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〈播州寝覚 跳びあへず渦巻く鮎のひねもすなる哉〉






兵庫県闘竜灘を訪れたのは今回で3度目
気付かずに車で素通りしていた場所があります



この句碑が建っている場所は瀧ホテルがあった場所
河東碧梧桐(※)がこの地で鮎のことを詠んだ句です


※かわひがし へきごとう

正岡子規に野球を教わったきっかけで同級生の高浜虚子と一緒に門下生となる

後に新傾向運動を展開し季語を用いない荻原井泉水(種田山頭火、尾崎放哉の師)と分かれる
自作を「短詩」と称したのも彼でした
因みに私も短詩という言葉を使用しています

晩年、碧梧桐は無季語を認めています


こちらはお隣の敷地にありました



ここ闘竜灘は日本一早い鮎解禁日でも有名です



盟友兼パトロンの川西和露の記録からお借りしたものです

​(大正5年)
  二十八日 瀧野闘竜灘 瀧ホテル大会
  二十九日 赤穂華岳寺、城址見物、龍野梅玉泊
  三十日  鵤太子寺  姫路白鷺城、姫山公園 井上楼歓迎会

瀧野 赤穂 龍野 姫路 と旅をしていますね


碧梧桐は短詩というだけあってロマンチックな句もあります
あぁ素敵

では河東碧梧桐の代表句と共に水量が多く橋が分断されてしまった画像をお届けです





赤い椿白い椿と落ちにけり





千編を 一律に飛ぶ 蜻蛉かな






正月の日記 どうしても 五行で足るのであって





ミモーザを活けて 一日留守にした ベッドの白く





君を待たしたよ 桜ちる中を歩く





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