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海辺で暮らす私の日記 4



写真は、土曜日の夕方の海。
一年の90%をご機嫌で過ごす私が、珍しく凹んで過ごした数日間の記録。そんな週もあったね、といつかみんなで笑おうね。



1/15(月)
今日は有給デー。ばあちゃんちから始まる月曜日(昨日の夜に来て泊まった)。
いつも通り5:30に起こされて朝ごはん。品数が多くてどれも温かい。夜の間に10センチくらい雪が積もったらしく、朝食の1時間前から(つまり4:30から…?)じいちゃんは雪かきをしていたらしい。強い。6:30、これまたいつも通りにばあちゃんとラジオ体操。
朝イチで美容院に行き5、6センチカットしてもらった。これまで頑張って伸ばしてきたものの、やっぱり私は外はねボブが似合う〜! 美容師さん朝イチからありがとう〜!ってご機嫌。
その後本屋の占いコーナーへ。数年前からブックマーク登録をしている石井ゆかりさんという方がいて、そのページを時折見返しては(あ〜この頃まさにそうだったなぁ)と自分の歴史をなぞることがある。今年はなんとなく占い本を買ってみたくなった。十二星座ごとに書籍化され一つの星座につき3〜4冊ずつ並んでいるんだけど、私の星座だけは1冊しかないことに気づいた。ラス1ってこと…!それはもう、そういうことでしょ…!と即購入。普段衝動買いなんてなかなかできない私にしては、グッとくる衝動だった。good。
空気階段の踊り場を聴きながらドライブして帰宅。



1/16(火)
今日は久しぶりに、ちゃんと寒かった。職場の一面ガラス張りの廊下は昼間でも3℃台。
仕事中、気がつくとbaseball bearを口ずさんでいたから(これは…聴かねば!!)とすぐにイヤホンを耳にはめる。高校時代に耳タコになるほど聴いた「バンドBのベスト」を探すと、「増補改定完全版」なるものを見つけそれを流しながら仕事した。ベボベは私の高校時代のかなりを占めるバンド。自転車こぎながら、勉強しながら、「青春の色」を教えてくれたバンド。懐いねぇ〜。
夕ご飯。昨日作ったホワイトソースに南蛮味噌と甜麺醤を混ぜ混ぜして、サッと湯通ししたもやしにかけた。おいひ〜〜。もやしだからヘルシ〜〜〜(たぶん)。1人でサッと済ませる名もないご飯って、私だけの贅沢を味わってる気持ちになる。仕事終わりのこの時間は、私が王だ。



1/17(水)
note相互フォローの方の日記に「ながい冬もいつかは春となる」と書いてあって、素敵な言葉だなぁと。冬ってきっと一つの意味じゃなく、私なりに噛み砕くと「季節の冬」と「気持ちの冬」に行き当たる。
季節が冬ならそれはそれで、私は冬を楽しみたいと思ってしまう。雪が積もればスキーに行けるし、早い夕方の海と空はふんわりと鮮やかだし、白子の揚げ出しは美味しいし。赤いポリタンクから灯油を移すじいちゃんの手元をずっと見ていたいし。冬は冬なりの味わい方がある。
ただ、気持ちが冬なのだとしたら私は何かを味わう余裕はあるのだろうか? ただ寒さをじっと堪えるので精一杯。もうだめ…って落ち込むしかない日もあるし、ロックウイスキーでわんわん泣く日もある。それを味わう余裕なんてない。そんな時こそ、いつか春が来ることだけを信じて待てるようになりたい。いつか希望がさすことを知ってるだけで、寒さを耐える時間も少しだけ楽になれる。
ちなみに今日の私の気持ちはめっちゃ冬、なんなら豪雪。ぜんぶホルモンバランスのせいにする。



1/18(木)
今日は豪雪を通り越して雪崩が起きた。
斜め前の席の元推しは嘘をつけない人だから、(あ、この人、元カノとより戻した…?もしくは新しい彼女…?)と勘付いてしまって凹んだ日だった。些細な雑談中にした些細な質問がクリティカルクエスチョンになり、誤魔化すように言葉を並べる元推しの姿を見て勝手に凹んだ。私の心、脆すぎて諸星あたる(へ?)
彼の幸せを願えずに、ただ悲しくて苦しい気持ちでいっぱいになる自分のことが嫌だ。本当に彼のことを大切に思うなら、彼が求める元カノと一緒に過ごせて幸せならそれで良いはずなのに。(私が隣にいたい…)っていう我欲が絶えない。
夜、ズーンと落ち込みながら紙に自分の気持ちをバーっと吐き出した。ちょっとだけ気が楽になった。今日良かったことはなんだろう、と朝起きてからの1日を振り返ってみたけども本当に何も思い浮かばない。こ、この超楽観主義の私が、なにも、良かったことを挙げられないなんて…相当弱っている…。
そしたら遅い時間に生理がきた。お前のせいか〜!!!!



