たんぽぽは地の糧詩人は不遜でよし  寺山修司

大地の恵みとして、どこにでも生える逞しく明るいたんぽぽを挙げる。詩人も、自然の恵みをたっぷりと吸収して逞しく明るく生きるべしと鼓舞する。文明の築き上げた善悪と生命そのものの発露としての情熱との均衡の微妙なバランスが崩れたとき、どちらに傾くか。最先端の感覚を研ぎ澄ませた先には不遜とも思えることばとなって湧きいづるものである。新しい感覚の最先端には、斬新なイデアの扉が開かれ、眩しく光り輝いている。

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