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断捨離って一生やるのかな

このたび引越しをした。前回の引越しは2011年7月だからちょうど11年ぶりになる。
長い間引越しをしていなかったので、いろいろなシステムが変わっていた。前は一人暮らしでも引っ越し屋さんのスーツを着た営業さんがわざわざ家まで見積りに来ていたし、銀行の住所変更はATMの脇に置いてあったハガキに記入して送っていた。
今や(コロナのせいもあるのだろうが)引越しの見積りはアルバイトみたいな女の子が電話でこちらの持ち物を根掘り葉掘り聞いて金額をはじき出し(11年前に利用した記録が残っていてびっくりした)、引越し後のダンボール箱の回収は有料になっていた。
銀行にはネットで自分の顔や運転免許証を撮影する方法で変更届をするので楽は楽なんだが、免許証の撮影がなかなかうまくいかなくてムキーッとなった。

知ったからといってなんだって感じだけど、引っ越さなければ知らなかったことを知ることができてそれはそれで楽しかった。
家に限らず一つ所に留まり続けていると、変化の激しい今の時代はこうやって知らないことがどんどん溜まっていくんだろうな。

溜まるのは物も同じだ。ずっと同じ家に住んでいると、そして前の住まいは狭い割に収納スペースが抜群(約2mの廊下の片側壁面がすべて収納)だったので、使わない物がけっこうあったということに引っ越しを機に気づくこととなった。
だいたいオリンピック周期で大々的な断捨離をしていたし、主に洋服については小さな断捨離もちょこちょこしていたので、うちにはいらないものはないと思っていたのだが、大きな勘違いだった。
たしかに洋服はわりに整理されていたのだけど、こまごまとしたものでほとんど使っていないものが結構あった。新居は前の住まいほど収納力はないので、引越した後にさらに断舎離するはめになった。
思い入れがあったり買うときに高かったものは躊躇しがちなので、断捨離をテーマに書かれた本やブログを読んで気持ちを盛り上げた。
以下、整理したもの。

  • 一眼レフボディとレンズ
    数年前までよく使っていたけど、重いし出かけることも少なくなったので、カメラ屋さんに買い取ってもらった。父のお下がりの三脚も不燃ゴミで処分。

  • アルバム
    業者さんにデータ化してもらい、本体の処分もお願いした。データ化の必要すらないかなと思ったけど、3歳のかわいいわたしを見たら取っておきたくなった。ちなみに卒業アルバムは引越し前に捨てた。
    ところで、デジカメが普及して以降に生まれたひとはアルバムなんて持ってないのかしら。


  • 紙で見たい本を持っているシェルフに入る分だけ残して、こちらも業者さんにデータ化を依頼。壁一面が本棚っていうお家に憧れもするけど、そんな広さもないのでやや後ろ髪を引かれつつ実行。

  • 紙の取説
    メーカーのサイトにPDFが上がっているものは処分。PDFがないものはお正月にでも自分でスキャンする予定。んなことしなくても、いっそ写メでもいいかな。


  • 同じような容量の鍋があるのは処分候補に。大事にしすぎてあまり使っていなかったほうをこれからは使おうと思う。
    しかし、処分候補のIKEAの鍋は20年近くがんがん使ったけどまだまだいけるし、シンガポールで買ってちょっと思い入れがあるのですぐには捨てない。

  • 紙の時代の給与明細
    そんなもん取ってあるんだ!? って感じだけど、自分の年収の推移を忘れないようにと思って取っておいた。だけどもういいかなと思って処分。こういう個人情報がふんだんに入ったものは、ある程度溜まったところで溶解処分に頼もうかと思う。
    昔の明細ちょっと見てみたら、20代のときに働いてた会社の給与が安すぎてびっくりした。社長に気に入られてたのでボーナスも10ヶ月くらいもらってて、当時はけっこう満足してたんだよな。足るを知りなさい今の自分。

  • その他書類
    同上

汚部屋は勘弁だけど、物が多い家には憧れる。ごちゃごちゃしてるけど汚部屋じゃない家ってなんか落ち着くのだ(引越しを想像すると気が遠くはなるけど)。
だけど、自分の家がそうだと落ち着かない。ほこりも溜まるから掃除も大変だし、坪単価何百万という世界で物のためにスペースを割くのはもったいないと思ってしまうのだ貧乏人は。
もちろんその物たちが所有者にとって重要なもの(たとえば学者が持つ膨大な量の本とか)ならそこに家賃的なお金を割くのは当然だけど、使わない物たちに地代を払うなんてありえないと思うのだ。

今回の引越しのメリットはより身軽になれたこと。とは言え、どんなに厳選して買い物してもまたいらない物は増えてしまうと思うので、死ぬまでやるんだろうな断捨離。

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