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聞いてみた#9: 漁港で会いましょう

先日、ふと思うことあってこんな記事を書きまして。

何かを面白くないと思うことについて

基本的に、「何かを面白いと思っている人」の話を聞くのが好きです。

その「何か」は、できるだけ自分が知らない世界のほうが、より興味深い。

趣味が合う人と「あれいいよね」と確かめ合うのも居心地がいいんですが、(とりあえず現時点では)あまり理解できない世界を、自分よりもずっと先にその魅力を見つけて、面白がっている人というのは必ず自分に見えていないものが見えているはず。そういう目線で聞いてみると、だいたいどんな分野の話もなにかしら自分の視野を広げてくれるヒントがあります。

今回は、そういう人に聞きたいなあと思っていたところ・・・

いました。そういう人。

あ、写真間違えました。こちら。

その道では知らない人のいない、この方。

漁港の魅力について、あらためて聞いてみました。

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ーー 漁港に興味をもったきっかけは?
よく釣りをするのかと聞かれますが、釣りしないんですよね、私。
もともとドライブが好きで。休日になると好きなラジオとか音楽とか聴きながらドライブしてたんですね。目的地があるわけでもなく「とりあえず北」とか「とりあえず10号線」とか。んー、ラジオを聴くためにドライブしていたのかもしれません。
目的地を決めていないので、港に行き詰まるんです。で、そこで大体「帰るか」ってなる。時間的に福山雅治のSUZUKI TALKING F.M.の時間でした。あ!MBCラジオも聴いていましたよ!
ある日、「とりあえず南」で走ってたら、坊泊漁港にたどり着いたんです。そこの夕日と港町の雰囲気がすごく素敵で。車を停めて眺めてました。その時「そういや、いつも港でUターンするなぁ」と気づいて。漁港を意識しだしたのはそれが始まりだと思います。
それから何気なく「漁港ってなんだろう」って調べたらこれが結構面白くて。種類だったり鹿児島にどんだけあるかとか、調べるほど面白くなって…現在ご存知の通り、よくわからない形態にたどり着きました。

ーー漁港のどういうところに惹かれてますか?
海の近くで育ってないので、私にとっては海辺の風景が非日常なんですけど、漁港の方々はそれが日常と言いますか誰かの日常にこっそり紛れ込んだ不思議な感覚と言いますか(語彙力
昔から人が生活している場所、歴史がある場所だとも思います。当たり前なんですけど「空港よりも遥か昔からいろんなものが行き来した」みたいなとこに感動してます。

ということでなんか好きです。
あ、あと猫に会えます。

ーー漁港初心者に、まず漁港の魅力をわかってもらうとしたら、何から勧めますか?
難しいですね。私が魅力的だと思ったきっかけが偶然だし。あまり人が面白がならない妙なところに面白みを感じる人間みたいなので(自覚はないですが)「面白いから勧めます!」より「漁港行ってみて!自分が面白いなって思ったとこ教えて!」って思ってます。「そうか!そこもあるね!」「そこー?」とか言って盛り上がりたい。
まあ、イベント、お祭りがあれば行ってほしいですね。漁港の魅力が詰め込まれた日だと思うんです。グルメに興味のある方なら漁港近くの食堂巡り。

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相変わらず漁港愛にあふれつつ、最近全然漁港に行けてない、という大漁バタ子さんでした。

バタ子さんに教えてもらったことのひとつが、「第○種漁港」という漁港の分類。第1種漁港は「利用範囲が地元漁業を主とするもの」という意味だそうです。

ちなみに第1種~第4種までと、特定第3種という分類があります。

これ知ってから、とりあえず漁港に行ったら第何種か探すようになりました。なるほどそういう漁港なのね、ということがなんとなくわかります。

同じ目線で漁港を楽しめるところまで行けてはいないのでしょうけど、「何かを面白がってる人を面白がる」という姿勢は少しずつ自分の幅をひろげてくれるんじゃないかなあというお話でした。

ちなみに姶良市の重富漁港では、毎週日曜日の16時から「夕市」が行われています。新鮮な魚が購入できるのですが、ちょっと早めに行かないとあっという間に売り切れになってしまうことも。地元の方々で20年に渡って行われている漁港イベントです。

そろそろ立春、徐々に暖かくなってくることでしょう。
時間をみつけて、お気に入りの漁港に出かけてみましょうか。

以下、購入いただいても追加の記述はありません。
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