1/19(金)
年明け〜2月半ばまで私の仕事は閑散期になるから、スキマ時間は知識のインプットとか年度末の整理をして過ごす。穏やかな昼下がり、あまりにも時間があったから折り紙で雪だるまを作った。私は折り紙が苦手。今回もYouTube見ながらどうしても理解できないポイントを何度も再生して、「もう諦める?いや、これは簡単に作れる雪だるまのはず…」を二、三回繰り返したのち完成した。出来上がってみると超簡単だった。ドアのちょっとした部分にそれを貼りたかったから、ちょっとした雪だるまが丁度良かった。
そのあとゴミ出しに行くと新聞紙のゴミ出しに来た管理職とばったり。共有スペースの掃除を率先して(かつ、さりげなく)してくれるありがたい管理職。「今日は少しあったかくて、春が来るみたいですね」「ほんとだね、もう春が来ても良いんだけどね」って会話をした。
私、暇すぎるのがいけないんだ。穏やかな生活に不安も困りごとも特になくて、それ故終わった恋を悶々と悩んでしまうんだ。と気づく。家族や友達は健康だし、お金に対する焦りも今はないし、仕事も落ち着いているし。だから元推しのことでため息つくくらいしか悩みがないんだわ。わ〜そういうことか。勿体無いじゃん。穏やかでゆとりある今の生活はきっと転勤した途端にガラリと変わってしまう。時間のある今のうちに学びたいこと身につけたいこと、楽しんでおきたいこと、たくさんある。終わった恋心のことばっかり考えて過ごすのは勿体無いよ。

細いフセンのマフラー巻いて🧣



1/20(土)
朝からゲレンデ行きたかったのに寝過ごした。気持ちよく目覚めてしまったらもう9時近かった。
急いで支度して家を出た後に(…あ、ウェア丸ごと忘れたじゃん)と気づいてUターン。板とゴーグルと帽子だけ持ってどこ行くのウケる。ウェアは借りても良いんだけど、せっかく揃えて買ったんだから自分のを着たいよな、と車を戻らせる。
その帰りにパン屋さんに寄った。クロワッサンとデニッシュはどちらもサクフワしていて甘い。私、無自覚ながらサクサクとフワフワを渇望していたんだなぁと、おうちでブランチした。久しぶりに家でコーヒー飲んだ。
気を取り直してゲレンデに。午後のリフト券を買い1人でびゅんびゅんしてきた。1時間半ほど滑ってやっと体が思うように動くようになってきて、後半はスターをゲットした無敵マリオになった気分。ひゃっほう!!ってね。
1人だから誰かと近づくこともないし、と胸ポケットのスマホからハンブレッダーズを流しながら滑った。サイコ〜だよ、好きな音楽聴きながら滑るの。誰にも迷惑をかけずに自分のサイコ〜を追い求めるの、超楽しい。
ゲレンデに行くといつも、「スキーの玄人」みたいな人を見かける。昔のデザインのウェア(蛍光色でちょっと細身)を着ていて、ストックなんぞ要らん!って風に手ぶらで、仙人のように斜面を駆け抜けていく。駆け抜けるというか、風となり大地を越えていく感じ。
去年までは「冬だ!滑るぞ!」とルンルンな上司に連れられて元推しと一緒に来ていたけど、今年はこの3人で行くのは難しいだろうなぁ。上司はお子さんのスノボ指導を始めたらしいし、じゃあ残った2人で行きますかとはならない。でも1人でも結構楽しい。だからまあいっか。
夕方の海に寄って暮れる水面を眺め、夜は日本酒と韓国海苔で完成した。アメリカのドラマを見て、朝井リョウを読んだ。踊りたいくらい気持ちが良い。

400円でできる贅沢の最適解



1/21(日)
この時期にしては珍しい雨の日、ゆったり過ごした日。読みかけの朝井リョウを一気読みして、歯医者のクリーニングを受けた。午後から図書館で勉強したのちジムで走ってきた。ゆったり過ごした割に色んなものに触れた日。
今年のwish listのひとつにホームホワイトニングを数えている。半年前に歯の矯正を終えてから、いつかやろうと企んでいたもの。せっかく歯並びが整ったんだもん歯のトーンアップもしたい、でもコーヒーも日々飲みたい…とゆらゆら意志が揺れていたけど、その間に幼馴染が颯爽とホームホワイトニングを終えたって話を聞いて、私の重たすぎる腰もやっと動いた。今日はその相談に行ったんだけど、口内クリーニングとホワイトニングの説明だけで終わっちゃった。2種類あるので、次回までに決めてきてくださいね〜って感じ。年度内に終えたい。白い歯を光らせて新しい職場に赴きたい。
遠距離彼氏と一度別れていた時期(5月〜8月?)、ちょっと気になる人がいたのに私はどこか満たされていなかった。その人との関係も縮まらなくて、やっぱり根底に「誰かと特定の関係になれない自分のことを愛せない」ってのがあったんだと思う、だからいつも心の隙間に(なんかもう、いつ自分がいなくなっても良いかな〜)があった。今思えば私にしては相当キテる。
時が経ち今、全くそう思わない。死んでる暇はないんです。いなくなる前に貯金を使い果たさねばと真顔で思うし、行きたい場所とやりたいことと、私の不在をきっと悲しんでくれる友達の顔が浮かぶから。
そして今は、「未来がどうなるかは誰にも分からない」っていう事実をひとつの希望だと思っている。だってどんな物語も描いていけるから。人の気持ちは移ろうし絶対なんてないけど、たまに壁にぶち当たる時もあるけど、それでもしなやかに心を守って人生を描いていける、その可能性があらゆる人の手に宿っているということだから。本や映画に触れると気持ちが自然とそう前向きになるから、文化は救いだと思う。



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