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お腹!

便秘外来に再び通い始めた。去年の夏にも別の病院の便秘外来に行ったんだが、あまり改善されないので3回くらいでやめてしまった。便秘というよりも、腸の全般的な不調をなんとかしたかったのだが、最初の病院で諦めてはいけなかった。
医療に限らず、どうもわたしはそういうところがある。だめなものを一般化してしまって、別のものにさっさと切り替えるという発想に欠けている。
そんなことも忘れていたときに新しい情報をたまたま得て、改めて通い始めた。

しかし今回は自由診療なのでお高い。初回は諸々検査してもらうのもあり、2万円超え。2回めも1万円近く払ったが、自分の肉体にケチることもないでしょ、タバコやお酒みたいな体に決していいとはいえないものにお金を使う(しかも税金まで払って)よりよほどいいじゃないと自分に言い聞かせる。
というか保険診療というのは、症状があるとか数値が悪いとかいうものにしか適用されないっぽい。以前、漢方薬も保険の適用外にするという話があったけど、予防的な医療はすべて自費でやってねということなんだろうか。

話がそれた。しかし今回の治療はかなりつらい。病院でも「腸活♪」とか謳ってるけど、そんな生ぬるいもんじゃない。(以下、やや尾籠な話)
処方される複数の薬のうち、おそらく酸化マグネシウムがかなり来ている感じで、初日の夜に飲んだあとの翌朝は見事に水状の下痢(以後「ピーヒャラ」という)になり、1分おきにトイレに行っていた。
腸の病気で通勤電車が怖いとか、途中の駅のトイレの場所を全部把握しているというひとがいるが、その気持がよくわかった。まじめにトイレマップ作ろうかと思った。
医師&看護師によれば、1ヶ月以上してからやっと薬が効いてくるひともいるから、1日でピーヒャラになるのは、腸の感受性がいいほうだとのこと。今は出す時期だから、水様便のとき以外は薬は減らさないでねとも言われた。

しかし、50年生きてきてピーヒャラになんて50回もなっていないから、慣れていなくてつらい。
なぜテレワークができていたときに始めなかったのかと自分を責めたくなる。頻回なトイレ離席に加え、静かなオフィスにお腹がぐるぐる鳴る音が響く。加えてお水もこまめに飲まなければならない(1日に1.5〜2リットル)。だれもなにも言わないけど、病気なんですよ病気と心のなかで言い訳しつつ開き直るしかないと思っている。

食事についても発酵食品や水溶性食物繊維を多く摂るようにと言われているサプリメントも処方されるのでそれも規定を下回らないようせっせと飲みつつ、ぬか漬けと味噌汁は毎日食べ、米に大麦を混ぜて炊き、なるべく塩じゃなくて醤油で味付けしたりと、かなりちりつも的で効果が未知数な努力をしている。
腸閉塞になりやすいのであまり野菜を多く食べられないから、スープにして野菜を摂るしかないかと思っているが、先日ドラッグストアで高齢者用の離乳食みたいな商品が目に入ったので、思わず買いそうになった。

治療を始めて以来、お腹はだいたいいつも張っていて、かつ地味に痛い。QOLを上げるために治療を始めたのに今現在はQOLが爆下がりしている状況なんだが、腸内環境が改善される段階だから辛抱しないといけないらしい。
こういう状態では、長年の習慣で染み付いた根性で仕事はなんとかできるものの、プライベートがおろそかになる。行動力とか判断力がかなり落ちて、先送りしてしまうことが増えた。どこかに出かけるのも億劫になり、料理をする気にもならない。

健康であっても体にまったく違和感がないときってあんまりないと思う。痛みなどわかりやすい症状だけじゃなくて、肩がこったとか寝違えたとかやや胃もたれするとかちょっとかゆいとか、よくわかんないけどなんとなく違和感があるのが日常になっている。
そうすると気づかないうちにそっちに意識がもっていかれて、集中力とか行動力がなくなるだけじゃなくて、イライラしたり前向きになれなかったりしてしまうし、ものごとについてよくも悪くもあんまり考えなくなる。いや、悪いことばかり考えるかも。
こうして肉体の状態が行動や思考に如実に影響するのを実感する。「病は気から」というのは大嘘で病は体からなんだと思う。
ドーピングして元気ハツラツにならなくてもいいから、毎日違和感のない体を目指して今日もピーヒャラが行く!

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