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戻れないUXを作ったら勝ち(AirPods Pro ユーザー体験談)

先日、遅ればせながらAirPods Proを買いました。
はじめてApple純正のワイヤレスイヤホンを使ってみて
圧倒的なUXの差を感じたのが、2つ。
今日はこれを言いたい。
実はイヤホンそのものの機能の話じゃないんだけど、
すごく言いたい。

ちなみにワイヤレスイヤホン自体は、いくつか経験があり、
audio-technicaのもの(くすみピンクがかわいかった)とか
AfterShokzの骨伝導イヤホン(SHOKZに名前変わったんですね)とか
を買っては、なんだか面倒で使わなくなって手放したりしてました。

圧倒的なUX①

まず一つ目はどこだったかというと…

Bluetooth接続!!

とーにーかーく接続が早い!
操作が不要。
耳に差し込んだら「パオン」(言語化しにくいけど落ち着きのある)音が聞こえて、使ってる端末の画面に「接続しました」の通知。
もう聞こえる。
待ち時間ゼロ。
摩擦・ストレスゼロ。

そして何よりこれ。

複数端末の切り替え作業が要らない。
iPhone、iMac、MacBook Air、iPad ぜんぶつながる。
最初の設定も覚えてないくらい簡単だったし
2個目以降のデバイスでいちいち設定しなくておけ。

これは、すごく気持ちがいい。
心地がいい。

たとえるなら

あ〜億劫だな〜と思いながら食器を洗いにキッチン行ったら
もう誰かが洗って乾かしておいてくれてたのを見つけた時のような

さりげなく労力を肩代わりしてくれた心遣いへのありがたさ。

ちょっと高級なラウンジにダメもとで当日飛び込みで行ったら
思いがけず窓際の超眺めの良いソファ席を案内してもらえた時のような

私の時間を大切に扱ってもらえた満たされ感。

「あーAppleで揃えておいてよかった!」って。
「やっぱり純正品はいいね!」って思わされてしまった。

他社製品だとどうしても最初の機器認識と接続の設定がまず大変。

これくらいは我慢して潜り抜けてもらわないとあなたの欲しい価値は提供してあげられないのよ。

とまでは言われてないけど。
上から感というか、人間が機械に合わせて行ってる感はすごくある。

あと「同時接続可能台数は2台まで」とか限られている。
問答無用。
しかたなし。
デバイスを切り替える時はこっちでBluetoothオフにして、こっちでオンにして…とか、新しい機種に繋ぐ時は一回設定削除して…とかが必要になったりする。

あの時はそんなもんだと思っていたけれど、
今思うとすっごく面倒だったんだな、と。

圧倒的なUX②

もう一つの心地よさは…

ワイヤレス充電!

MagSafeというワイヤレス充電機能があるのは新しいiPhoneを買った時に知ってはいたけれど、ちゃんと活用してなかった。
AirPodsと一緒にワイヤレス充電器も購入してみたところ…

これがまたすごく心地いい。
置くだけでいい。
コードとか差し込み口とか気にしなくていい。
音と光で充電始まったことは知らせてくれてあとは何事もなかったかのような顔をしている。

ガジェットマニアではないのでそこまでこだわりはないけれど、
端子が違うコードを何本も持ち歩けないし
いざ充電する時、抜く時に若干の面倒さがある。
これも、意識してなかったけど
比較してみるともう面倒で仕方がなく感じる。

良いUXはユーザーを囲い込む

たしか大学生くらいの時にはじめてiPhoneを買ったんです。
その時だったか、そのあとだったか?詳細は覚えていないのですが、
何かの場面で
「Appleは自社のブランドで揃えさせようとしている」
という意図を読み取り、
少し嫌悪感を覚えた記憶があります。

でも結局、私は今Apple製品に囲まれて生活しています。
(そういえばAppleTvも持ってました笑)

何台目か覚えていないほどリピートしているiPhoneには満足しているし、
パソコンをWindowsに乗り換える気もありません。

今回のAirPods体験で「もうApple以外は買わない」とさえ思っている自分がいます。

むかし嫌がっていた「囲い込まれユーザー」に喜んでなっている状態。

悔しいけど、この心地よさは一度体験してしまうと わざわざ手放す気にはなれないのです。

こういうユーザー体験はそう簡単につくれるものではありません。
特に、いろいろ技術的な仕様がFIXした後にUXをどうにかしようとしても…
もう…ね。

彼らは心地よいUXありきで製品・サービスをデザインしているはずです。
提供したい価値、ユーザーにさせたくない体験や抱かせたい感情を徹底的に議論した上で製品を世に出している。
良いUXのユーザーとしての肌感の勉強のためにも、これからもApple製品を追いかけていきます。
(次はAppleWatchだな)


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