入って、部屋でテレビ見たり本読んだりして自堕落湯治もしたい。仕事なんてしません。ワーケーションとか言うけど、なんで自腹きって仕事しないといけないの。

それで、お食事は豪華じゃなくていい。朝はトースト、昼はおそば、夜はいわゆる「旅館の朝ごはん」というカスタマイズ可能なところってないかしら。
ある旅館の宣伝がしつこく表示されるので、試しに予約を入れようとしてみたら、一人ではダメっぽかった。一人でも泊めてよ。

グーグルマップには地方の行きたいお店とか、翻訳小説に出てきた興味ある海外の都市を保存しているので、旗マークでだんだん地図が見えなくなってきた。旗マークが消えるのはいつになるんだろう。


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