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地味で無欲でなに考えてるかわからないらしいわたし

縁あってタロット占いをしてもらった。10分1000円ならいいかなというデフレ的考えもあって。

占ってくれたひとは、ユング心理学系のタロット占い師(そんなのあるのか?)らしい。
妙に不思議なことを言わない代わりに、ああ、ものすごく心理学っぽいなと思った。
というのは、言われたことが、この占い師がわたしをどう見ているかとイコールなんだなと思ったから。「相手が腕を組むしぐさをしたら、あなたは拒否られている」みたいなのと同じ感覚。もっと高度なんだろうけど。

「(希望や要望を口に出して言わないから)なに考えてるかわからないひとだと周りのひとは思っている」
「(細木数子も言ってるけど)洋服やお化粧で着飾るとナメられないようになるわよ」

10分の間にいろいろ言われたけど、この2つは生まれて初めて言われた。
わたしは口数がそれほど多くないし、ひとにあれやってほしいこれやってほしいと言うのは得意じゃないけど、「なに考えてるかわからない」と言われたことはないし、最初はナメてかかってくるやつもたまにいるけど、そういうやつらには女子力アップではなく、仕事でギャフンと言わせて生き延びてきた。
いや、それよりもまさか細木数子が引き合いに出されるとは!(まだご活躍中なの?)

なにはともあれ、このおばさん(占い師)には、わたしのことをなに考えてるのかわからない人間に見えるし、なんだか下に見たくなるタイプに見えるんだろう。
おばさんがわたしに対して、実際にそうだというわけではなく、わたしの振る舞いが、「心理学的」にそういうひとに見せるということ。

もうひとつ初めて言われたのが、「欲がないのね。だから遊ぶところも仕事するところもどこでもいいひとなの」だ。

そうかな。たしかに物欲はものすごく落ちているけど、自分の人生これで終わらないわよっていう欲はあるつもり。……だった。
だけど最初に「今日はどんなことを訊きたいか頭のなかで唱えてください」って言われたとき、なにも出てこなかった。
訊きたいこと考えといてって言われてたのに、忘れてた。考えなきゃ出てこない。

占ってほしいことがあるから占ってもらうのが占いってものなのに、なにやってんだろう。
「今日タロット来るよ」「わー、タロットってやったことないー」みたいな、まるでサーカスを見に行くみたいなノリだったので、タロットを受けることが目的になっていた。

占ってほしいことがないってことは、手に入れたい未来がないってことだから、おばさんの言う「欲がない」、これだけはそのとおりだなと認めましたでございます。


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