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ただの日記

今年は元日とnoteを書く日が重なった。新年早々ネガティブなことを書くのもアレなので、ノープランでつらつらと書き始めてみる。

数年前に一人のお正月をし始めてから、新年におせちなどを食べなくなった。出されれば食べる程度の好き加減だし、そもそも作り置きのものがあんまり得意じゃないんで。毎年百貨店の催事にやってくるお店でお正月っぽいものをいくつか買うのがここ数年の恒例になっていたけど、今年はそれもやめてみた。

しかし、どういう風の吹き回しか今年はお雑煮は作ってみようかと思いたった。餅がいくつも入ったのを買っても食べ切れないので、1回で食べ切れるよう小さな鏡餅を買ってきた。
東京の1月1日はいつも晴れていて(雨や雪が降ったという記憶がない)、実家にいたり帰省したりしていた頃は、朝起きて居間に行くと太陽の光が部屋に差し込んでいて、お雑煮に使う出汁のいい香りが台所から漂ってきて、陽の光と出汁の香りのセットで「あー正月だなー」と思うのだった。

昨日は年越しそばのために煮干しを水に浸けておいたのだが中止になったので、今日のお雑煮にそれを使った。でも実家は昆布を使っていたからあの香りと風味だったんだなと後から気づく。
年越しそばを中止にしたのは、天ぷら類がどの店でも2個入りか詰め合わせしか売っていなかったからだ。
前に住んでたところの近くのコンビニは、大晦日には「緑のたぬき」的なものがレジ横に山積みにされていたけど、ここらへんのコンビニはごくごく通常営業でお客さんもいつもより少なく、住民層の違いよ……。
「緑のたぬき」でもいいし、家にある材料でもお蕎麦は作れたのだけど、そういう気分でももはやなく、そうしたらもうお寿司しかないなと思って、魚屋さんでお寿司を買った。

今はすべてのお寿司がさび抜きになっていて、皆さんどうやって食べているのだろうと食べながら思う。
海外のひとが(回る)お寿司屋さんで醤油にわさびをどっちゃり入れてどろどろにしているのは昔から見かけていたけど、今はそれが日本でもスタンダードになってるのかしら。わたしも持ち帰り寿司のときは結局そうしちゃってるけど。

ところでわたしはちょっと醤油にうるさいので、おいしい(回らない)お寿司屋さんに行っても、醤油が普通のだとがっかりする。
だけど、昨日お寿司を食べてる途中で醤油がなくなって、継ぎ足すのもめんどうなので、残りの2貫をそのままで食べたらけっこうおいしいことに気づいた。噛んでるうちに魚の旨味がにじみ出てくる感じ。端っこ10分の1くらいのスペースに醤油をちょんと付けるくらいがちょうどいいのかもと思った。

雑煮に話を戻すと、こんなに長く生きてるのに作るのは初めてで、やったことないことって無限にあるなと思った。いろいろ経験したと言っても、経験してないことのほうが圧倒的に多いのは当たり前だね。それに多いから偉いとか偉くないというわけでもないし。
「物より経験!」てなことが言われて久しいけど、ブランド品を見せびらかすことが、「俺はこんなことやったんだぜ」ってことをSNSなどで披露することに変わっただけで、ベクトルが常に他者(からの承認)に向いてるのは同じなんだから、だったらどっちでもいいじゃないのと思う。彼らにとっては経験したという事実だけが大事なのであって、経験しているたった今の瞬間に彼らの心はそこにはないんだもの。

あらやだ、やっぱりネガティブなこと書いちゃったわ。ここらへんでやめときますね。
今年もよろしくお願いします。

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