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一度別れた代償が2400万だった話



最後の花火になるかも…と思いながら2人でした花火。
確かお付き合いを始めた4年前の夜も、木造アパートの敷地で手持ち花火をした。夏の匂いがした。


久しぶりに書くnote。お久しぶりです。目まぐるしい日々を送りながらなんとか生きています。
どれくらい目まぐるしいかって、あれやこれやと沢山あるんだけど一つはタイトルの通り、一度別れた代償が2400万だった。
2400万。に、2400万?!?!
どういうこと?!?!
わ、笑うしかないな?!?!
私の最初の反応はこんなだった。

今からするのは、4月頭に別れた遠距離の彼氏との話。自分で悶々と考えていてもどこにも答えは見つからなくて、ちょっと脳内整理をしたい。してもいいですか?

時系列にまとめるとこう
・4月頭  彼氏と電話で別れる
・その後〜7月半ば  気になる人と連絡を続ける  
久しぶりに会える!と楽しみにしていたデートが思うように楽しめず、(やっぱり別れたあの人じゃなきゃダメだ、あの人なんだ)とビビッとくる(この直感が厄介だった?)  気になる人との連絡をやめる
・7月後半  元彼氏に突然「週末会いに行っていい?」とラインをし、新幹線でバビューンと東京へ
のんびりデートして(やっぱり一緒にいたいな、私が飾らずにいられるのはこの人だけだなぁ)と思う。心臓バクバクで想いを伝えて、分かってもらう。

これでハッピーエンドだと思ったよ。お互いの住む場所とか仕事のこととか、春に別れた時に「自分たちでは解決できない点」だと思ったポイントは、1からまた話し合って行こう。長いお付き合い&遠距離で他の人へ刺激を求めてしまった私だけど、「やっぱりこの人なんだ」と思える人とまた歩めることがすごく嬉しくて、思い切って会いに来て良かったと思った、心の底から。
「会いたくなったら会いにいきなよ」と背中を押してくれるインナージャーニーありがとう。
「何百回でも言うけど、相手に会いに行った方が良いですよ」と、悩む私に一言言ってくれた同期のお姉さんありがとう。


で、話はここから。
月曜はお互い有給を使って、前々から私が行きたかった蔵前のカフェでゆったりしていた。15時、帰りの新幹線に乗る1時間前。
「先に言っておくけど、別れた後に新しい投資に手を出したんだよね。2400万融資を受けたんだ」
と、「この前学生時代の友達と遊んだんだよね」のトーンで話し始める彼氏。それを聞いた私、目がテン。うん??投資???2400万??
そこからはその投資の話を聞かされ、あやうく乗り過ごしそうになりながらも「本当に俺でいいか、考えてみてね?」と彼氏にも心配され、目がテンのまま新幹線で帰ってきた。

聞いた話をまとめると、彼氏はもともと投資とか事業とかそういう業界の友達がいて、かねてから紹介されていた1つの投資にハンコを押したらしい。
数年前に新築マンションもひと部屋買ってそこに住み始め、「いずれは投資に回すんだ」と話していた。私はちっとも分からないけど、そういう世界があるんだなぁと思っていた。
毎月手元に残るお金を運用して資産を増やす、という考え方の私とはケタ違いの決断に驚いたけど(私は積立NISAやふるさと納税しかやっていない)。

で今回、私の別れたタイミングで「よし、そういうタイミングか!」と立ち上がってローンを組み(マンションもあるのに審査通るんかい)、動き出したみたいだった。
別れが直接の影響とは言わなかったけど、失恋の反動でデカい額の投資に手を出すなんて面白すぎるでしょ。って正直思った。自宅に着いた頃(なにこの展開…)と思ったらもう笑うしかなくて、笑っちゃった。


そんなこんなでよりを戻してから1ヶ月くらい経つ。
その投資のことを私なりに調べてもポジティブに書く記事は出てこなくて、カモにされてるんじゃないの…?と少し心配になる。
お金が絡むから友達にはあまり話す気にならず、いつも行く居酒屋のマスターと、60歳を過ぎたベテラン上司と、幼馴染にだけこの話をした。
うち2人は、あまり良い顔をしていない。だよね、私も友達にそんな相談されたら「その人大丈夫??」と思うもん。上司だけ「それだけ気の合う人ならそのまま信じてみたら?」と肯定してくれた。

地方育ち地方勤務の私やその周りが考えることは、都心でバリバリ働いて投資にも手を回す人たちとは違うのだと思う。
2400万+マンションのローン4000万に利子がついたら、一体どんな額になるんだろう。
いずれは私の住む県に転職してくれるらしいけど、今の大企業の年収と比べたらかなり下がるだろうとお互い読んでいる。どうするんだろう。
いかんせん、彼氏ほどのお金の知識が足りないから悩むにも限界がある。夜にYahoo!知恵袋で投資に対する冷たいコメントを読んで眠れなくなったり、お金の専門家のオンライン相談窓口を検索したりした。


お盆休み、台風の間を縫ってこちらに会いに来てくれた。
2人で庭で手持ち花火をした。夏の終わりを思わせる夜の涼しさと虫の声。ど定番だけど若者のすべてをスマホから流した。それを聴きながら彼氏は少し涙ぐんでいた。
その夜、もう一度ちゃんとお金の話を聞かせてもらった。彼氏は勝算があると思って融資を受けていること、長い目で見て資金を回収できると読んでいること、地方住まいの私には想像もつかないだろうと分かっていること。そんなことを聞いた。
6400万をローンとしか見られない私と、総資産と見る彼氏とに大きな壁がある。
「別れた時に、また1から人生の方向性を定めたんだよね。この年収ベースで生きていく想定で組んだんだ」
「戻ってきてくれて本当に嬉しい。でも、お金の考え方が合わない限りは2人で生きていくのは難しいと思う」と涙ながらに言われた。

春、私がくよくよ悩んだ末にこの人を手放していなかったら…と悔やんだけど、一度離れたことで、彼氏の良さと安心感がやっとわかったし2人で過ごせる時間のありがたみも大きく感じているし。何が正解で何が不正解なのかなんて、誰にもわからない。

結局夜のうちに私の答えは出ず、彼氏は東京に帰って行った。
あちらのプレゼンはすべて終わったから、あとは私が決めて欲しい、ということらしい。

私、どうしたら良いんすか?
(それくらいの野望を持っている人の方が面白そう)(バカでかい出来事にぶつかってもこの人ならどうにか解決しそう)(いやいや、全てがうまく回らない時の毎月の返済額を計算したら生活が死ぬ)(いざ結婚となった時に自分の親に理解してもらえるはずがない)と揺れている。ぐるんぐるん言っている。

一人暮らしは悠々自適で、1人で生活する分には特にお金に困ることもないから、お金の心配なんてこれまでしたことなかった。お金の心配で眠れなくなるなんて、私の人生にそんなマスがあるとは。
私、どうしたら良いんすか?  





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