見出し画像

ちゃんと、ちゃんとお別れをする



三連休の2日目、夜中にこれを書いている。
今夜くらいは…とハイボールをぐびぐび飲んでいる。
良いんだよ、今夜くらいは。私の自分史に残るかもしれない日なんだから。




秋の連休は復縁した彼氏(例の投資家彼氏)に会えるかも〜…と予定を空けていたのにまんまと会うのを断られ、この3日間は自分のためだけの時間を過ごしている。
この人とのことは前にもnoteに綴っていて(なんなら一度別れたことをきっかけにnoteを始めた訳です)、興味がある方はそっちも読んでいただければ、話の流れが分かりやすいかも。

1度目の別れ(初回の投稿)

なんで別れたのかを自分なりに言葉にして、別れを受け入れようとした頃(未遂に終わったんだなぁこれが…)

復縁してみたら彼のローンが増えていた話(生々しい額)


端的にまとめると、この人との将来が見えないな…→お別れ→他の人と関わってみて気づいたけどあの人しかいないや→ 逆プロポーズ覚悟で復縁を申し込む→あら、別れている間にあなたもそれなりに人生設計考えて投資を増やしていたんだね?!
という感じで、まあ、行ったり来たりな半年間だった。半年どころか、この人に関して言えば雲行きが怪しくなってきた2023頭からずっと曇り空だった。


この時期は仕事が忙しいらしいけど、どうやらそれだけじゃないらしい。
あんなに連絡がマメだった人が、まっっったく連絡をくれなくなった。
「仕事疲れたけど、声聞けたら疲れも吹っ飛んだよ〜」って仕事帰りの日付が変わる時間帯に電話をくれていた人が。
休みの日は「今からサウナ!」とか「ゴルフ行ってきた!」とか、どこで何をしたかをいつも自分から教えてくれていた人が。
遠距離をしていると、連絡がない=安否が心配、に直結するから、既読をつけるだけでもいいからリアクションは必ずしようね、と4年以上そのスタンスでいてくれた人が。


最初こそ安否を心配したけど、どうやら生きてはいるみたいだった。
仕事が多忙で気持ちに余裕がないのかと思いきや、友達とは遊んでいるみたいだった。
とにかく、私の方を向く気はないらしい。
最初の1〜2週間は(この人はどこか他の世界に行ってしまったんだ。国内か海外か、異世界か並行世界か、過去か未来か、どこかは知らんけど)と気楽に考えていた。
でもだんだんと(この人、連絡を取らないって方法でフェードアウトしようとしている…??)と相手の真意に気づいてしまった気がして来て、そしたら銃で撃たれたように苦しくなった。
あれ、私、取り残された…?? 絶対に私を置いていかないと思っていた人に、見捨てられた…??って。

今思えば予兆はあった。のかもしれない。
最後お盆休みに会った時は、私と別れる覚悟で来ていたみたいだったし。
話し合って、そこは免れたと思っていたのにな。
私はまた次の季節に会えると思って新幹線の改札で見送ったんだよ?
あの時、勝手に最終回をしていたのかよ。
勝手すぎるよ。
と思ったら涙が出てきて、車の運転中だったのにほろほろ泣いた。

終わり方にも意義あり!である。
お付き合いはトータル4年以上、大学の先輩後輩だった頃から数えたらその倍の時間を共に過ごしてきた。
気持ちを言語化するのが上手な人で、だから負の気持ちをうまく言葉にできない私にもスッと寄り添ってくれて、2人の間に何かあったときは話し合いができる人だと思ってきた。
なのに、最後はこれかぁ。
既読無視で私の前から消えようとするのかぁ。
ありがとうとさようならを告げることも出来なかった。
何も言わせてくれないなんて卑怯すぎるよ。
数日はその点に対して怒りすら湧いていたけど、敢えて悪役を買ってくれたのかもなぁって、薄々思っている。
どう考えたって卑怯なやり方をしてでも、私から離れるべきだと思ったのだろう。


もう私の住む世界にこの人はいない、それを痛いほど感じる連休です。
去る者は追わずの精神で、私は私の人生を歩いていこうと思う。
もう十分過ぎるほどクヨクヨしたし、泣いたし、おかげで前を向こう!という気持ちになってきた。
私の人生ここから!ここから!
もっと素敵な自分になって、もっと素敵な人に出会えるチャンス!って。
だから家にあった彼の荷物(パジャマとバスタオル、あと忘れもののTシャツ)は今日のうちに段ボールに詰めた。明日発送してやるんだ。
その箱にはロクシタンのハンドクリームも入れた。
それは、付き合い始める前に誕生日プレゼントでもらったもの。それまで長く知り合いだった彼が私のために特別に選んでくれた、初めてのプレゼント。
使い終えてしまうのがもったいなくて、半分ほど使ってからは大切にとっておいたんだった。
さよならも言わせてもらえない私からの、最後の意地悪のつもり。


この半年間、ずっと回り道だったなぁ。
結局一度振った人の気持ちはそう簡単には取り戻せなかった。そりゃそうだよな、相手も生身の人間だもん。
自分の中途半端な行いが招いた当然の結末だと思う。大切な人を傷つけた当然の報い。 1人で取り残されてしまった。
それでもこの半年間には意味があったように思う。別れるか否か迷い続けた自分が、別れを「自ら決断する」という勇気を振り絞る体験をしたり、結局はあの人が良かったと気づいた時には全力疾走で取り戻したり。これまでの20数年でしたことのない特別な経験ができた。それを回り道と呼ぶなら、たいそうボリューミーで彩豊かな道だった。そしてここにたどり着いた。だから無駄ではなかったよ。


去る者は追わず、は裏を返せば「今自分の周りにいる人との時間を大切に」だと思う。
だから、ちゃんと別れた!とラインしたら「おつかれ!よく頑張った!」と言ってくれた友達を大切にしたい。
「今の自分が将来の自分を作るから、今をどう過ごすかだと思うよ」と何気なく話してくれた知り合いを大切にしたい。
コンビニで偶然会っただけで採れたてのまつたけをくれた居酒屋のマスターを大切にしたい。
私の周りには優しい人がたくさんいてくれる。必要な時に必要な言葉をかけてくれる人もたくさん。弱っている時に私の手元に来たまつたけはふんわりと優しくあの独特のにおいを放っていて、だんだんと秋が深まっていくんだなぁ、と季節の変わり目に気がつけたことに嬉しくなった。


今度こそ、ちゃんと、ちゃんとお別れを。
お互いがお互いの人生を尊重できるよう、お別れを。
私はもう失恋ハイにはならないだろうし、誰かを切り捨てたり見放したり、そんな次元から脱したい。
男女関係なく、ゆっくりと信頼関係を深められるような人とたくさん出会っていきたい。
人からいただくいろんなもの、人と繋がることで得られるいろんな気持ちに感謝できる自分でありたい。
そんなことを静かに思う夜中の3時。

さようなら!私の4年間を彩ってくれた人。
達者でな!!





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?