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繰り返すのはもうごめんだ 「LGBTQ+」北丸雄二著

「ご結婚は?」「お付き合いは?」「お子さんは?」

そんなの色んな人がいて色んな生き方があって、当たり前のように聞くんじゃねーよ。と子供の頃は思ってたけど、気が付けば社交辞令として普通に言ってる大人になってしまった。

生まれた場所も属性も、人に言えない生まれながらの悩みもみんな違うし、LGBTQ+について公言できる人、できない人、したい人、したくない人。

もっと問題が複雑に絡み合っていて、人に説明するのを諦めている人。

立場の違うみんながこの世を形成しているのに、言葉の切り取り、炎上、コンプラ、ポリコレ、140字でマウントを取り合って、結局時間の経過で炎上は沈下。

何も変わらず、「問題」となる「人物」と「言葉」だけが入れ替わり、全く前進していない(ように見える)地平で同じ論争を繰り返す。


僕はネットニュース専門漫才師であるので(自分で職業を作ってみたよ)、こういった問題は必ずネタ(題材)にする。というかしたい。

安易にイジる(扱う)のではなく、かといって触れないという最も安易な選択をしたくない。というのが今のテーマ。

でも時々なぜか虚しくなるのは、自分が前に進んでいないからだろう。
題材にするネットニュースの人物と言葉だけが入れ替わり、結局「新ネタ」に見える「既存のネタ」を繰り返していると感じてしまうことがある。


在米25年のジャーナリスト 北丸雄二さんの著書
「愛と差別と友情と LGBTQ+」
言葉で闘うアメリカの記録と内在する私たちの正体

は、差別と運動の歴史をまとめた歴史書だ。
50年代からの黒人解放運動、60年代からの女性解放運動、70年代からのゲイ解放運動、80年代に起きた高倉健エイズ死亡説まで。

こと細かにアメリカと日本の意識差を時系列で追っていく。

なぜ日本の政治家は失言を繰り返すのか。


学校の教科書にしてほしい本。文科省が推薦しないなら俺がする!(いや意味ねーよ)

写真を撮る時、敢えて付箋が映るように撮り直した僕はこういった問題に絡めたツイートをする時ですら、承認欲求を満たそうとする醜い人間です。

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