今の部屋に越してきて、この7月でまる9年がたった。備え付けのエアコン以外の家電はすべてそのときに買ったので、このひとたちがいつ揃いも揃って壊れてしまうのか、少し前からひやひやしていた。

予測はあたり、冷蔵庫がおかしくなった。今年の2月に冷凍室のものが柔らかくなり、凍っていないことがわかった。
修理は平日・休日も混み合っていてすぐに来てもらうことはできないようだったけど、どの時間帯でもいいんなら1週間後に訪問可能という選択肢があったので、一日待たされる覚悟で予約した。運良くお昼前には修理のひとが来てくれた。
故障の原因はガス漏れとのことで、5万円くらいかかっちゃうけど、直せばあと5年くらいは使えるでしょうとのことで、修理をお願いした。けっこう気に入ってる冷蔵庫だし。
冷蔵庫だけは急に壊れたら困るし、かと言って毎日使うものを慌てて買うのは危険すぎるので、次は壊れる前に算段をつけておこう。5年後のリマインダー設定しておくか。

洗濯機はたまに脱水がおかしいことがあって少しお疲れ気味だった。そのタイミングで母の遺産をもらった。買ってからまだ1ヶ月くらいしかたっていないらしいドラム式洗濯機だったが、姉も買い替えたばかりとのことで、あんたもってきなさいと言ってくれたので遠慮なくもらった。
輸送費と古い洗濯機の引き取り代で無印良品の縦型洗濯機が買えるくらいだったけど、こんな20万円近くもする洗濯機はケチなわたしは絶対に買わないので、本来ならできなかったであろうお高い洗濯機を使うという経験をさせてもらっている。おそるべし高齢者の経済力。
新しい洗濯機では、今までクリーニング屋さんに持っていってたものも洗えるのが一番助かっている。それから、乾燥機能の一つとして「消臭除菌」というのがあるのだけど、この長雨で臭いがついてしまった洗濯物を半信半疑で「消臭除菌」にかけたところ、臭いが消えたのには感動した。

あとの家電ではコードレス掃除機がやや怪しくなってきたけど、いざとなったらクイックルがある。動かなくなるか、あまりにもすぐに充電が切れてしまうまでは使おうと思う。

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久しぶりに新しい家電を見て、よくもこれだけ押すところがあるものだと感心した。差別化を図るためか、価格を上げるためか、ユーザーのためかわからないけど、「あったらいいな」を取り入れていった結果、日本メーカーの家電は機能的おデブさんになってしまった。余計な機能があれこれ付いていて使いにくいって声もある。だけど、取説を全部読んでいろんな機能を一通り使ってみると、けっこう便利に使えると思う。
たまにしか使わない機能であっても、洗濯物の臭いが消えるといったような、いざというときに役に立つこともある。今まで安い機種しか買ってこなかったので、不便なことをしていた面もあったなと改めて思う。

ある機能はいろいろ試してみたいタイプなので、年寄りが買った高価格・高機能の家電は、子どもの頃に新しいおもちゃを買い与えられたときのように、今わたしが楽しませてもらっている。どうもありがとう。